ドル円今週の予想「148.50割れで終えた場合は一段のドル下落へ。151.50超えで終えれば下値リスクがやや後退。」FXチャート分析 2025/2/24

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ドル円今週の予想「148.50割れで終えた場合は一段のドル下落へ。151.50超えで終えれば下値リスクがやや後退。」FXチャート分析 2025/2/24

【ドル円週間予想】下値リスクに注意。148.50割れで終えた場合は一段のドル下落へ。

 直近の日足は、実体が小さく上ヒゲの長い陰線で終えています。前日終値比では下げ幅が小さく、また終値ベースで149円台をかろうじて維持して終えていますが、この陰線の上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形となったことから、この反動で週初から下値トライの動きが強まると見られます。149円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯、148.50割れで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、144~145円方向への一段のドル下落に繋がり易くなります。但し、この場合でも144~145円台には中・長期的な下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないでしょう。押しは一旦買い場となる可能性も高いと見ています。一方で、トレンドが変化してまだ日が浅いことから上値余地も限られる展開が予想されます。基本戦略は引き続き、ドルの戻り売り方針が有効と見ています。短期トレンドは151.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して、上値余地が若干拡がり易くなりますが、153円台にしっかり乗せて終えるまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は150.00±10銭、150.60-70,151.20-30,151.50-60に、下値抵抗は149.00-10,148.60-70,148.00±10銭、146.90-00,146.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は153.00,151.79,152.59に位置しており、短期トレンドは“ドル弱気”の流れに入っています。

 一方直近の週足を見ると、安値圏で引ける陰線で終えており、上値を切り下げる流れに変わりありません。148.70-80に週足の横サポートがありますが、トレンドが弱く、下値リスクがより高い状態にあることから、早晩これを切り崩す動きが強まると見られます。一方で、2021年1月に付けた102.59を基点とする長期的なサポートラインが144~145円ゾーンに位置しており、続落した場合でもこのレベルを大きく下抜ける可能性はまだ低いと見ています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、150.20-30,152.50-60,153.40-50,154.20-30に、下値抵抗は148.70-80,146.30-40,145.00-10,144.00-10にあります。31週、62週移動平均線は150.70と151.54に位置しており、上値抵抗として働く可能性があります。

 今週の戦略はドル買いは今週いっぱい様子見か、148.40に損切りを置くなら149.00以下で軽く試し買い程度に。売りは150.20-30で戻り売り。損切りは151.10で撤退です。

 上値は、149.50-60に軽い抵抗が、149.70-80,150.20-30,150.90-00にやや強い抵抗が出来ており、反発余地が限られる展開が予想されますが、151.10-20,151.50-60の抵抗を全てクリアして151.60超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して152~153円ゾーンの抵抗をトライする動きが強まり易くなります。この場合でも153円台に実体を戻して引けない限り下値リスクを残します。下値は、149.00-10,148.60-70にやや強い抵抗が出来ており、これを支えとして小反発の可能性を残していますが、148.50以下で終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、下落余地がさらに拡がり易くなります。下値抵抗は148.00±10銭、147.50-60,147.10-20,146.60-70,146.20-30,145.50-60にあります。大幅に続落した場合でも中・長期的な下値抵抗が144~145円ゾーンにあり、144.00-10を大きく下抜けない可能性も高いと見ています。

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ドル円今週の予想 14850割れで終えた場合は一段のドル下落へ 15150超えで終えれば下値リスクがやや後退

週足を見ると、2022年3月に付けた124.40円を基点とし、2023年3月に付けた138.83円を結ぶサポートラインAは148.00~10円に位置しており、中期的な下値抵抗として働いています。

中期トレンドが強い状態を保っていることから、調整下げに留まるなら145円を大きく下抜けない可能性も高いと見られますが、144円を割り込んで越週した場合は、サポートラインA、Dをトライする動きが強まり易くなります。このサポートラインAは141.40~50円に、Dは138.50~60円に位置しています。

また、8月30日に付けた159.76円を基点として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインBからも上抜けた位置で推移しており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにあります。このトレンドラインBは157.90~00円に位置しています。さらに3月の138.83円と10月3日に付けた154.46円を結ぶサポートラインDが157.00~10円に位置しており、これも強い下値抵抗として働いています。

しかし、足元では(1)シカゴ投機勘定の円売りポジションの積み上がり、(2)150円超えでの日銀による円買い介入実施の可能性、(3)米労働市場のさらなる減速の可能性、(4)11月17日に期限切れとなる米つなぎ予算の行方、(5)そして緊迫する中東情勢などが米ドルの上値を抑える可能性があります。

週足を見ると、2023年3月に付けた158.27円を基点として下値を切り上げて来たトレンドラインAを下抜けて調整下げ局面入りしましたが、10月に付けた178.18円で調整下げが終了、反転しており、短期トレンドは“英ポンド強気”の流れに入っています。このサポートラインBは181.40~50円にあり、短期トレンドをサポートしています。

逆に95円を割り込んで越週した場合は、短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化して、92円方向への新たな下落リスクが生じます。

しかし、今回の利上げ見送り決定後のマーケットの反応は、前回とは逆に英ポンド買いがやや優勢となりました。経済立て直しへの期待感も根底にあると見られ、また、1.20~1.21ドル台の大きな節目にあったこと、先週末の米雇用統計が弱かったことが反転へのきっかけとなったと見られます。

一方で、3月に付けた138.83円と2023年7月に付けた151.42円を結ぶトレンドラインCが161.90~00円に位置しており、目先の上値抵抗として働く可能性があります。足元では160円台に乗せて越週したことにより、週足の形状が一段と強い状態に変化しており、上値をトライする動きが強まると見られます。

イングランド銀行(BOE)は9月の金融政策決定会合で15会合ぶりに政策金利を5.25%に据え置きましたが、11月も2会合連続で据え置き、FRB・ECBの金融政策と同調する形となりました。

10月30日に発表された豪9月の小売売上高は前月比+0.9%と市場予想を大きく上回り、再利上げ観測が浮上していることや、日銀の金融政策がYCCの修正に留まったこと、週末の米雇用統計が予想比弱かったことから、豪ドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。

今週の週足ベースで見た横サポートポイントが148.80~90円にありますが、これを割り込んで越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が一段と高くなり、サポートラインCへ向けての米ドル下落リスクが生じます。このサポートラインCは145.00~10円に位置しています。

逆に151.50円超えで越週した場合は下値リスクがやや後退、152円超えで越週した場合は新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなり154~155円方向への一段の米ドル上昇に繋がり易くなります。

週足ベースで見た上値抵抗は150.00~10円、151.40~50円、151.90~00円に、下値抵抗は149.80~90円、147.70~80円、146.40~50円、145.00±10銭にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は142.72円と140.04円に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

また、先週末の米雇用統計の結果を受けて、対米ドルで“弱気”であった短期トレンドが、先週末時点で変化しており、豪ドル/円で足を引っ張っていた要因が解消されたことから、豪ドル/円は引き続き堅調に推移するものと見られます。

一方で、イタリアの巨額の債務問題が不安材料で、国債が格下げになった場合は為替相場への大きな変動要因として見て置く必要があります。ドイツのマイナス成長など、ユーロ圏経済の改善の兆しもなかなか見えませんが、米欧ファンダメンタルズ格差を材料にした対米ドルでの“ユーロ売られ過ぎ”の反動と、足元での米労働市場の鈍化傾向を材料に、短期的には対米ドルでのユーロの下落余地も限定的となると見られ、対円でもユーロは底堅い展開が予想されます。

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