ドル円、151円が視野に…この後、米1月PCEデフレーターに注目集まる(NY市場の見通し)2025/2/28#外為ドキッ

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ドル円、151円が視野に…この後、米1月PCEデフレーターに注目集まる(NY市場の見通し)2025/2/28#外為ドキッ
 

ドル円、151円が視野に…この後、米1月PCEデフレーターに注目集まる

欧米時間のドル/円予想レンジ:149.000-151.200円

東京市場のドル/円は、値動きの荒い展開。2月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことで円売りが強まると一時150.14円前後まで上昇しました。その後は、日本株安などを背景149.09円前後まで1円あまり反落する場面もありましたが、下げ一服後は149.80円台まで持ち直しています。欧州市場では、米長期金利が持ち直したことなどをきっかけに150円を突破すると一時150.69円前後まで上値を切り上げました。

今夜は1月消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表されます。市場予想は前年比+2.5%、コアPCEデフレーターが前年比+2.6%といずれも前回(+2.6%、+2.8%)から伸びが鈍化すると見られています。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標なだけに結果によっては、市場の利下げ見通しに変化が生じる可能性もあるでしょう。なお、本日は月末のため特殊フローにより不規則な値動きが生じる可能性があります。特にロンドン・フィキシング(25時)の前後には注意が必要です。また、米・ウクライナ首脳会談の前後ではトランプ氏の不規則発言が飛び出すことも考えられるため注意しましょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、RSIが30から上向きになっており反発基調を強めていることが分かります。終値で150円台を突破するようだと昨年12月安値との二番底が意識されて上値を試しやすくなる可能性があります。ただ、151.00円付近は上値抵抗として戻り売りが入りやすいポイントと見て取れるため注意が必要です。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

2/28(金)
21:00 南ア1月貿易収支
22:00☆独2月消費者物価指数・速報値
22:30☆カナダ10-12月期GDP
22:30 カナダ12月GDP
22:30 米1月個人所得
22:30 米1月個人消費支出
22:30☆米1月PCEデフレーター
22:30 米1月卸売在庫
23:45 米2月シカゴ購買部協会景気指数
—– 米・ウクライナ首脳会談

3/1(土)
10:30☆中国2月製造業PMI
10:30 中国2月非製造業PMI
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円 151円が視野にこの後 米1月PCEデフレーターに注目集まる

本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は上昇。国会で質疑応答に答えた内田日銀副総裁から、足許の日銀の追加利上げ観測に対するけん制発言はなく、ドル円は早朝に149.094円まで下げた。その後、週末を控えたポジション調整の買い戻しから、ドル/円は150.690円まで上昇した。

しかし、現在はスタグフレーションが新たなテーマとなる可能性がくすぶり始めている。ゆえに、PCEデフレーターが予想以上に上振れても米金利が低下で反応すれば、日米利回り格差の縮小がさらに進行するだろう。また、スタグフレーションの懸念は米株安の要因でもある。リスク回避の円高も重なる場合、ドル円は下で取り上げている今週の予想レンジの下限を視野に下落幅の拡大を警戒したい。

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