カナダドル/円 見通し「トランプ関税に右往左往…中銀は7会合連続の利下げへ」注目の高金利通貨 3月9日号

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カナダドル/円 見通し「トランプ関税に右往左往…中銀は7会合連続の利下げへ」注目の高金利通貨 3月9日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年3月7日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

カナダドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週のカナダドル/円は荒い値動きの中で半年ぶり安値を更新

 3日には104.97円前後まで強含んだものの、米国のトランプ大統領がカナダとメキシコに対する25%の輸入関税を翌4日に発動すると明言したことで一時102円台へと急落。反対に、4日は昨年8月以来の安値となる102.19円前後まで下落しましたが、米国のラトニック商務長官がカナダとメキシコの一部製品については関税軽減を翌日にも発表すると述べたことで104円台を回復するなど、連日の荒っぽい値動きとなりました。なお、6日もドル/円の下落につれて一時102円台半ばへと反落していましたが、トランプ米大統領が米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠した全製品に対する関税の発動を4月2日に延期したことで一時104円台を回復。ただ、7日の東京市場では、円売りに勢いがない中でまたしても一時102円台に差し込むなど、トランプ関税を睨んで右往左往する展開が続いています。

今週のカナダドル/円の注目ポイントは政策金利と米関税

 12日にカナダ中銀が政策金利を発表します。前回の1月会合では「一連の利下げによって経済は徐々に強まり、インフレは目標近辺で推移すると予想される」としながらも、「広範囲にわたる大規模な関税が課された場合、カナダ経済の回復力が試されることになる」と指摘。マックレム総裁は2月の講演で、「米国の関税政策が不確実性を引き起こしており、関税の脅威がすでに企業や家計に影響を及ぼしている」との認識を示しました。そうした中で、市場は7会合連続の利下げを予想しており、政策金利は今会合で3.00%から2.75%に引き下げられる見通しです。なお、トランプ米大統領は一部のカナダ製品に対する25%関税の発動を4月2日に延期すると発表しましたが、すべての鉄鋼・アルミニウム製品に対する25%関税は予定通り3月12日(中銀の政策金利発表と同日)に発効するとしています。

 

今週のカナダドル/円の見通し

予想レンジ
101.500円~105.000円
基調
方向感模索

今週の注目ポイント
☆3/12 カナダ中銀政策金利
☆3/12 米鉄鋼・アルミ関税が発効
・主要国株価、国際商品価格

 

カナダドル/円(CAD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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カナダドル 円 見通し

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