「PB商品」安いのになぜ高品質

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「PB商品」安いのになぜ高品質
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「PB商品」安いのになぜ高品質

PB商品はメリットだけしかないわけではありません

PB商品はメリットだけしかないわけではありません。もちろんデメリットもあります。小売店、メーカー、消費者に分けてデメリットを挙げたいと思います。

今回の調査では、PB商品が消費者に認知し、受け入れられていることがよく分かりました。消費者は「ナショナルブランドが製造している商品をスーパーマーケットの名前で自信をもって安価で提供している」ことに安心感や信頼感を抱き、PB商品を購入しています。

PBでの商品展開は魅力的ですが、注意すべき点もあります。製品の製造を開始する前にリスク注意点について理解しておくことで、PB商品の成功率を向上させられるでしょう。

現在猶予期間の改正食品表示法(2020年4月に完全施行)では、PB商品の製造元を明記する必要があります。 これまで一見しただけでは製造元が分からなかったPB商品にも、製造元が表示されることで、消費者がより安心して購入することができるようになります。

これらは小売店にとってのメリットですが、PB商品を製造するメーカーにもメリットがあります。一定量の注文があるため、売上を安定させることができる点や、閑散期に製造することも可能なため、生産効率が上がるといった利点があります。

企業がPBを展開することには、実際にPBを展開する小売・流通・卸売業者だけでなく、そのPB商品を製造するOEM企業、さらには消費者にとってもメリットがあります。●PBを展開する企業にとってのメリット通常、小売店・流通業・卸売業が扱うのはメーカーが製造したNB商品です。この場合、商品を他社から仕入れる必要があります。しかしPB商品であれば、元から保有している実際の販売データから市場のニーズを把握し、商品企画に反映することができます。その結果、消費者のニーズをとらえた商品開発が行いやすく、リピート客を得やすくなり、売上増を狙いやすくなります。●OEM企業のメリットメーカーにとっても、自社製のNB商品ではなくPB商品を製造することによる大きなメリットがあります。OEMの場合、メーカー側は発注量に応じた製造を行うだけでよく、市場調査・消費者ニーズの把握などを行う必要がありません。仮に製造した商品が売れずに在庫の山を築いたとしても、その損失を負うのは製造を依頼したPB商品の開発企業です。売上不振でも在庫を引き取らずに済むという点は、メーカーにとっては大きなメリットといえるでしょう。更に、もしPB商品がヒットすれば自社への生産注文はそれだけ増加し、売上増を見込めます。つまり、売上不振に対する大きなリスクを取らずに済む一方で、ヒット商品になれば生産増となりその恩恵を十分に享受できるわけです。●消費者にとってのメリット消費者にとってPBという選択肢があることは、価格の安い商品が購入できること、よりニーズにマッチした商品を入手しやすくなること、などのメリットがあります。メーカーによる広告費、各種中間業者を挟むことがないため、一般的にPB商品はNB商品よりも価格が安いです。また、メーカーではなく小売・流通・卸売業者といったより消費者に近い企業が開発に携わるため、ニーズに合致した商品が開発されやすい傾向にあります。基本的に消費者は、日々の暮らしの中で発生する生活課題を解決するために購買行動を取るわけですが、PBであればその解決につながりやすい商品を見つけやすいわけです。

PB商品は製品を自社ブランドとして展開でき、中間業者を介さずにOEMメーカーと直接取引を行います。その結果、流通コストを大幅に削減でき、利益率を高く設定できます。

またPB商品をよく見ると、すでにメーカーが販売している商品に形や味が似た商品を見かけると思います。これはメーカーがNB商品として市場に出回っている商品をPB商品として販売しているからです。NB商品よりはPB商品の販売価格が低いことがほとんどなので、こうなるとNB商品がPB商品に価格面で負けてしまいます。PB商品の売上に期待をしていると、注文が少なくなった場合や打ち切りになった場合にメーカー側が大打撃を負ってしまうことになります。

逆に「ナショナルブランド商品と比較して品質(味)を受け入れることができない」という判断がされると「このPB商品は購入したくない」と、受け入れることが難しくなってしまう場合も多いようです。ただ、「好きな味ではなかった」といったような主観的な回答も多く、特に食品においてはナショナルブランドの味に慣れた消費者にとってPB商品の味が受け入れにくい場合もあると考えられます。

消費者からすれば安価で商品を購入できる点は嬉しいですね。 これからもPB商品はコンビニやスーパーをはじめとした小売店にとって欠かせないものであるのに変わりはないでしょう。

PB商品のパッケージについては、コスト削減のためにシンプルであることは受け入れられていますが、安心・安全の基準となる製造会社、販売会社、原材料、産地がパッケージにきちんと表示されることを求めています。

PB商品のデメリットとして、一旦購入した商品は基本的に返品や転売ができません。商品が売り切れにならなければ小売店は赤字を出してしまうため、ある程度売れ筋の商品を仕入れなければいけません。また、商品に何か問題があった場合は小売側が責任を負うことになります。

PB(プライベートブランド)での商品展開を検討されている方の中には、「PB商品を展開することで、どれくらい製造コストが削減できるのだろう」「PBを展開することで、本当にブランド力を高められるのだろうか?」といった悩みや疑問を持つ方もいるでしょう。

PB商品を購入した際は価格と品質や味のバランスをナショナルブランド商品と比較します。そのため、PB商品が増えることは「選択肢が増える」と好ましく感じる一方で、定番商品であり、PB商品を購入後の比較対象となるナショナルブランドの商品の売り場が縮小されることを危惧する意見もありました。

「おすすめのPB商品」のおすすめ理由は、やはり「ナショナルブランド商品と比較して価格が安くて品質(または味)に納得できる」ことが多く挙がっています。「この品質の商品がこの値段で買えるなら納得」という実感があると次回の購入につながります。また、一商品を購入して納得できると、同じPB商品の別品目も購入する可能性が広がります。

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