コメの食味ランク 特A 39銘柄
九州地方からは、佐賀県の「さがびより」、熊本県の「森のくまさん」をはじめとした9産地品種が特Aにランクイン。大分県では「ヒノヒカリ」「ひとめぼれ」「つや姫」と出品したすべてのお米が特A評価を受けるという快挙を果たしました。
Aから特Aに昇格したのは、宮城の「つや姫」や山口の「きぬむすめ」など6銘柄。高温でも品質や収穫量が落ちにくい「高温耐性品種」が中心だった。特AとAでは、北海道、東北、北陸産の計12銘柄がランクを上げた。
コメどころの北海道、東北、北陸では、夜間の気温が適切だったことや高温対策が講じられたことからランクをあげた銘柄も多く、宮城県産「つや姫」や富山県産「コシヒカリ」はAから特Aに戻した。
北海道で特Aを獲得したのは「ななつぼし」と「ゆめぴりか」の2産地品種。いずれも14年連続特A獲得と、記録を伸ばしました。
日本穀物検定協会は28日、コメの味や香りを判定する2024年産米の「食味ランキング」を発表した。5段階評価で最上位の「特A」は39銘柄で、11年ぶりに40銘柄を下回った。
続いて、産地・県別に特A評価を獲得した銘柄を見ていきましょう。全国的に評価を高めたのは中部や関西地方。猛暑や少雨の影響を受けた東北の日本海側と北陸では、苦戦が目立つ結果となりました。
四国地方からは、愛媛県の「ヒノヒカリ」や高知県の「にこまる」の4産地品種が特Aを獲得した一方、前年に特A評価を受けていた香川県の「おいでまい」はランクを落としA評価に。こちらも夏の猛暑が影響したと見られています。
去年生産されたコメの味などを審査する「食味ランキング」の結果が公表され、去年夏の猛暑などの影響で最高の「特A」の評価を受けた銘柄の数が11年ぶりに40を下回りました。
去年、生産されたコメの味などを審査する「食味ランキング」の結果が28日、公表され、2年連続「特A」の評価を受けていた長崎県の「にこまる」は今回、1段階、評価を落とし「A」とされました。コメの食味ランキングは、農産物などの品質や安全性を評価している日本穀物検定協会が毎年、全国で生産されたコメの味や香りなどを審査し、5段階で評価しています。ことしは全国143銘柄のコメが審査の対象となり、39銘柄が最高の「特A」と評価されましたが、去年夏の猛暑などの影響で「特A」は11年ぶりに40銘柄を下回りました。こうしたなか、長崎県で生産された「にこまる」は前回まで2年連続で「特A」の評価を受けていましたが、今回は1段階、評価を落とし、「A」とされました。「にこまる」は高温に強く収穫量が多い品種で、粘りの強い食感が特徴で長崎県の主力品種のひとつとなっています。また、去年のランキングで「A」の評価を受けた長崎県の「なつほのか」も評価を落とし「A’」となりました。長崎県農産園芸課は「ランキングを実施した協会に詳しい評価理由を確認したうえで、今後の対策を検討していきたい」としています。
コメの「食味ランキング」で特Aに選ばれた39銘柄は? 初ランクインに徳島県南部産の「コシヒカリ」
中国地方では、鳥取県、島根県、岡山県の「きぬむすめ」、広島県の「恋の予感」など6産地品種が特Aを獲得。いずれも高温耐性に優れた品種として知られています。
中でも特A評価は、その年に収穫された品種・地域の中で特に優れた味を持つ最高品質の証。産地や生産者にとって大きな名誉であることはもちろん、消費者がおいしいお米を選ぶ基準としても活用されています。
最高ランクである特Aは43産地品種と、前年に比べて3産地品種多く、5年ぶりの増加となりました。特A評価を獲得した43産地品種のうち25産地品種が「きぬむすめ」や「にこまる」といった高温耐性に優れた品種であったことからも、異常気象による米づくりの厳しさが伺えます。
地域の風土や気候に合わせた、その土地ならではの品種に出会えるのが、日本のお米の魅力です。2024年産(令和6年)米では、果たしてどんなお米が特Aを獲得するのか今から楽しみですね。
関東地方では、栃木県の「コシヒカリ」、埼玉県の「彩のきずな」がランクイン。「彩のきずな」は4年連続の特A評価を獲得しました。
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