挙式まで3日しか 式場破産申請へ
式場選びでは以下の点に注目し、信頼性の高い会場か見極めましょう。
だからこそ、事前にリスクを回避する準備が欠かせません。ただ雰囲気や費用だけで式場を決めるのではなく、経営面での信頼性や万が一への対応策までしっかり考えておく必要があります。大切な結婚式を安心して迎えるために、式場選びの段階から注意すべきポイントと、契約時の心構え、さらに万一トラブルに直面した際の対処法までをまとめました。事前の情報収集と備えによって、悲劇を未然に防ぎ、笑顔で当日を迎えられるようにしましょう。
新型コロナウイルス対策の助成金を不正に受給したとして元社長らが逮捕された福岡県久留米市の結婚式場などの運営会社が資金繰りに行き詰まり、裁判所に破産を申請する方針を固めたことが、会社側の弁護士への取材で分かりました。破産申請の方針を固めたのは、福岡県久留米市に本社を置く「アルカディア」です。会社は1989年の設立で、福岡県と佐賀県で結婚式場などを運営していますが、今月、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者への助成金、およそ2200万円を不正に受給したとして、元社長や取締役などが詐欺の疑いで逮捕されました。その後、元社長らは別の期間の不正受給の疑いで再逮捕され、福岡労働局は会社に対し、2020年4月以降に支給された助成金10億円余りを全額返還するよう命じていました。こうした中、アルカディアは業績不振も続いていたことで資金繰りに行き詰まり、25日、事業を停止するとともに、会社側の弁護士によりますと、近く福岡地方裁判所久留米支部に破産を申請する予定だということです。負債総額はおよそ40億円に上るとみられています。アルカディアの中山和子社長はホームページ上でコメントを出し「挙式・披露宴・宴会がすべて実施できなくなりました。お客様には多大なるご迷惑とご不便をおかけいたしますことを深くおわび申し上げます」としています。【取引業社の男性は】 アルカディアが運営する式場で花の装飾などを担当していたという取引業社の男性は、「突然のことで電話もつながらないので本社に来ました。5、6年くらい取引をしていたが、人気で評判もいい式場でした。お客様が心配です」と話していました。【式場に来た関係者は】 福岡市・天神にある式場では破産手続きに入ることを知らせる貼り紙を確認する人の姿がみられました。ウエディング関連の仕事をしているという男性は、「いろんな所から問合せがきて知りました。直接の取り引きはないですが間接的には関わりがありました。業界は大慌てです。お客様が次の場所が見つかればいいと思います」と話していました。【北九州市の式場では】 北九州市小倉北区の式場では、報道などを受けて確認に訪れる人の姿が見られました。来月15日に娘がこの式場で結婚式をあげる予定だった男性は、「24日も着付けなどの準備のために訪れていました。妻からは娘は泣きじゃくって話にならなかったと聞いています。娘がかわいそうで会社には誠意を持って対応して欲しい」と話していました。また、取引先の企業の男性は、「破産は、朝、通りがかりに貼り紙を見て知りました。結婚式を予約してる人や従業員がかわいそうです」と話していました。
アルカディア運営の式場がある地域の同業者が「来月の式でもご相談に応じます」とネット上で呼びかけるなど、救援の動きも出始めている。
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