欧州通貨の強気相場はいつまで続く?
動画配信期間
2025/3/10~
セミナーのまとめ
欧州の転換点
1. ドイツの防衛費大幅増額
– 5,000億ユーロ規模の財政出動を計画
– 憲法の「財政ブレーキ」改正が必要
– 3月13日から審議開始、3月25日が重要な節目
– ユーロ、「良い」金利上昇か否かは現時点で判断着かず。引き続き注視していく
2. ユーロ高の要因
– ドイツ10年債利回りが1日で30ベーシスポイント上昇
– 防衛費・インフラ投資増加への期待
– EUの結束強化への期待
トランプ政権の政策動向
1. ウクライナ政策
– 停戦を最優先にする姿勢
– 欧州からの軍事的撤退傾向
– 停戦後はアジア政策が焦点に
2. 関税政策
– カナダ・メキシコへの関税
– EU向け関税の検討
– 関税を「財源」「産業保護」「交渉手段」と位置づけ
– 減税より関税を優先させる姿勢
3. アメリカのベッセント財務長官の姿勢
– 株価下落はデトックス期間として容認
– 金利とエネルギー価格の安定を重視
– 中間選挙に向けた経済政策の立て直し
通貨市場の見通し
1. ユーロ/ドル
– 欧州の防衛費増額が強気要因
– 3月の独議会審議が重要
2. ポンド
– 高金利が下支え要因
– 英国経済の実態は悪化傾向(水道・電気・ガス代の大幅値上げ)
– 固定金利から変動金利への移行で金利上昇圧力
3. 円相場
– 日銀の利上げ観測と米国の利下げ見通しで円高要因
– シカゴの通貨先物市場で過去最大の円ロングポジション
– 実質金利のマイナスが継続する矛盾
今後の注目ポイント
1. 3月18-19日:FOMC会合
– ドットチャート(政策金利見通し)
– 中立金利水準の変更可能性
– 失業率見通し
2. ユーロ圏の政治動向
– ドイツの「財政ブレーキ」改正の行方
– EU内での防衛協力の進展
3. 米国経済指標
– CPI(消費者物価指数)
– 雇用統計
投資家は、ユーロ圏の歴史的転換と米国の政策変更という二つの大きな流れを見極める必要があります。特に3月中旬から下旬にかけての政策決定が市場の方向性を左右するでしょう。
概要
欧州市場のスペシャリストであるナットウエスト・マーケッツ証券会社のチーフ・エコノミスト高橋祥夫氏と、ロンドン在住の元外銀ディーラー松崎美子が登壇。
外為どっとコム総研の神田調査部長が聞き手となり、欧州経済の現状と今後の相場展望を語り尽くします。
ユーロ、ポンドのFX投資のヒントをこのセミナーで探ってください。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

ナットウエスト・マーケッツ証券会社 チーフエコノミスト
高橋 祥夫(たかはし・よしお)氏
野村総合研究所でエコノミストとして勤務した後、ドイツ証券、バークレイズ証券で20年以上にわたり外国債券と為替のストラテジストとして活躍。現在、ナットウエスト・マーケッツ証券チーフ・エコノミストとして日本経済の分析を海外向けに発信するとともに、豊富な経験に基づき為替を含めた海外投資戦略を幅広い投資家に提供している。
元外銀ディーラー
松崎 美子(まつざき・よしこ)氏
1988年に渡英、ロンドンを拠点にスイス銀行・バークレイズ銀行・メリルリンチ証券で外国為替トレーダーとセールスを担当。現在は個人投資家として為替と株式指数を取引。ブログやセミナーを通して、”ロンドン直送”の情報を発信中。

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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