ドル円午前の為替予想、ドル円急落 再び148円台半ばを意識した動きに 2025/3/4

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ドル円午前の為替予想、ドル円急落 再び148円台半ばを意識した動きに 2025/3/4

午前の為替予想は… ドル円急落 再び148円台半ばを意識した動きに

作成日時 :2025年3月4日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

ドル円予想レンジ

148.500-150.500円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は終値ベースで約0.7%下落。欧米の株価指数が上昇したことで円を売る動きが強まると一時2月20日以来となる151.30円前後まで上値を伸ばした。ただ、米2月ISM製造業景況指数が予想を下回る結果となったことでダウ平均が下落に転じると、ドル売りが活発化。トランプ米大統領が円の弱さを指摘し「通貨安の国に関税を課す」と述べたことによる円買いも相まって、149.10円前後まで急落した。
米2月ISM製造業景況指数では、構成指数の受注や雇用が低下する一方で仕入れ価格が大幅に上昇していた。本日は米国がカナダとメキシコ、中国への関税を発動する予定となっている。製造業を中心に米景気先行き懸念が強まっていることがドルの上値を抑える要因となっている。米景気後退懸念を発端とした株価の下落が続くようであれば、ドル/円は2月25日安値の148.56円前後の下抜けを試すことも考えられる。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 ドル円急落 再び148円台半ばを意識した動きに

一部の小売り企業決算を好感し、寄り付き後、上昇。長期金利の低下も手伝い相場は続伸した。その後、トランプ大統領が政権発足後初の閣議で対欧州関税の発表を計画していることを明らかにし、経済やインフレに影響するとの懸念が強まり、相場は大きく売りに転じた。終盤にかけ、半導体のエヌビディア(NVDA)の決算を期待した買いが支え、ナスダックは再びプラス圏を回復し、まちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

28日午後の東京外国為替市場でドル円は買い戻し。15時時点では149.83円と12時時点(149.52円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。午前のリスク回避の円買いが一巡すると、149.80円台まで切り返し下げ幅をほぼ取り戻した。ただ、午前の円買い要因となった日経平均が後場に一時3万7000円割れと1400円超安まで下げ幅を拡大した後に下げ渋るも、1000円超安の大幅安水準での動きが続いており、引き続きドル円の上値は重い。

ユーロ円は15時時点では155.65円と12時時点(155.25円)と比べて40銭程度のユーロ高水準だった。リスク回避の円買いが一段落し、ドル円の買い戻しにつれて155.70円近辺まで持ち直した。

製薬会社のイーライリリー(LLY)は国内で270億ドルを出資し、4つの製造工場を建設する計画を発表し、上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は人工知能(AI)を導入した新音声アシスタント「アレクサ・プラス」を発表し、上昇した。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は遅れていた2024年度の年次報告書をナスダックが新たに定めた期限までに提出したため、上場廃止懸念が後退し、大幅高。

ユーロドルはもみ合い。15時時点では1.0388ドルと12時時点(1.0382ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。1.0380ドル台でこう着。時間外の米長期金利の低下も下支えに1.0381ドルを安値に下げ渋るも、トランプ関税を背景としたドル高圧力で上値も重く方向感は出ていない。

エヌビディア(NVDA)は決算発表を取引終了後に控え、買戻しが先行し、上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は60億ドル規模の自社株買いと増配計画を発表し、上昇。ホームセンターを運営するロウズ(LOW)は第4四半期にホリデーシーズンの売り上げが強く既存店売上高が増加に転じ予想を上回ったほか、通期の見通しで増収予想を示し、上昇。ディスカウント衣料小売りのTJX(TJX)は第4四半期の既存的売上高が予想を上回り、上昇。

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