専業トレーダーの乱立氏は50万円の元手から、わずか2年間に2億円を超える利益を(ご本人談)獲得しています。乱立氏のトレードスタイルはスキャルピング。買いポジションよりも売りポジションが得意だそうです。乱立氏により具体的にトレード手法を聞くとともに、乱立氏の将来の目標やこれからFXを始める初心者へのアドバイスを伺いました。
※利益に関しては、当社以外分も含む。
ハンドルネーム:乱立
年齢 :30歳
職業 :FX専業トレーダー
FX歴 :約5年(専業歴2年半)
トレードスタイル:スキャルピング
金融商品 :FX、投資信託(つみたてNISA)
運用成績 :およそ11カ月半で1,500万円(2024年1月1日~12月24日 外為どっとコムの口座のみ)
スピード感がある「売り」ポジションが好き
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編集部: - 「買いが好き」とか「売りが得意」とか、人それぞれで好みは分かれますが、乱立さんは「売り」と「買い」なら、どちらがやりやすいのでしょうか?
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乱立: - そうですね。相場は「落ちる(円高)」ときのほうがスピードが速いじゃないですか。だから、「売り」は「決着がつくのが速い」というイメージを持っているので、精神的には楽かもしれないです。そう考えると「売り」ポジションが得意なんでしょうね。
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編集部: - 確かに相場を見ていると、円安方向はジリジリと上がっていきますし、円高方向はストンと落ちるようなところがありますよね。
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乱立: - そうなんですよ。一瞬で取れると気持ちがいいんですよね。
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編集部: - ご自身の取引の様子を録画されていますが、取引終了後に見直しをされるのですか?
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乱立: - 調子がいいときは、そこまでしていません。調子が悪くなったときに、録画を見るようにしています。
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編集部: - なるほど。損失が続いたり、大きな損失を出したりしたときの切り替えはどうされていますか?一旦、相場から離れるのでしょうか?
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乱立: - 僕は損失が出てもずっとやっちゃうタイプですね。
利確は5銭でホームラン、損切りはストップ注文より速く
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編集部: - 乱立さんはスキャルピングトレードですね?
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乱立: - はいそうです。
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編集部: - スキャルピングをする上で、注意していることはありますか?
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乱立: - まず、ポジションの保有時間は意識していないですね。逆指値注文が5銭か6銭で入る自動設定にしています。
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編集部: - エントリーと同時にストップ注文を入れているということですね。
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乱立: - ただ、6銭で切られたら、もう「最悪」って感じです。大打撃です。利確は5銭取れたら「ホームラン」という感じです。もちろん、伸びるときは10銭以上が取れることもありますが、5~6銭が取れたら、僕の中では十分ですね。
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編集部: - なるほど、損切りラインは5~6銭ということですね。
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乱立: - いや、損切りで5~6銭も食らったらダメです。もう2銭くらいで切りたいです。
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編集部: - ちょっとでも逆方向に動いたら、すぐ切るのですか?
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乱立: - ポジションを持ったまま、祈ることもありますが(笑)、できればすぐに切りたいですね。持っていたくないです。
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編集部: - 「違った」って思ったら、すぐに切って、タイミングを見計らって、もう一度やり直すのですね。ということはナンピンはしないのですね?
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乱立: - それが・・・、やっぱりナンピンしちゃうときもありますね(笑)。
「順張り」と「逆張り」は7:3の比率
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編集部: - ポジションの持ち方は「順張り」と「逆張り」のどちらが得意ですか?
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乱立: - 両方やりますが、順張りが7割、逆張りが3割ですかね。
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編集部: - 確かに東京時間の9時台は仲値に向けて「円安・ドル高」で相場が上がっていくことが多いから、「順張り」が増えそうですよね。
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乱立: - そうですね。確かに「順張り」でポジションを持つことが多くなりますね。
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編集部: - テクニカル分析はされていますか?チャートを見ながら?
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乱立: - そうですね。
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編集部: - どのようなテクニカル分析をされているのでしょうか?一目均衡表や移動平均線などですか?
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乱立: - そうですね。MA(移動平均線)くらいかなあ。それとラウンドナンバー(※2)ですね。ティック(※3)も表示させていますが、正直に言うと、別にMAはなくてもいいんです。なんとなく表示させているだけなんです。移動平均線の動きを根拠にトレードしているわけではないのです。結局、インジケーターは意識していないかもしれない。
※2ラウンドナンバー(round number):FXのラウンドナンバーは端数のないキリの良いレートのことです。例えば、1ドル=155.00円のように小数点以下の数字は0になります。ラウンドナンバーはエントリー、利益確定、損切りの目安としてトレーダーに意識されているため、トレードにおいて重要な意味を持っています。
※3ティック(Tick):FXのティックとは値動き変化の最小単位、つまりは変動の都度のことです。これは折れ線表示されていることが多く、グラフの形が変動の都度変わります。また、約定した回数をTick回数といい、約定の値動きを表すものとしてTickチャートなどと呼ばれます。金融商品の値段が上がると「ティック1回」、値段が下がった場合も「ティック1回」のようにいわれます。つまり、変動の大きさに関わらずその変動の回数のみをカウントするものとなっています。
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編集部: - Tickも表示させているんですね。チャートはローソク足を使われていますか?
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乱立: - はい、ローソクの1分足と15分足です。ドル/円以外の通貨ペアのチャートもモニターに出しています。でも、15分足も見ていないです。ほぼ1分足とTickでトレードしています。ローソク足の動き方で売買の判断をしています。
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編集部: - ファンダメンタルズの分析はされますか?経済指標の内容などもトレードに生かされていますよね?
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乱立: - そうですね。一応、指標はチェックはしています。要人発言などもX(旧Twitter)で確認しています。でも本当にそれくらいです。
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編集部: - 経済指標、要人発言以外にチェックしているものはありますか?日経平均やアメリカのダウやナスダック平均のような株式市場は見ていますか?
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乱立: - 見ていません。経済指標、要人発言、ロイターの赤文字ニュースですね。あと、X(旧Twitter)はチェックしています。財務大臣の発言や財務官の発言などトレードに役立つ情報をすぐに流してくれる人たちをフォローしているんです。
指標発表時のトレードはスプレッド幅が戻ってから
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編集部: - 米国雇用統計や消費者物価指数などの発表があると、ドル/円相場は大きく動きます。東京時間の仲値の取引が得意とおっしゃっていましたが、指標発表時を狙ってトレードしていますか?そのときはトレード手法を変えますか?
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乱立: - そうですね。僕は常に相場を見ていますから、チャートの初動がどうなるのかを見極めて、動きが収まってからトレードするようにしています。
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編集部: - まずは様子を見るということですね。
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乱立: - 発表直後はスプレッド幅がグッと広がりますからね。少し待って、相場に入っても、エントリーした瞬間にスプレッド幅が広がってしまうこともあるんですが、基本的にスプレッドが0.2のときにトレードしたいんです。一瞬で損失が出るような相場は好きじゃないんです。やる場合は少し落ち着いてきてからですね。
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編集部: - なるほど、発表後に大きく動いた後、2波、3波とまだ動きがあるところで、スプレッド幅が収まってきたら、そこからスキャルピングで利益を取るような方法で対応されているんですね。
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乱立: - そうですね。そのほうがやりやすいんです。
トレード手法は微調整が必須
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編集部: - 利益を獲得するため、損失を出さないようにするために気をつけていることはありますか?
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乱立: - トレードの手法を微調整していくということですね。利益を出しているやり方もいずれ利益が出なくなるときがきます。今、上手くいっているからといって、その手法に固執せず、微調整していくことを意識しています。
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編集部: - 相場の変化に合わせて、自分のやり方を少しずつ変えるんですね。
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乱立: - そうです。ラウンドナンバーも少しずつ変化するんですよ。同じようにやっていると、どこかでダメになります。高値抜け、安値抜けも、少しずつ”クセ”が変わるんです。
FX口座の資金は多めに
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編集部: - 資金管理はどうされていますか?獲得した利益はFX口座から都市銀行などの普通口座に移動させているんでしょうか?
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乱立: - 現在は、FX会社の口座を合計すると1.5億円くらいは入っているじゃないかな。
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編集部: - つまり、これまでに獲得した利益の多くを、そのまま口座に残していらっしゃるんですね。
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乱立: - そうですね。ちょこちょこ出金はしていますが、結構、そのまま口座に残しています。有効比率を高めに維持できると、トレードするときに安心感が持てますからね。
両親にエアコンのプレゼント
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編集部: - ところで「大学を卒業しても就職はしない」と、ご両親に伝えたときはどのような反応でしたか?
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乱立: - 実はたいして大ごとにはならなかったんです。もともと大学1年生のころから、両親には「就職しないよ」って伝えていたので。大学4年になって、いきなり「就職しない」って言ったわけではありませんからね。ただ、あきれていました(笑)。「本当にしないの?」って(笑)
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編集部: - それだけですか(笑)理解のあるご両親ですね。
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乱立: - とにかく僕は就職したくなかったんです。でも大学は卒業しなきゃならない。「何かやらないとダメだ」「単にニートやフリーターになるんじゃダメだ」と思って、とりあえず、”取っ付き”やすいFXをやってみたんです。ちょっと自分は「社会不適合者」みたいなところがあるから(笑)。
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編集部: - いえいえ、そんなことはないと思います。ところで現在の収入について、ご両親はご存知なんですか?
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乱立: - ある程度は知っていると思います。ちょくちょく物を買って、実家に送っているんで。
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編集部: - それは親孝行ですね。素晴らしい。
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乱立: - 僕も学生のときに仕送りしてもらっていましたからね。
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編集部: - 好成績をおさめていらっしゃいますが、ご両親のためにどのようなものを購入されたんですか?もしくはご自身のために購入されたものはありますか?
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乱立: - 両親にはエアコンを買ってあげました。毎月、何かを買って送っています。FXで利益が出ている間しか、そういうことはできませんからね。自分には「飲み代」ですかね。買ったもので一番高かったものはパソコンです。デスクトップ型を持っていなかったから。
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編集部: - 取引環境を充実させたんですね。FXで利益を出しているトレーダーの方々には、高級時計を収集されていたり、イタリアの高級スポーツカーを購入されたりしています。
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乱立: - 僕は興味ないですね。そもそもそんなにお金は要らないんです。ブランド品に興味はないし、週末にちょっと飲んで使うくらいですから。
FXは人生を救ってくれた金融商品
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編集部: - もし、乱立さんのように「会社に就職せず、卒業したら専業トレーダーになりたい」って相談を大学生から受けたら、何を伝えますか?
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乱立: - 絶対に国内FX会社を選ぶように伝えます(笑)。資金を50万円くらい貯めたら、FXは誰でも始められます。僕はスキャルピングが合いましたけれど、スイングトレードやデイトレードなど、いろいろと挑戦して、自分に合ったスタイルを見つけたらいいと思います。
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編集部: - ありがとうございます。乱立さんはもし自分が生まれ変わったら、もう一度FX投資をされると思いますか?
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乱立: - 今の自分は、すでに自分の能力の何十倍も稼いでいます。FX以外の投資だったら、絶対に無理だったと思います。わずかな手持ち資金からでも始められました。だから、もう一度やると思います(笑)。
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編集部: - FX投資での目標はありますか?たとえば、年間収支や生涯収支の金額目標のようなものでも構いません。
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乱立: - そうですね。今、サラリーマンの生涯賃金はどれくらいですか?
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編集部: - 3億円弱ですかね。
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乱立: - それなら3億円はいきたいですね。それよりも多くなったら、”ボーナスタイム”じゃないですか。3億円のラインはクリアしたいです。会社勤めじゃなくても、普通に生活できるくらいの利益は獲得したいです。
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編集部: - 専業トレーダーに憧れる人たちがたくさんいます。乱立さんは「これくらい稼げるなら専業になれるぞ」って思った瞬間はありますか?
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乱立: - まったくありません。フードデリバリーのアルバイトをしていたときは、月に10万円くらいしか稼げないことが何度もありました。それに比べれば、十分過ぎる収入をFXから得ているからかもしれません。結婚したり、子どもがいたりしたら、全然違うのかもしれないですけれど、よく分からないですね。
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編集部: - 乱立さんは50万円の元手から、わずか2年間に2億円を超える利益をFX投資で獲得されました。最後にFXに対する乱立さんの思いを聞かせてください。
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乱立: - FX投資は頑張るだけの価値があります。僕にしてみれば、自分の人生を救ってくれた金融商品かなって思います。
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編集部: - 今日は貴重なお時間を頂戴しました。どうもありがとうございました。
マネ育PickUp編集部より
乱立さんは「ニートやフリーターにならないため」という、どこか消極的な理由からFX専業トレーダーになりましたが、同世代の人たちをはるかに上回る収入をFX投資で得るようになりました。FX投資からの収入でサラリーマンの生涯賃金を超えたいという乱立さんの目標は、会社員にならなかった自分の選択の正しさを証明するためなのかもしれません。できるだけ早く目標を達成し、ぜひ”ボーナスタイム”を続けてください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
FXのスキャルピングはストップ注文よりも速く損切り 乱立氏トップトレーダーに聞く 後編
それでも常人ならパニックになりそうなところですが、彼は「怖かったが、試しにやってみようと思った」とFX開始時に語っている通り肝が据わっています。ただし、現在はこの経験を経てリスク管理を見直したことが考えられます。インタビュー後編タイトルに「始めてわずか約8カ月の初心者」とあることから、今後は無謀なナンピン戦略を戒め、リスクを抑えた手法に転換していく可能性が高いです。
兼業トレーダーF氏は、FX歴12年のベテラン兼業トレーダーです。自営業を営みながら、日々コツコツとトレードを重ねています。直近の2023年6月~7月の約2ヶ月間で1,900万円超の利益を叩き出すという驚異的な成績を残しています。ただし、過去には2,000万円の損切りを経験するなど、失敗と成功の両方から多くを学んできた経験の持ち主です。
とにかく為替に注目が集まっている今、FXを始めたいと思ったら、まずこの本を読もう。15年のロングセラーで、累計42万部というFX解説本の決定版だ!
成功者は総じて損切りが早いです。大学生FX氏は50pips未満で素早く損切りし、はーれー氏に至っては2pips以内という驚異的な速さです。「損小利大」を実践するために、まず損をいかに小さく抑えるかにフォーカスしている点が共通しています。損切りが遅れて大損した経験を持つ人ほど、その教訓から速やかなロスカットの重要性を学んでいます。
F氏の最大の特徴は「欲ばらない」ことです。5銭という小さな利幅で満足し、それを繰り返し積み重ねることでトータルで大きな利益を得る戦略を取っています。「繰り返し利益が出ると脳内に"もっとFXをやりたくなる"物質が出てくる」と冗談めかしていますが、着実な利益の積み重ねがモチベーションの源となっています。
幼少期からの投資経験:株で300万円利益を出した小学生時代の経験など、長年の市場経験がFXにも活きている。
F氏はFX歴12年のベテラン兼業トレーダーです。2023年6月~7月の約2ヶ月間で1,900万円超の利益を叩き出すという驚異的な成績を残しています。ただし、過去には2,000万円の損切りも経験しており、失敗と成功の両方から多くを学んできました。
ゆーじさんの場合、幼少期からの投資リテラシーが強みです。小学生で株式投資を経験し、中学・高校・大学と金利や経済の知識を蓄えてきたことで、市場に対する洞察力が養われています。実際、父親から与えられた300万円の株利益体験などで投資の成功体験と失敗体験の両方を若くして積んでおり、それが現在のFXでも活かされているはずです。
最強の為替サイト「ザイFX!」とカリスマFXブロガー「羊飼い」がコラボしているから、FXのことがみるみるわかる。すでに始めている人にとってもFXってこうやればよかったんだと、改めて納得できる内容になっている。
FX取引で成功するためには、自分自身のトレーディングスタイル、時間を投資できる量、リスク許容度を考慮し、スキャルピングとデイトレードのどちらか、またはその両方をうまく活用することが重要です。さっそく、それぞれの手法を試してみて、あなたに最適な取引戦略を見つけ出しましょう。
勝ち組トレーダーはメンタル面の重要性も熟知しています。T.K氏やゆーじ氏のように「趣味・ゲーム感覚」でFXに取り組み過度なプレッシャーを避ける、F氏のように美味しい料理でストレス解消する、ちきおき氏のように家族との時間を確保して生活リズムを整えるなど、自分なりの方法でストレスを緩和し、平常心でトレードできる状態を維持することが、勝ち続けるための土台となっています。
さらに、F氏は複数のFX口座を活用しており、手法の異なるトレードを口座ごとに行うことでリスク分散も図っています。例えばメイン口座では上述の1銭刻み利確を行いつつ、別の口座では長期用のポジションを保有し続けるなど、異なる戦略を並行して運用しています。
実際、過去に一度FXに挑戦して上手くいかなかった経験から、本気で取り組み直す際には「元手の200万円がなくなったら死ぬ」という強い気持ちで相場に臨んだそうです。この尋常でない覚悟があったからこそ、日々の努力(ノートによる自己分析など)も継続できました。
長期運用戦略に基づくスイングトレードが中心です。初期の頃は短期売買で失敗した反省から、FX休止期間中に腰を据えた戦略を練り直し、復帰後は中長期目線に切り替えました。実際、休み期間中に考えた長期運用戦略を実践し、1年2ヶ月で4,700万円超の利益獲得を達成しています。
CFD およびマージン FX 契約への投資には重大なリスクが伴い、すべての投資家に適しているわけではありません。原資産への関心を持っているかいないかにかかわらず、初回入金額以上の損失を被る可能性があります。 取引前に、専門家からのアドバイスを求め、関連するリスクを完全に理解することをお勧めします。 ウェブサイトに掲載されている製品を入手する前に、開示文書を読んで検討することが重要です。
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