【見通し】ロンドン為替見通し=ポンドドル、ハト派のラムスデンBOE副総裁の講演に要注目か

FXブログ
【見通し】ロンドン為替見通し=ポンドドル、ハト派のラムスデンBOE副総裁の講演に要注目か

本日のロンドン為替市場のポンドドルは、ハト派のラムスデンBOE副総裁の講演に注目しつつ、米1月PCEデフレーターを待つ展開が予想される。

 先日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、4.50%への利下げが決定された。しかし、金融政策報告では、経済予測の前提となる金利軌道では向こう3年間に2回の追加利下げしか想定されず、今年についてはあと1回しか想定していないことで、タカ派的だった。ハト派のラムスデンBOE副総裁の見解に要注目となる。

 トランプ関税に関しては、先日、トランプ米大統領が「欧州連合(EU)に対して25%の関税を課す。EUへの関税は自動車や他のモノが対象になるとし、詳細は追って通知する」と述べたことがユーロ売り要因となっており、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 ウクライナ停戦に向けた協議が進展していることは、ユーロ買い要因となる。

・24日:トランプ米大統領とマクロン仏大統領との首脳会談

「われわれが賢明であれば、数週間以内に戦争を終わらせられる」

・25日:スターマー英首相とマクロン仏大統領との首脳会談

「ウクライナの恒久的な和平に向けたトランプ米大統領のリーダーシップを歓迎する」

・27日:トランプ米大統領とスターマー英首相との首脳会談

「ロシアによるウクライナ侵略戦争で和平が合意されれば、ロシアによるウクライナへの再侵略はないと思う」

・27日:米露の外交担当者が会談

・28日:トランプ米大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領との首脳会談

 本日は、ゼレンスキー・ウクライナ大統領が訪米して、米国による安全保障支援の継続に向けたレアアース(希土類)などの資源権益の協定案に署名する見通し、と報じられており、合意内容に要注目か。

想定レンジ上限

・ユーロドル:1.0463ドル(日足一目均衡表・転換線)

・ユーロ円:157.43円(日足一目均衡表・転換線)

・ポンドドル:1.2689ドル(2/27高値)

・ポンド円:190.16円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限

・ユーロドル:1.0337ドル(日足一目均衡表・基準線)

・ユーロ円:154.42円(2024/8/5安値)

・ポンドドル:1.2483ドル(日足一目均衡表・基準線)

・ポンド円:185.83円(2024/9/18安値)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=ポンドドル、ハト派のラムスデンBOE副総裁の講演に要注目か

見通し ロンドン為替見通しポンドドル ハト派のラムスデンBOE副総裁の講演に要注目か

このように、BOE、ECBともに政策決定は予想通りの結果ではあったが、想定以上に金融引き締め、あるいは金融政策正常化に向けた姿勢が前傾化していることが確認されたのである。特に主要国の中で最も早く利上げに動いたBOEのスタンスは、今後の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策、その市場見通しにも影響を与えるだろう。FRBが、3月に0.25%ではなく、0.5%のより大幅な利上げに動くとの観測や、その後も会合毎に連続した利上げに動くとの観測は、BOEの決定を受けて少なからず高まったのではないか。さらに、FRBが保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)については、償還見合いでの圧縮にとどまらず、一部資産を売却するとの観測が今後出てくる可能性もあるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました