【見通し】4日香港株=軟調か、「トランプリスク」への懸念強まる

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【見通し】4日香港株=軟調か、「トランプリスク」への懸念強まる

4日の香港市場は軟調か。「トランプリスク」への懸念が強まりそうだ。トランプ米大統領は3日、4日からメキシコとカナダに25%の関税を課すほか、対中追加関税は10%から20%に引き上げると表明した。また、エヌビディアの先端人工知能(AI)チップが裏口輸出など貿易規制をすり抜けて中国に輸出されていると米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が報道したことを受け、トランプ米政権が半導体の対中輸出規制を強化することが警戒されている。

 中国ではきょうから「両会」がスタートする。4日に全国政治協商会議、5日に全国人民代表大会が開幕する。重要イベントを前に様子見気分が広がる可能性がある。一方、業績や見通しを手掛かりとした物色が続きそうだ。きょうは創科実業(00669)、澳門博彩控股(00880)が決算を発表する予定。

 3日のNYの市場でダウ平均は649米ドル安と1月中旬以来の安値で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も大幅に反落した。エヌビディアは8%あまり下落したほか、テスラやアルファベットの下げが目立った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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利益の額は堅調に伸びる見通しにある

その一方で四半期ベースの営業利益率の推移を確認すると、2024年Q1を境に伸びが抑制されている。業績の見通しが市場予想を上回っても、それがアナリスト予想とわずかな差である場合は利益成長の懸念が意識され、株価は時間外で下落する可能性がある。前回11月の決算ではこの点が意識され、決算発表直後に株価が5%下落する局面が見られた。

売上高の80%を占めるまでに急成長したデータセンターの収益も前年同期比で85.05%増の340.57億ドルが見込まれている。生成 AI向け次世代チップBlackwellの大幅な増産により、サプライチェーンの問題や中国の新興AI企業ディープシーク台頭のショックを乗り越え、Q4決算はアナリスト予想を上回ることが予想されている。だが決算後の主力ハイテク株の株価推移を考えるならば、エヌビディアの決算でも業績の見通しが最大の焦点となろう。

データセンターの収益も前年同期比で68.59%増の380億ドルが見込まれている。Blackwellの供給と収益の予想次第では、投資家の期待に応える業績見通しが示される可能性がある。同社の株価は時間外で上昇することが予想される。

エヌビディア(NVDA)の株価は現在、200日線を維持できるかどうか?の重要な分岐点にある。Q4決算と業績見通しが投資家の期待に応える内容となれば、今日以降の市場では20日線そして50日線の突破が焦点となろう。

エヌビディアが抱えるリスク要因 業績の見通しと同じく重要な焦点となり得るのが、エヌビディアの利益成長である。Q4の営業利益予想は前年同期比67.43%増の246.94億ドル、Q1は同比48.19%増の267.61億ドルが見込まれている。利益の額は堅調に伸びる見通しにある。

2025年2月~4月期(第1四半期/Q1)売上高の見通しは前年同期比62.28%増の422.64億ドル、EPSは同比50.12%増の0.92ドルと、堅調な伸びが見込まれている。

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