ユーロドル、下値不安は払拭されている 【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:公開日から3カ月間
相場分析ポイント解説
## 市場概況
– 現在の市場はドル売りの展開となっている
– ドル円チャートだけ見ると円高に見えるが、他の通貨ペアも見ると全体的にドル安の傾向
– ファンダメンタルズ的にドル売りの直接的な材料は見当たらない
– むしろドイツの財政問題、ウクライナ問題、トランプ関税などはドルが買われる要因のはず
– 強いて言えば「トランプ氏が何を言うか分からないからドルを売ろう」という心理が働いているかもしれない
## 各通貨ペアの分析
### ドル円
– 下落傾向が続いており、買いにくい展開
– 中期と長期の移動平均線がデッドクロスし、中期移動平均線が実体線の頭を抑えている
– 安いところで買い戻せない状況が続いている
### ユーロ円
– ドル円と全く別の動きをしており、上昇傾向が顕著
– 火曜日に大きな陽線が出て、その後も上昇を続けている
– 実体線が長期移動平均線水準まで戻してきている
– 短期と中期の移動平均線がゴールデンクロス、MACDもゴールデンクロスから増進中
### ポンド円
– ユーロ円と似た動きだが、若干出遅れている
– 下値を切り上げてきており、大きな下値リスクは減退
### 豪ドル円
– どちらかというとドル円に近い動き
– 中期移動平均線水準まで戻らずに安いレベルで引けている
– 下値を切り上げているため、売りとも言い切れない状況
### ユーロドル
– 火曜日の陽線で取引レンジの上側をブレイクアウト
– 売り方の買い戻しが一気にかかり、大きく上昇
– 長いスパンで見ても大きく戻しており、下値不安は払拭されている
### 豪ドルドル
– ドルが弱いと言われながらも豪ドルも弱い
– 三本の移動平均線と実体線が絡み合う動きとなっており、手出し無用の状態
## 結論
– 全体的にドル売りのトレンドが継続
– 買いを狙うならユーロ円が最も有望で、次にポンド円
– 売りを狙うならドル円が最適
– トランプ大統領の発言次第で相場が変動する可能性あり
– 損切りを早めにして大怪我しないような取引が重要
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井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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