金(ゴールド)は上昇開始。ウクライナへの米軍事支援停止で地政学的緊張が高まる(XAU/USD 市況と分析)2025/3/5

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金(ゴールド)は上昇開始。ウクライナへの米軍事支援停止で地政学的緊張が高まる(XAU/USD 市況と分析)2025/3/5
 

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

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金(ゴールド)市場の値動き まとめ

3月4日の金相場は上昇し、金先物4月限の清算値は前日比19.50ドル(0.67%)高の1オンス=2,920.60ドルで取引を終えました。アジア時間では小幅な上昇にとどまりましたが、欧州時間に入るとドル安の影響を受けて大幅に上昇し、一時は30ドルを超える値上がりを記録しました。

この上昇の背景には、トランプ政権によるカナダとメキシコへの関税発動や、中国に対する関税率の倍増方針があります。また、ウクライナへの米国軍事支援停止によって地政学的緊張が高まったことも金買いの要因となりました。さらに、米国株式市場がトランプ関税に反応して大幅続落したことでリスク回避の動きが強まり、金現物相場が2,900ドルに近づいたことで買い需要が刺激されました。

貿易摩擦激化への懸念が強まる環境下で、安全資産としての金の需要が増加しています。

結論として、国際貿易の緊張と地政学的リスクの高まりにより、投資家は安全資産である金に資金を振り向けています。トランプ政権の保護主義的な貿易政策と国際情勢の不安定化が、金価格の堅調な上昇を支えています。

最新の金(ゴールド)CFD チャート

30分足チャート

金スポット 30分足チャート

日足チャート

「CFDネクスト」での金(ゴールド)スポット価格について、テクニカル分析では単純移動平均線(10日)が若干下向きになる中、価格は移動平均線の上に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、売られすぎとされる30と基準(50)の間で推移している。
 ※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。

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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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金相場速報!

一般的に、金価格は世界情勢が不安定になるほど上昇します。このことは、2001年の世界同時多発テロや、2008年のリーマンショックなどをきっかけに金価格が上がっていることからもわかるでしょう。

現物引出手数料は金地金1本あたり4,000円~7,500円(サイズによって異なります。500g以上の金地金は無料)。配送手数料は1,500円(保険料込)です。

ジュエリーなどの金製品と金地金の買取価格は異なるケースが多いでしょう。

インフレ状態から抜け出した場合、金よりもほかの投資資産の需要が増え、金相場が下落する可能性があります。インフレが起こって金に投資した場合は、経済が正常化するタイミングを正確に見極めることが重要です。

金相場速報!

金価格予想のなかでも、特に短期的な予測を立てるのは専門家でも難しいといわれています。それでも、金価格が下落する一般的な理由を押さえておけば、収集した情報と合わせて金価格を予測しやすくなるでしょう。

業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、中銀の金の純購入量は22年に過去最高の計約1082トンに達した。23年は計約1037トン、24年は第3四半期(7-9月)末時点で計約694トンと、22年の同時期とほぼ同水準だった。WGCが昨年前半に実施した調査では、回答した中銀の81%が向こう1年間に中銀の購入は増加すると予想した。

また、経済制裁により、ロシアが米ドルを介した国際決済ネットワークを使用できなくなったことも金価格に大きな影響を与えています。いざという時に米ドルが使えなくなった場合に備えて外貨準備の一部を米ドルから金に切り替える動きがあり、新興国の中央銀行を中心に金を買い増す動きが続いている状態です。

近年では2023年3月に、シリコンバレー銀行の経営破綻や、クレディ・スイス銀行の経営危機などが相次いだことも、金の需要増の要因となりました。

なぜ金がアメリカに流れるのでしょうか? トランプ氏の政策は、金だけでなくドルの価値にも影響を与える可能性があります。

金価格の今後の見通しを、テクニカルとファンダメンタルズの観点から解説します。

米ドル金利とドル指数の上昇は過去のパターンではNY金の大きな売り手掛かりとなるが、1月10日は一時2,735.00ドルまで付け2,715.00ドルで終了する逆行高状態で終了。終値ベースでは2024年11月5日以来の高値に。つまり米大統領選の結果判明前の水準に近付いたことになる。

直近の金価格は史上最高値を更新しながら上昇しています。

米長期金利の指標となる10年債利回りは10日、4.679%と2023年10月31日以来1年2ヶ月ぶりの高水準で終了。

とはいえ、金の埋蔵量には限りがあり、ジュエリーや工業用途など幅広い需要もあります。金の価値がまったくなくなるとは考えにくく、長期的に見れば金価格はゆるやかに上昇することが見込まれています。

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