GUが新ライン発表「UG」の価値

一方、「アンダーカバー」は「私にしかできない強いデザイン」が世界から支持される理由でもあります。使用素材やデザイン、パターンの実験など、大手にはできない独自のアプローチこそがデザイナーズブランドとしての価値を生んでいるのです。

2024年度は、DX面ではAIにより暗黙知を形式知として見える化し、営業が実践知として活用できるデータベース「ナレッジレポート」を導入。食の価値創造を実現する企業としての取り組みが進んだ。

「アンダーカバー」は、パリコレで発表を続ける日本を代表するブランドの一つ。高級ブランドのデザインをファストファッション価格で買える点は若年層や新規層には魅力ですが、ブランドファンにとっては複雑な気持ちも。今回は高橋氏のコメントから「UNDERCOVER」と「UG」の違いと、それぞれの価値を考えます。

「GU（ジーユー）」は3月14日、高橋盾デザイナー率いる「UNDERCOVER（アンダーカバー）」チームが手掛ける新ライン「UG（ユージー）」をローンチします。

「アンダーカバー」の特徴は、ストリートとモードの間に位置するブランドポジションにあります。そのデザインバランスは「GU」とも相性が良く、高橋氏自身が「ジーユーチームとの仕事は常にノーストレス」と語るほど。実際、2021年から「GU」と4度のコラボコレクションを実施してきました。今回の「UG」は、そうしたコラボ実績を踏まえ、UNIQLO UやCのように恒常的なラインを目指したものではないかと考えられます。