【テクニカル】NZドル円テクニカル一覧=21日線超えで上昇がやや一服

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【テクニカル】NZドル円テクニカル一覧=21日線超えで上昇がやや一服

参考レート  85.28円  3/15 2:16

パラボリック  83.36円 (実勢レートが上回れば買い・下回れば売り示唆)

移動平均線・MA(各レベルで短期が長期を上回れば買い・下回れば売り示唆)

5日移動平均線    84.56円 (前営業日84.41円)

21日移動平均線   85.25円 (前営業日85.32円)

90日移動平均線   87.74円 (前営業日87.80円)

200日移動平均線  90.06円 (前営業日90.12円)

RSI[相体力指数・14日]

 48.55%  (売られすぎ目安30%・買われすぎ目安70%)

ボリンジャーバンド(買われすぎ・売られすぎ水準目安 周期20日)

2σシグマ[標準偏差]上限  86.89円

2σシグマ[標準偏差]下限  83.40円

MACD指数平滑移動平均・収束拡散指標

MACD[12、26]  -0.59  vs  -0.68  MACDシグナル [かい離幅 0.09]

(MACDがシグナルを上回れば買い・下回れば売り示唆。かい離幅も反発・反落の目安)

注;テクニカル指標の解釈の説明は一般例のひとつで、同一の指標でも上記以外に様々な判断基準があります。

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【テクニカル】NZドル円テクニカル一覧=21日線超えで上昇がやや一服

テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者

しかし同時に、リスク要因も軽視できません。米中関係やウクライナ情勢といった地政学リスクはいつ表面化してもおかしくなく、その際には一転してリスクオフの円買いが強まる可能性があります。また市場ポジションが円安方向に片寄っているため、いったん円高方向へ動き出すと調整圧力が急激に高まるリスクも抱えています。このように上下双方向に振れ得る材料が混在する中で、短期見通しとしては「慎重な強気」スタンスが妥当と思われます。すなわち、大崩れはしにくいものの上昇余地も限定的で、160~163円程度のレンジ内で緩やかに高値圏を維持するイメージです。テクニカル面でも過熱感があるため、仮に上昇しても一服や調整を挟みながらのゆるやかな上昇になるでしょう。逆に急落局面があれば絶好の押し目買い機会と捉える向きも多いと考えられ、下値では強めの買い支えが入ると予想されます。

移動平均線を見ると、直近の価格は短期・中期・長期の主要移動平均をいずれも上回っており、テクニカル的には上昇トレンドを示唆しています。例えば3月12日時点でNY終値(約161.4円)は、9日移動平均線の約159.45円を上回り、21日移動平均線(約158.55円)も大きく上抜けています (為替ユーロ円(EURJPY)の31日間分析チャート 2025/1/29~3/12)。さらに90日移動平均線(約160.86円)も上回っており (為替ユーロ円(EURJPY)の31日間分析チャート 2025/1/29~3/12)、短期から中長期まで一貫して上昇傾向にあることがわかります。移動平均線そのものも短期線が上向きで推移し、中長期線とのゴールデンクロスを形成しており、トレンドの強さを示しています。

1949年、長崎市生まれ。長崎大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学博士課程修了。流通関連会社勤務後、独立。テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者。『月刊宝島』の推奨銘柄的中率ランキング上位の常連。現在は(株)オルタナレッジで柴田罫線のアドバイザーとして活躍中。

留意点: ユーロ円が下落トレンドに転じた場合、158円台(21日線付近)や156円台半ば(過去厚い買いが並んだ水準)で下げ止まるかが焦点です (ユーロ/円見通し(為替/FX ニュース):ユーロ円は円安で159円台前半|欧州の軍備をめぐる要人発言が影響か(2025年3月5日) |OANDAマーケットニュース)。これらのサポートを明確に割り込むとテクニカル的には売り圧力がさらに高まり得ます。ただし、急落局面では日銀のレートチェックや当局姿勢にも市場の視線が集まります。特に155円を大きく割り込むような急激な円高が進むと、日本当局から何らかの牽制発言が出る可能性もあり、下値追いにも限界があるかもしれません。従って弱気シナリオでは155~156円を下限目処としつつ、戻り局面では160円近辺が新たなレジスタンスに転換する展開を想定しています。

留意点: レンジシナリオとはいえ、ボラティリティは平時より高い点に注意が必要です。仮に160~162円のレンジ内でも、その中で1円以上上下する変動は起こり得ます。特に発言やニュースヘッドラインで瞬間的に振れる場面はあるでしょう。ただ、大局的には方向感に欠け、「結局この二日間は行って来いだった」という結果も十分あり得ます。この場合、短期的にはオシレーター系指標の過熱感解消が進み、次のトレンドに備える展開ともなります。レンジが長引くほどエネルギーが蓄積され、その後のブレイク時に大きく動く可能性もあるため、参加者は飽和状態のテクニカルサインや出来高の推移を注視しつつ、レンジ離脱の兆しを探ることになるでしょう。

ボリンジャーバンド(20日標準偏差±2σ)も確認すると、バンド幅自体は2月下旬以降のボラティリティ上昇に伴い拡大傾向にあります。3月12日時点の価格はバンド上限付近に位置しており、短期的な行き過ぎを示唆しています。実際、直近のユーロ円はボリンジャーバンドの+2σ近辺まで急伸する局面がみられ、RSIと併せ短期的な過熱感をテクニカル指標が示しています (〖テクニカル〗ユーロテクニカル一覧=引き続きRSI・ボリンジャーバンドともに買われすぎ示唆 - 外為どっとコム マネ育チャンネル)。これは上値余地がやや限られる可能性を示す一方で、強いトレンド下ではバンドウォーク(バンド上限に沿った推移)が続くこともあるため、慎重な判断が求められます。

モメンタム指標として14日相対力指数(RSI)を確認すると、68%程度となっており (為替ユーロ円(EURJPY)の31日間分析チャート 2025/1/29~3/12)、一般的な買われすぎ目安とされる70%に近づいています。RSIが高水準にあることは上昇モメンタムが強い反面、短期的な過熱感も意識され始めていることを意味します。実際、外為市場のテクニカル分析でも「RSIが引き続き買われすぎ水準を示唆」との指摘が出ている状況です (〖テクニカル〗ユーロテクニカル一覧=引き続きRSI・ボリンジャーバンドともに買われすぎ示唆 - 外為どっとコム マネ育チャンネル)。一方、MACD(12,26日)もゼロラインより上で推移しており、シグナルラインとの正のかい離幅を保っています。今月上旬にゴールデンクロスが発生して以来、MACDは緩やかに上昇基調を辿っており、トレンドの継続を後押ししています(MACDヒストグラムもプラス圏で推移)。もっとも直近では上昇ペースがやや鈍化しつつあり、MACDラインとシグナルラインの乖離縮小には注意が必要です。

トリガー要因: このシナリオの背景にはいくつかの好材料が想定されます。まず米インフレ指標の鈍化継続やECB高官によるハト派発言などで主要中銀の緩和的スタンスが再確認されれば、市場に安心感が広がりそうです。例として、13日発表の米生産者物価指数(PPI)などでインフレ抑制傾向が示され、来週のFOMCで利下げ観測が高まるような場合、株価上昇・リスクオンで円安が進む可能性があります。またウクライナ停戦交渉の具体的進展や、米中通商協議に関する前向きな報道が出ることもリスクオン材料です。これらが重なれば安全通貨の円は売られやすくなり、投機筋の円ショート積み増しによる自己強化的な円安トレンドが続くでしょう。テクニカルにも162円台のレジスタンスを突破すれば上昇に弾みがつき、買い遅れた投資家の追随買いやストップロスの誘発で一段高となるシナリオです。

サポートとレジスタンスの水準としては、まず上値抵抗として162~164円台が意識されます。3月12日に付けた年初来高値162.36円付近は直近のレジスタンスであり、この水準を明確にブレイクできるかが上昇トレンド継続の鍵となります。仮に162円台を突破した場合、その上方には昨年来高値圏である164~165円台が視野に入ります。テクニカル面でも週足一目均衡表の雲下限が約163.98円(3/10時点)に位置しており、強力な抵抗帯となる可能性があります (週間マーケット展望 2025年3月10日 - SBI証券)。一方、下値支持としては160円前後が直近の心理的な節目であり、21日移動平均線のある158円台後半も重要なサポートゾーンです (為替ユーロ円(EURJPY)の31日間分析チャート 2025/1/29~3/12)。実際、市場の注文動向を示すオーダーブックを見ると、156円台半ばに特に厚い買い注文が観測されており、サポートラインとして意識されていることが伺えます (ユーロ/円見通し(為替/FX ニュース):ユーロ円は円安で159円台前半|欧州の軍備をめぐる要人発言が影響か(2025年3月5日) |OANDAマーケットニュース)。同様に、160円付近には厚い売り注文が確認されており、キリの良い水準であることから上値の壁として市場参加者が注目しているようです (ユーロ/円見通し(為替/FX ニュース):ユーロ円は円安で159円台前半|欧州の軍備をめぐる要人発言が影響か(2025年3月5日) |OANDAマーケットニュース)。従って、上値は162円台後半~164円付近、下値は158円前後が当面の重要な抵抗帯とみられ、これらの水準を巡るプライスアクションに注目です。

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