日経平均株価(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」での銘柄名:日本N225)について、ここまでの相場の振り返りと、この先のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。
日経平均株価の値動き まとめ
現在の市場状況
– 3万6000円台で下値を探る展開
– 陰線続きで上値の重たい状況
– レンジ下限を下抜けた後の新たな動き
テクニカル分析
1. 日足チャート
– 移動平均線:10日・20日・80日線が全て下向き
– 弱気のパーフェクトオーダー(下落トレンドを示す)
– 従来のレンジを下方向に抜けている
2. フィボナッチリトレースメント分析
– 現在の水準は昨年の安値-高値間の半値押し(50%)付近
– 次のサポートは61.8%押しの水準(3万5000円付近)
潜在的な買い場のシナリオ
1. 現在の水準(3万6000円台)
– 今週中に下ヒゲを伸ばして
– 来週陽線スタートで
– 3万7000円台回復、特に3万7500円(元のレンジ下限)を回復できれば
2. より強い買い場(3万5000円付近)
– フィボナッチ61.8%押し水準
– 心理的節目でもあり買いやすい
– 下ヒゲ形成と反発兆候の確認が必要
警戒要因
1. 日銀の利上げ観測
– 連合が「春闘の賃金要求が32年ぶりに6%超え」と予測
– 3月10日:毎月勤労統計調査(実質賃金)
– 3月14日:春闘第1回回答集計結果
2. 外部リスク要因
– 本日の米雇用統計結果
– トランプの対日関税に関する不透明感
– 米国株の下落波及リスク
投資判断
– 現時点では「もう少し我慢」が賢明
– テクニカル的な反発兆候を確認した上での買い判断を
– 3万5000円付近は特に注目すべき買い場候補
– 株価下落要因(利上げ観測や関税問題)も注視
投資家には短期的な押し目を狙うよりも、明確な反発サインが見えるまで待つことをお勧めします。特に3万5000円での反発を見極める方が買いやすい可能性があります。
動画で見通しを解説
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日本N225 株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
日経平均の上昇・下落要因
上昇要因
日本経済の好調:国内経済の成長が企業利益を増加させ、株価を押し上げる。
企業業績の向上:日経平均に含まれる主要企業の業績好転。
円安傾向:輸出企業の収益性が向上し、株価を支援する。
金融緩和政策:日銀による金融緩和策が市場に流動性を供給し、株価を押し上げる。
外国人投資家の買い越し:海外からの投資が増えると株価が上昇する。
グローバル経済の好調:世界経済の成長が日本企業の業績を支え、株価を上昇させる。
下落要因
日本経済の減速:国内経済の成長鈍化が企業利益に悪影響を与え、株価を下げる。
企業業績の悪化:日経平均に含まれる主要企業の業績が悪化。
円高傾向:輸出企業の収益性が低下し、株価に悪影響を与える。
金融引き締め政策:金融政策の正常化や利上げが市場の流動性を減少させ、株価を圧迫する。
外国人投資家の売り越し:海外投資家による売りが増えると、株価が下落する。
グローバル経済の不安定:世界経済の不確実性が高まると、リスク回避の動きが強まり、株価が下落する。
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外為どっとコムのCFDサービス「CFDネクスト」は、ひとつの口座で世界の株価指数や金・原油、米国株などのさまざまな商品に投資ができます。
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「買い」だけでなく「売り」から入ることも出来るため、相場が下落して価格が下がった際にも利益を出すことができます。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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2024年の日経平均を振り返ってみましょう
25年の日経平均年間レンジの考察には、コロナショック底からの右肩上がりチャネルラインが参考になるでしょう。同チャネル上下間の値幅は1万1285円です。
筆者による25年の高値=第(5)波の高値の目標値は、4万3000円-4万5000円です。 日経平均の予想1株利益を、(今とほぼ同じの)2500円と仮定し、PER17倍~18倍まで評価されたときの日経平均が4万2500円~4万5000円です。
以上のことから、当面の日経平均株価の想定レンジは3万7000~4万円程度で、「トランプリスク」を主な要因として日米株式市場のボラティリティは高止まりすると見ています。
エリオット波動に基づくと、25年前半にも日経平均は、20年3月底(16,358円)以来のプライマリー級第③波による上昇をすべて走り終えるでしょう。5年間の強気相場はいったん終了し、しばらくは停滞期(プライマリー級第④波)に入る可能性があります。
しかしながら、米国の経済が非常に強いため、日経平均株価の上値は重いものの、下値も堅いと見ています。ただし、テクニカル的に日経平均株価が5日移動平均線(11日時点で3万9466.83円)を上回り、かつ5日移動平均線自体が上向きに転じない限り、現在の調整は続くと考えています。
ただ相場内容を詳しくみると、日経平均をけん引してきた半導体関連株、自動車株、商社株などの株価が3~5月に頭打ちしており、相場全体のピーク接近が示唆されていました。4年サイクル底への急落はまだ起きておらず、下振れへのマグマは溜まっていました。
日経平均は直後の7月11日に42,426円という今年の高値を付けると、まもなくパニック的な下げを開始します。それは多くの人にとって「想定外の急落」だったかもしれませんが、もしも4年サイクルを知っていたのなら、それほど慌てる必要もなかったでしょう。
円高は自動車など輸出関連株の売り材料です。米国のハイテク株安に加え、円高推移となるようだと、当面の日経平均株価は調整色を強める見通しです。
一方、3万3000円-3万5000円を年間安値に設定します。 面白いことに、今年の上下幅(1万1270円)は、コロナ禍の20年に記録した値幅(1万1244円)とほとんど同じです。このことより、チャネル上下間の幅は、日経平均が1年で最大限に動ける範囲とみてよいでしょう。 仮に25年の最大目標値を4万5000円に設定すると、そこからもっとも下振れたときの水準は3万3750円ですが、より現実的なところで[3万5000円~4万5000円]を想定します。
以上を考慮に入れ、筆者が抱いた日経平均の年間イメージは次のようなものでした。「(24年は)3月頃に4年サイクル底(2万9000円~2万8000円)を付けるものの、その後はV字回復し、年後半に3万5000円~3万7000円へ上昇する」。
ちなみに乙巳の年には政変や革命が起きやすい、ともいわれます。 相当古くは飛鳥時代645年の乙巳の変(いっしのへん)が知られます(大化の改新のきっかけ)。近いところでは60年前の1965年。この年は前年オリンピック景気の反動が起き、日経平均はいわゆる「昭和40年不況」の大底を7月に付けています。その前120年前の1905年には、日本海海戦で日本がバルチック艦隊を打ち破り、日露戦争の講和(ポーツマス条約)が調印されました。
2024年の日経平均を振り返ってみましょう。 2月22日、日経平均はバブル最高値(38,957円)を34年ぶりに上抜き、その熱冷めやらぬ3月4日には初の4万円台に乗せました。昇竜のごとき凄まじい株高には、強気の筆者もさすがに驚かされました。
日経平均株価(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」での銘柄名:日本N225)について、ここまでの相場の振り返りと、この先のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。
筆者は23年~25年を『黄金の三年間』とみなし、2年目に当たる24年は、日経平均の騰勢がひときわ強まりやすい年回りとみていました。 その一方、コロナショック急落(20年3月)以来の大きな調整に警戒すべき難しい年でもありました。08年の大底以来、日経平均は4年に1度のペースで高値から平均30%も下げる「4年サイクル」が観測されており、24年中に何らかのショック安が想定されていました。
2025年の干支・巳年の日経平均は、上昇が4回(1953年、1965年、1989年、2013年)、下落が2回(1977年、2001年)、平均13.4%の上昇です。ただし年間で上昇した年でも、1953年は「スターリン暴落」、1965年前半の株安、1989年バブル天井、など波乱の動きでした。ちなみに1929年のNY大暴落も巳年に起こっています。
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