ナスダック 24時間取引を開始へ
ナスダックに上場している銘柄から時価総額上位100社（金融セクターを除く）で構成される「NASDAQ100」も注目されている指数です。
【ニューヨーク＝小林泰裕】米ナスダックのタル・コーエン社長は７日、運営するナスダック証券取引所で、２０２６年後半から株式の２４時間取引を開始する方針を発表した。成長が続く米国株への世界的な関心の高まりが背景にあり、アジアなど米国との時差が大きい地域の投資家が取引しやすい環境を整える狙いがある。
アメリカと日本には時差がありますので、アメリカの取引所が開場している時間は日本では夜中になります。ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などの取引所の取引時間は日本時間23：30～翌6：00（夏時間22：30～翌5：00）となります。
ナスダック（Nasdaq）が株式市場の取引時間を延長する計画を発表しました。この取り組みの背景には、異なるタイムゾーンにいる個人投資家を含む、米国株式への世界的な需要の高まりがあります。しかし、この計画にはメリットだけでなく、いくつかのリスクも伴います。本記事では、ナスダックの取引時間延長の目的や影響について解説します。なぜナスダックは取引時間を延長しようとしているのか？現在、米国の株式市場の取引時間は、標準時間で**午前9時30分～午後4時（東部標準時）**に設定されています。これに加えて、一部の証券会社では「時間外取引（プレマーケット・アフターマーケット）」を提供していますが、取引の流動性は限られています。ナスダックが取引時間の延長を検討している最大の理由は、世界中の投資家が米国株にアクセスしやすくするためです。例えば、アジアやヨーロッパの投資家にとって、現在の取引時間は深夜や早朝にあたるため、リアルタイムでの取引が難しい状況です。取引時間を拡大すれば、これらの投資家がより参加しやすくなり、市場の取引量の増加が期待できます。取引時間延長による影響とリスク1. 市場のボラティリティ（価格変動）の増加ナスダックの社長であるタル・コーエン氏は、取引時間の拡大に伴い、市場のボラティリティ（価格の変動）が大きくなる可能性があると指摘しています。通常の取引時間内であれば、取引量が多く価格が安定しやすいですが、時間が延長されることで、少ない取引量でも価格が大きく動くことが懸念されます。2. 取引コストの上昇取引時間が長くなることで、証券会社やマーケットメーカー（市場の取引を円滑にする業者）は、システム維持や人件費の増加に直面する可能性があります。その結果、投資家が支払う取引コスト（手数料やスプレッド）が上昇する可能性もあります。3. 低い流動性の問題夜間取引の増加が期待される一方で、コーエン氏は「延長された時間帯の流動性は通常の取引時間と比べて著しく低いままになる可能性が高い」と述べています。流動性が低いと、売りたいときに買い手が見つからなかったり、希望価格での取引が難しくなることがあります。取引時間延長の実施に必要な準備ナスダックの取引時間延長を実現するためには、技術的なアップデートが必要です。特に、リアルタイムで株価情報を提供する「証券情報プロセッサ（SIP）」のシステム更新が不可欠です。このシステムが対応しなければ、延長された時間帯での正確な価格情報の提供が難しくなり、市場の混乱を招く可能性があります。まとめ：ナスダックの取引時間延長は今後どうなる？ナスダックの取引時間延長計画は、世界中の投資家が米国株にアクセスしやすくなるというメリットがあります。しかし、ボラティリティの増加、取引コストの上昇、流動性の低下などの課題も抱えています。今後、この計画がどのように進展するか、また実施された場合に市場がどのように反応するかに注目が集まります。
米ニューヨーク中心部に位置するナスダック証券取引所は世界最大級の株式市場で、現在の通常取引時間は平日午前９時半〜午後４時（米国東部時間）。午前４〜９時半と午後４〜８時には時間外取引を提供している。
ChainCatcher のメッセージとして、アメリカの第二の取引所運営者であるナスダックは、規制当局の承認と業界の調整を得た場合、週5日間の延長取引を提供する計画で、2026年の下半期に開始される見込みです。Cboe グローバル市場会社は先月、株式取引所の取引時間を週5日間の24時間に延長することを発表しましたが、規制の承認を待っています。ニューヨーク証券取引所は10月に独自の申請を提出し、平日に22時間の取引を提供する計画です。
アメリカの証券取引所に上場している株式を指します（アメリカ国外の取引所にも上場している場合があります）。 日本では国内の証券取引所に上場している株式が取引されていますが、アメリカでも同様に、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどの取引所に上場している株式が取引されています。
最も有名な株価指数は、「ダウ工業株30種平均」です。ダウ・ジョーンズ社が算出するNYSEまたはナスダックに上場している代表的な30銘柄の株価を基に算出されています。
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