ドル円解説 3月中に底打ち!?145円はサポートに|長期円高トレンドは変わらず FX/為替見通し 3月11日(火)川合美智子 #外為ドキッ

ドル円解説 3月中に底打ち!?145円はサポートに|長期円高トレンドは変わらず FX/為替見通し 3月11日(火)川合美智子 #外為ドキッ
 

ユーロドル、目先は押し目買い戦略!【外為マーケットビュー】

配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は3月25日 (予定)

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

動画の要約・まとめ

ドル円相場

トランプ大統領の「アメリカ経済は過渡期」発言と景気後退の可能性示唆により、株式市場が下落し、ドル円も147円を割り込む展開に
月足チャートでは2021年1月の102円59銭(円安起点)から2022年3月の114円台(ウクライナ侵攻時の円高ピーク)を結んだサポートラインが145円台に位置
目先のターゲットは145円で、140円を大きく下回る可能性は低いと見る
昨年の161円95銭は大きな天井と見られ、157円50銭〜158円を超えない限り、ドル高円安には戻らない
ドル円は通常下落後3カ月程度で転換するため、3月中に底打ちする可能性が高い

ユーロドル相場

EUが軍事支援拡大の方針を打ち出し、ドイツは財政規律を一時的に緩和する動きから、ユーロに強さが見られる
2021年5月の1.2266を起点とするレジスタンスラインを先週突破
ドイツをはじめとするEU諸国が財政拡大と防衛費増大に転じている
目先は押し目買いで進めるべき相場だが、1.04を切ると下落リスクが高まる
1.06台前半が強いサポートになる可能性

ユーロ円相場

円高の進行でユーロ円も上値を切り下げる流れが継続
現在159円台で、162円を超えれば押し目買いがしやすくなるが、現状は下落リスクが高い
157円〜161円のレンジ内で推移中
158円のサポートが機能するか注視が必要
155円を割り込むと150円方向、さらに155円を割ると140円方向への下落リスクがある

豪ドル円相場

基本的には90円方向への豪ドル安・円高の動き
92円、90円に横のサポートがあるが、総じて弱い
中期トレンドも弱く、96円台を超えない限り上昇は難しい
基本戦略は戻り売り、強いサポート地点での短期買いと早めの利食い

まとめ

ドル円はトランプ大統領のアメリカ経済「過渡期」発言を受け147円を割り込む展開となったが、月足の長期サポートライン145円が下支えとなる見通し。過去のパターンから3ヶ月連続の陰線後は反発する傾向があり、3月中に底打ちする可能性が高い。161円95銭を大きな天井と見て、当面は140円を大きく割り込まない可能性が高いものの、円高ドル安トレンドに入っている。

目次

00:00 ドル円 月足分析
05:27 ドル円 週足分析

06:50 ドル円 日足分析

08:39 ユーロドル 週足分析

14:39 ユーロ円 週足分析

17:04 ユーロ円 日足分析

18:56 豪ドル円 週足分析

19:58 豪ドル円 日足分析

 

川合美智子氏
外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。

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ドル円解説 3月中に底打ち145円はサポートに長期円高トレンドは変わらず FX

1本100ドルの海外ウイスキーを購入する場合でみていきましょう。1米ドル=100円であれば、支払いは1万円ですみますが、円安の状況下で1米ドル=140円だと、1万4000円の支払いが必要となるということです。そのため、多くの物品を輸入に頼る日本では、現在、円安の影響を受けて値上げラッシュが続いているのです。

10月30日に発表された豪9月の小売売上高は前月比+0.9%と市場予想を大きく上回り、再利上げ観測が浮上していることや、日銀の金融政策がYCCの修正に留まったこと、週末の米雇用統計が予想比弱かったことから、豪ドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。

今週の週足ベースで見た横サポートポイントが148.80~90円にありますが、これを割り込んで越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が一段と高くなり、サポートラインCへ向けての米ドル下落リスクが生じます。このサポートラインCは145.00~10円に位置しています。

また、先週末の米雇用統計の結果を受けて、対米ドルで“弱気”であった短期トレンドが、先週末時点で変化しており、豪ドル/円で足を引っ張っていた要因が解消されたことから、豪ドル/円は引き続き堅調に推移するものと見られます。

一方で、3月に付けた138.83円と2023年7月に付けた151.42円を結ぶトレンドラインCが161.90~00円に位置しており、目先の上値抵抗として働く可能性があります。足元では160円台に乗せて越週したことにより、週足の形状が一段と強い状態に変化しており、上値をトライする動きが強まると見られます。

米国が相次ぐ利上げを行う中、日本は低金利政策を取り続けています。そのため日米の金利差が生じ、米ドルが強く日本円が弱い「円安」状態だといわれています。

円安のメリットとして最初にあげることができるのは、輸出企業が受ける恩恵でしょう。米国内で、日本酒が1本100ドルで販売されていると仮定してみていきましょう。この日本酒の売り上げを日本国内へ送金した場合、1米ドル=100円であれば、受け取るのは1万円ですが、1米ドル=140円であれば、1万4000円となります。

また、8月30日に付けた159.76円を基点として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインBからも上抜けた位置で推移しており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにあります。このトレンドラインBは157.90~00円に位置しています。さらに3月の138.83円と10月3日に付けた154.46円を結ぶサポートラインDが157.00~10円に位置しており、これも強い下値抵抗として働いています。

しかし、今回の利上げ見送り決定後のマーケットの反応は、前回とは逆に英ポンド買いがやや優勢となりました。経済立て直しへの期待感も根底にあると見られ、また、1.20~1.21ドル台の大きな節目にあったこと、先週末の米雇用統計が弱かったことが反転へのきっかけとなったと見られます。

預入通貨は、米ドル、ユーロ、オーストラリアドルで、各通貨の最低預入金額は、店頭・テレホンバンクでは10,000通貨単位以上、インターネットでは1,000通貨単位以上、預入単位は1補助通貨単位にてご利用いただけます。

FX取引も前述の通り、為替動向によって影響を大きく受ける取引です。

預入通貨は、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランドの5通貨から選べます。 インターネットバンキングからだと最低20万円から預け入れが可能で、預入時の為替手数料も0円です。

週足を見ると、2023年3月に付けた158.27円を基点として下値を切り上げて来たトレンドラインAを下抜けて調整下げ局面入りしましたが、10月に付けた178.18円で調整下げが終了、反転しており、短期トレンドは“英ポンド強気”の流れに入っています。このサポートラインBは181.40~50円にあり、短期トレンドをサポートしています。

中国経済の回復が遅れていることは豪ドル相場の足を引っ張る要因となりますが、一方で、米国が利上げ休止体制に入ったことが豪ドル相場の下支え要因として働く可能性があります。

ちなみに、米ドルと円の過去の為替レートをみてみると、1980年は1米ドル=220円台でした。それが、1990年の年間平均レートでは、今の相場に近い約145円となっています。その後、2011年−12年には一時80円を割り込む「円高」も経験し、2016年から2021年までは、1米ドル=110円前後で推移。そして2023年現在は、33年前の1米ドル=145円前後となっていることから、「円安」状態といわれているのです。

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