『2025年トルコリラがアツい!?取引が増加基調↑注目される3つのポイント』 2025/2/20 FX/為替 #外為ドキッ

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『2025年トルコリラがアツい!?取引が増加基調↑注目される3つのポイント』 2025/2/20 FX/為替 #外為ドキッ

トルコリラの取引が増加基調

外為どっとコムでは、トルコリラ/円の買い建玉推移が昨年から3倍以上になっている。
また、外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向などに関するアンケート調査である外為短観によるとトルコリラが買いたい通貨3位に浮上(2025年1月調査)。

なぜ、トルコリラが注目を集めているのか

<3つのポイント>
① 実質金利がプラスに転じた
② 大手格付け機関がトルコの格付けを引き上げ
③ トルコリラの下落率が大幅に低減

①エルドアン大統領は、2023年5月トルコの大統領選挙にて決選投票に持ち込まれるなど苦戦しつつも再選を果たした。そうした中、2023年6月にはエルドアン政権の新体制として財務相にシムシェキ氏、トルコ中銀総裁にエルカン氏を任命してインフレ鎮圧に向けた動きが始まった。エルカン新総裁の下で初めての金融政策委員会では政策金利を650bp引き上げて15.00%に決定。2024年2月にはエルカン氏が辞任し新総裁にカラハン氏が就任することになったがその後も金融引き締めを継続する中で2024年4月には政策金利を50.00%まで引き上げることになった。こうしたことで、2024年5月にトルコのインフレは頭打ち(75.45%)となり9月にはインフレが49.38%へ鈍化し、実質金利は0.62%と約3年ぶりにプラスに転じた。一般的にプラスの実質金利は通貨高要因とされる。

②財政政策の改善などを理由に大手格付け機関がトルコの格付けを引き上げ
まだ、投資適格級の等級には至っていないが、徐々に市場の信用が回復していくことはトルコリラにとっては好材料と言える

 >S&P    :「B+」→「BB-」
 >ムーディーズ:「B3」→「B1」
 >フィッチ  :「B+」→「BB-」

③トルコリラ/円は2024年も下落したが、下落率は7%程度と過去10年間で最も低かった。トルコ中銀が2025年もプラスの実質金利を維持することを前提に下落率が一桁台にとどまるようなら、金利差によるキャリー収入で為替差損を十二分にカバーできるため、トータルで高リターンが見込める。こうした思惑が一部の個人投資家の間で浮上しているようだ。

今後の焦点

① エルドアン大統領による利下げ発言
②日銀の利上げ観測による円高圧力
③トランプ政権による政策を受けたドル高

①2024年12月にエルドアン大統領は「金利が下がることでインフレ率が下がる」と独自の持論を語った。金融引き締めを継続する中銀に対して利下げを行うべきとの圧力をかけることがあると再び市場の信用が失われてトルコリラが売られるきっかけになる可能性がある。ただ、エルドアン大統領は次の大統領選挙が近づくまでは強硬的な動きをしないのではとの見方もあるようだ。

②日銀は2025年1月会合で政策金利を25bp引き上げて0.50%とした。2025年2月時点で年内1回程度の利上げがあると見られてる。また、インフレや賃金データ次第では2回の利上げとの思惑が高まる可能性も捨てきれない。ただ、日銀が2回利上げを行ったとしてもトルコとの金利差が2分の1になることは考えづらい。そのため、引き続き金利差から得られるリターンが期待できる。

③トランプ政権による関税・減税・移民政策などにより米国のインフレ懸念がある上に米労働市場、経済動向は依然として堅調さを示している。そうした中、2月時点の市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げは1回程度との見方が優勢となっている。こうしたことからドル高がさらに進むと新興国通貨のトルコリラは売られやすくなる可能性がある。ただ、もう一方でトランプ政権が模索している中東およびウクライナの和平が実現すれば、トルコリラの追い風になる可能性が高い。

最後に

トルコリラが上昇に転じるにはまだ時間がかかるかもしれない。ただ、これまで下落してきた要因が改善しつつあることから市場の注目度も徐々に高まってきている。2025年もじり安もしくは横ばい推移かもしれないがトルコリラは高金利通貨であるためスワップポイントの受け取りをメインとした運用でリターンを目指せる可能性がある。そのため、ドルコスト平均法などの考えを元にリスクを軽減しつつ中長期目線でトルコリラを運用する個人投資家は今後も増えると考えられる。

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2025年トルコリラがアツい取引が増加基調注目される3つのポイント 2025 2

① エルドアン大統領による利下げ発言②日銀の利上げ観測による円高圧力③トランプ政権による政策を受けたドル高①2024年12月にエルドアン大統領は「金利が下がることでインフレ率が下がる」と独自の持論を語った。金融引き締めを継続する中銀に対して利下げを行うべきとの圧力をかけることがあると再び市場の信用が失われてトルコリラが売られるきっかけになる可能性がある。ただ、エルドアン大統領は次の大統領選挙が近づくまでは強硬的な動きをしないのではとの見方もあるようだ。②日銀は2025年1月会合で政策金利を25bp引き上げて0.50%とした。2025年2月時点で年内1回程度の利上げがあると見られてる。また、インフレや賃金データ次第では2回の利上げとの思惑が高まる可能性も捨てきれない。ただ、日銀が2回利上げを行ったとしてもトルコとの金利差が2分の1になることは考えづらい。そのため、引き続き金利差から得られるリターンが期待できる。③トランプ政権による関税・減税・移民政策などにより米国のインフレ懸念がある上に米労働市場、経済動向は依然として堅調さを示している。そうした中、2月時点の市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げは1回程度との見方が優勢となっている。こうしたことからドル高がさらに進むと新興国通貨のトルコリラは売られやすくなる可能性がある。ただ、もう一方でトランプ政権が模索している中東およびウクライナの和平が実現すれば、トルコリラの追い風になる可能性が高い。

現状のレベルの上側の150.350円に売りが観測されるほか、150.250円にストップ買いが確認できる。一方、下側では149.800円、149.850円、149.900円、149.950円、150.000円に買いが散見されるほか、149.800円、149.850円、149.900円、149.950円にストップ売りが見られる。目先の下値目途は、昨年12月9日安値の149.696円や同6日安値の149.361円が意識されるレベルになりそう。

やはり、第2四半期が堅調すぎたのはインフレ懸念による消費の先食いの影響があったと考えています。

トルコリラが上昇に転じるにはまだ時間がかかるかもしれない。ただ、これまで下落してきた要因が改善しつつあることから市場の注目度も徐々に高まってきている。2025年もじり安もしくは横ばい推移かもしれないがトルコリラは高金利通貨であるためスワップポイントの受け取りをメインとした運用でリターンを目指せる可能性がある。そのため、ドルコスト平均法などの考えを元にリスクを軽減しつつ中長期目線でトルコリラを運用する個人投資家は今後も増えると考えられる。

先週(12月5日~)から、ソイル内務大臣を含むトルコの閣僚がUAEを訪問して、経済協力を要請しています。エルドアン大統領は経済危機を選挙まで回避しようと必死です。

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

③トルコリラ/円は2024年も下落したが、下落率は7%程度と過去10年間で最も低かった。トルコ中銀が2025年もプラスの実質金利を維持することを前提に下落率が一桁台にとどまるようなら、金利差によるキャリー収入で為替差損を十二分にカバーできるため、トータルで高リターンが見込める。こうした思惑が一部の個人投資家の間で浮上しているようだ。

本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は下落。円債利回りの上昇や、トランプ米大統領が「来月までに自動車、半導体、医薬品などへの関税について発表する」としたことで株価が下げたことから、ドル/円も149.942円まで下げ幅を広げた。また、石破首相との会談後に日銀の植田総裁が「(長期金利上昇)そういう話はしていない」としたことも、日銀が足もとの金利上昇に対して懸念していないと、市場では受け止められた部分もある。

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FX情報満載の人気ブログ「羊飼いのFXブログ」を運営する凄腕ブロガー。日本ではまだFXが一般的でなかった2001年からFXのトレードを続けている。このコーナーはそんな羊飼いが今日発表される重要経済指標をズバリ解説!

今週(12月5日~)のトルコリラは、対米ドルで先週(11月28日~)と変わらず、米ドル/トルコリラは18.60リラ前後で推移していますが、対円では7.20円まで下がってから再び7.35円程度まで戻っています。

TUIKが発表したもうひとつ重要な経済指標はCPI(消費者物価指数)です。11月のCPIの上昇率は前年同月比で84.39%となりました。前月比では2.88%の上昇です。

エルドアン大統領の政策も相まってインフレが進み、2024年5月にはCPI(消費者物価指数)前年同月比75.45%を記録しました。

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