メキシコペソ/円見通し「ペソ下げ渋り…トランプ関税回避に向けた取り組みを財務長官が評価」【知っトク!メキシコペソ】#外為ドキッ 2025/3/3

FXブログ
メキシコペソ/円見通し「ペソ下げ渋り…トランプ関税回避に向けた取り組みを財務長官が評価」【知っトク!メキシコペソ】#外為ドキッ 2025/3/3

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya

トランプ関税回避に向けて「北米の要塞」構想

 ブルームバーグは事情に詳しい関係筋の話として、メキシコがトランプ米政権による関税発動の回避を目指し、中国からの輸入品に対する関税を引き上げ、米国からの輸入を増やす方法を見つけることに前向きになっていると報じ、メキシコのシェインバウム大統領がトランプ政権との継続的な協議の一環として、この申し出を行う予定だと伝えた。ブルームバーグはその続報の形で2月28日、ベッセント米財務長官が「メキシコ政府の提案で非常に興味深い案の一つは、おそらく米国の対中関税に合わせることだ」とし「カナダもそれを行えば、中国輸入品の洪水から守る『北米の要塞』を持つことが可能で、良いジェスチャーになる」と語ったことを伝えた。

 ペソ/円は、ベッセント長官の発言を受けて1週間ぶりに7.40円台を回復する場面があった。米国の対メキシコ関税が回避されることになれば、ペソはさらに上昇する公算が大きい。今後の協議の行方に注目だ。

メキシコペソ/円 日足チャート

【キャンペーン】のご紹介

【高金利通貨特集】「メキシコペソ/円」 ページはこちら

【最新チャート】「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 
kanda.jpg

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル メキシコペソ/円見通し「ペソ下げ渋り…トランプ関税回避に向けた取り組みを財務長官が評価」【知っトク!メキシコペソ】#外為ドキッ 2025/3/3

メキシコペソ 円見通し ペソ下げ渋りトランプ関税回避に向けた取り組みを財務長官が評価

米国、メキシコ、カナダは2020年に発効した貿易協定で原則的に関税ゼロにしている。トランプ政権が関税を発動すれば、密接に結びついた3カ国の経済を混乱させ、現地進出する日本企業なども打撃を受ける恐れがあった。

トランプ氏は「(メキシコの)シェインバウム大統領とともにこの交渉に参加し、両国間の『取引(ディール)』を達成するのを楽しみにしている」と自らが運営するSNS(ネット交流サービス)に投稿。カナダとの協議については「成果に非常に満足している。カナダとの経済的取引で最終的に合意できるかどうかを見極める」と投稿した。

トランプ米大統領は3日、不法移民や合成麻薬(フェンタニル)の流入への対抗措置として決めたメキシコ、カナダ両国への25%の関税発動を3月4日まで1カ月延期すると発表した。トランプ氏が両国首脳と電話協議し、両国が示した国境警備の強化策に一定の評価を下した。

メキシコは、1万人の人員を即時に配備し対米国境の警備を強化すると発表。米国もメキシコへの武器密売の取り締まりを強化する。関税発動を停止する間に両国の閣僚間で一段の対策強化などの交渉を進める。

コメント

タイトルとURLをコピーしました