フジ放送収入 前年比90マイナス
今後の方針についてご説明します。財務ポリシーは引き続き変わりません。今後とも継続的に、前年同期比で20パーセントから30パーセントの売上高成長を実現していきたいと考えています。
ドラマは全局を通じて振るわない状況で我々も当ったり当らなかったり。中途採用という形でのヘッドハンティング、スカウトによる優秀なクリエーターを獲得することで人材を強化した成果が出てきた。フジテレビのディレクターだった岩本が担当した「ナースマン」は高視聴率を取り、今は「明日があるさ」映画版の監督をしている。また、先日の「ごくせん」も大ヒットしたが、このドラマのプロデューサーの加藤はフジテレビ系列の共同テレビからスカウトした。これからもこういう形での人材発掘を積極的に進めたい。
この他、テレ朝の「サンデー・プロジェクト」やTBSの「報道特集」のような番組が欠如しているのは否めない。日曜日の18時~19時に思い切った報道番組をスタートする。これは報道機関として取り組むべき問題を準ゴールデンの枠で放送する形となり、福澤アナウンサー、菊川怜が司会を務める。イメージ的にF1層はフジテレビが一番と言っているが、計算すると実は少し違う。ただそうしたイメージは事実なので、改善することはスポット市況が悪い中で戦っていくために必要となる。周辺事業やイベントでの取り組みを行い、日本テレビに目を向けさせたい。今秋には吉本興業と手を組んで「Love&Peace 笑いは日本を救う」というキャンペーンを行う。言わばイメージキャンペーンだが、積極的に取り組んでいく。
中居正広さんと女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与したと報じられた問題。港浩一社長はこの問題を謝罪し、辞任しました。トラブルへの社員の関与については外部の弁護士らによる第三者委員会を設置し、調査します。スポンサー企業がCMを差し止めるなど、影響は拡大しています。
営業的には、ネットセールスは前年の97.6%は獲得し、高視聴率を背景にカロリーの維持にと努めている。こういうご時世なので、ダンピングに走りがちだが、今そういうセールスをすることは今後に禍根を残す。必死に歯を食いしばって営業をしている。スポットは前年を目標とするのではなく、2位局とのGRP差を広げることを目標にしている。その意味でも何が何でも視聴率を取りにいく。GRP差を広げる。若者向けのキャンペーンも含めてスポットセールスを強化する。そのために編成構造の改革を10月改編で行い、個別商品のクオリティーを維持しつつ、制作費も有効活用していく。
また、金融や資金調達の分野では、企業・団体が社会に与えるポジティブな影響を測定・可視して「リスク」や「リターン」に並ぶ指標とし、投資判断に活かすという「インパクト投資」も増加。日本国内での2023年のインパクト投資残高は11兆5414億円、前年比197%と、約2倍の成長を遂げた。
売上総利益は前年同期比で13パーセント成長となり、右肩上がりで推移しています。
10月の改編について一言。営業的には景気の動向を強く受けてスポットの低下、前年比マイナスの状況となっている。こういった点を放置出来ない。四冠王を取り続けているからスポットも取らないといけない。月~木の23時台にバラエティ枠を新たに設ける。現在は「きょうの出来事」を放送しているが、これを23時半にして23時から若者向けのバラエティを作る。現在フジテレビがそういう編成をしており、それに合わせる形となる。若者向けのスポットの対策で、こういったスポットの市況は無視出来ない。思い切ってこうした編成にした。木曜日の新番組の不調で、木曜日20時には古館伊知郎さん、爆笑問題のクイズ番組を放送する。実績もある人達だし、セールス的にも前向きに取り組める。かなりの引き合いがきている。
連結の指標からご説明していきます。売上高の推移は、前年同期比で24パーセント増の成長となりました。この中にはもちろんメディア事業やエージェント事業も含まれますが、マーケットプレイス事業もしっかりとプラスになっています。今後、ここをさらに加速させて、勢いを出していくための戦略等もありますので、後ほどまたお話しします。
第1四半期ということで数字的には日本テレビ単体としての数字をご報告する。まずスポットの状況だが、4月から6月にかけて前年比ではちょっと寂しい数字となっている。こうした市況ではやむを得ない。7月は前年比で90%ほど、8月は東京エリアで想像以上に良くないが85%前後、9月は7月のベースに戻ると予測している。何度も言うように3ヵ月以降を読むのは不可能だが、5月のIR説明会の時点での予測からすると予測の範囲内ということになるかと思う。特別の上乗せもないが、下回ってもいない。
通期業績予想の上方修正についてです。第3四半期の途中にあったアン・コンサルティングのグループインをきっかけに、上方修正のご案内を出しました。着地としては、売上高で前年比40パーセント増の成長となっています。EBITDAでは非常に大きな成長を遂げ、営業利益、経常利益、当期純利益に関してもすべて黒字化する予定です。
スポットの出稿の中身、ジャンル別のシェアとランキングについての資料をご覧いただきたい。前年比だとおしなべてマイナスになっている。1つだけお話したいのは、第1四半期で7位の家電関係が増えている。各メーカーがワールドカップをあてにした受像機やオーディオ製品の関係で久々に出稿を増やしたようだ。全体的に下がっている中、これは特徴的だ。
視聴率に関しては、お蔭様で4~6月の3ヵ月、当然の如くではあるが三冠王となった。1月からの約半年についても四冠王、4月からの年度視聴率も三冠王となっている。上半期も三冠王ということで、区切りの中では全て三冠王を取った。月間平均も47ヵ月連続で四冠王を更新している。正直、6月はワールドカップの影響で、我々は日本戦を取れなかったので分が悪く46ヵ月で止まることも覚悟していたが、日本戦以外でも30%を超える数字が取れて4本とも高視聴率だった。フジテレビが日本-ロシア戦で66%を取ったが、にもかかわらず6月も四冠王を取ることが出来、現在も47ヵ月連続という民放新記録を更新している。
メディア事業の「ココナラ法律相談」は、売上高が前年同期比20パーセント増と成長しています。主な要因は、費用を払って広告を掲載していただいている登録弁護士数が引き続き好調に推移していることです。
フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が27日、東京・台場の同局で行われた。終了後にフジテレビの清水賢治社長が報道陣に対応。CM差し替えで生じた損失に言及した。
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