農林水産省は14日 政府備蓄米の入札結果を発表した
農林水産省は14日、政府の備蓄米放出を巡り、初回分の入札結果を発表した。税抜きの平均落札価格は60キログラムあたり2万1217円。税込み価格を民間取引価格と比較すると4%高い水準になる。農水省は2回目の入札も月内に実施する予定だ。
デミグラスソースがたっぷりかかった牛肉100%の手ごねハンバーグ。 その横にあるのは、香り高く光り輝くご飯です。 価格の高騰が続く米を巡り、14日午後、大きな動きがありました。 農水省は午後5時過ぎ、備蓄米の放出を巡り、初回15万トン分の平均落札価格などの入札結果を明らかにしました。 はたして米の価格に変化はあるのでしょうか。 米の価格高騰の影響は、学生の街・西早稲田のハンバーグ店にも及んでいました。 創業50年以上にわたりサービスで提供してきたご飯の大盛りをやめ、料金を取るようにしたのです。 キッチン谷沢・谷澤允生さん: お米ぐらいはいっぱい食べていただこうとサービスしてたんですけど、耐えられないって感じですね。なんかすごくイヤだった、今までサービスだったのが100円いただきますっていうのがすごくイヤだったんですけど、これはもう商売的に仕方がないことで、やってらんないよみたいな。 大学生: 前回は大盛りにしたが、大盛り有料なの知ってたので。(大盛り)無料になれば学生もうれしい。 こうした中、農水省が14日午後に備蓄米の落札価格を発表しました。 江藤農水相: 落札数量は14万1796トンであります。落札率は94.2%となりました。落札価格の加重平均の結果ですが、60kgあたり税抜きで2万1217円。 卸売業者などへの1月の米の販売価格よりも4000円ほど安く落札された備蓄米。 現在、5kg3000円台後半から4000円台前半で米を販売しているスーパーの客は「(備蓄米)早く出てきてほしい。多少安くなるのではと思う」「(備蓄米が)消費者の手元に来るまでは、どれくらい安くなるのか全然分からない。気持ちはもう不安しかない」と話します。 担当者の阿部さんは備蓄米が放出されても価格の低下は期待できないと話します。 スーパーさんよう・阿部芳邦さん: 備蓄米が出てきても、お米は(価格が)下がることはまずないだろうと、お米屋さんからも言われている。値下がりしてもらうのは良いが、その様子はなさそう。 今回落札された量や価格は、今後、店頭に並ぶ米の価格にどのような影響を与えるのでしょうか。 米の流通に詳しい宇都宮大学の小川真如准教授は「今回の入札について、成功であったと評価しています。落札された量は約14万2000トンということで、15万トン全量の落札にはつながらなかったが、約95%落札ということで、まずまず成功だったとみている。価格については約2万1000円ということで、非常に妥当な水準。オークション方式なので、入札の段階で価格の高騰が起きるのではないかと不安の声もありましたが、そういった不安も払拭できる結果」と分析します。 政府はさらに備蓄米を放出する方針で、米の値段の変動に注目が集まります。
農林水産省は14日、政府備蓄米の入札結果を発表した。
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