【見通し】NY株見通しー今週は関税問題と消費者物価指数などの経済指標に注目

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【見通し】NY株見通しー今週は関税問題と消費者物価指数などの経済指標に注目

今週のNY市場は関税問題と経済指標に注目。先週はトランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に予定通り4日から25%の関税を発動し、中国に対しても10%の追加関税を発動したことで貿易摩擦懸念が強まったほか、経済指標が悪化し景気減速懸念が強まったことも投資家心理を悪化させた。ダウ平均は週間で1039.19ドル安(-2.37%)と大幅に反落し、2023年3月以来最大の週間下落を記録し、S&P500も3.10%安と3週続落し、昨年9月以来の大幅安を記録。ナスダック総合も3.45%安と大幅に3週続落。終値で高値から10%超下落し、「調整相場」入りとなった。注目された2月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、失業率は前月の4.0%から4.1%に悪化した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前週末の19.63ポイントから金曜日に一時26.56ポイントまで上昇し、23.37ポイントで終了した。

 今週は貿易問題と経済指標に引き続き注目する展開となりそうだ。トランプ関税を巡っては、相手国も復関税の発動を決定しており、貿易摩擦激化が懸念される。経済指標では雇用を巡り火曜日に発表される1月JOLTS求人件数が注目されるほか、水曜日に2月消費者物価指数(CPI)、木曜日に2月生産者物価指数(PPI)、金曜日に3月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値が発表される。来週18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが確実視されているが、CMEのフェドウォッチ・ツールでは6月FOMCで82%の確率で利下げが見込まれており、先行きの利下げ見通しを巡り指標結果に要注目となる。決算発表はオラクル、アドビ、 ダラー・ゼネラル、アルタ・ビューティーなどが発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは2月雇用傾向指数など。決算発表は引け後にオラクルなど。(執筆:3月10日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY株見通しー今週は関税問題と消費者物価指数などの経済指標に注目

見通し NY株見通しー今週は関税問題と消費者物価指数などの経済指標に注目

市場予想を確認すると、前月比と前年同月比でともにインフレが鈍化する見通しとなっている(下のチャートを参照)。

現在、アメリカの株式市場では半導体株が不穏なムードにある。個別では、26日の決算で第4四半期の売上高見通しが76億ドル(プラスマイナス2億ドル)と、投資家の期待を下回ったマイクロン・テクノロジー(MU)の株価が、6月18日の高値153.34(終値ベース)から13%超下落し、調整局面入りを警戒する状況にある。

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