午前の為替予想は… 150円割れで12月安値を意識 1月CPIを警戒
作成日時 :2025年2月21日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
148.500-150.400円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は150円台を割り込む大幅安の展開となった。日銀の利上げ観測を背景に円買いが活発化。日銀の植田総裁が石破首相との会談後に「長期金利上昇については話題に出なかった」と述べたことが、政府・日銀が金利上昇を容認したと受け止められた。150.00円付近ではいったん下げ渋るかに見えたが、NY市場に入ると米長期金利の低下を受けたドル売り主導で149.40円前後まで下値を拡大した。
心理的節目の150.00円を下抜けたことで昨年12月安値の148.64円前後を意識せざるを得ない。そうした中で本日は日本1月消費者物価指数(CPI)に注目が集まるだろう。前年1月が低調だったことによるベース効果もあって前年比の伸び率は2年ぶりに+4.0%に達すると予想されている。日銀が重視する生鮮食品を除いたコアCPIも前年比+3.1%と1年5カ月ぶりの高い伸びが見込まれている。高めの市場予想を超える結果となれば、日銀の利上げ観測が一段と強まり円買いを誘う可能性があろう。なお、NY市場では米2月購買担当者景気指数(PMI)・速報値が注目されそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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