名札の名前伏せる スーパー手応え
【相談】 女性読者です。スーパーに勤務しています。先日、お客様とトラブルになった際、不快だったのは、相手がスマホで私のエプロンに付いている名札を撮り続けたこと。相手に名前を知られるのは嫌でしたし、個人情報保護が厳守されているいま、名札を付ける意味がわかりません。どうすれば、名札を外せますか。
働く人たちの名札をめぐっては、カスハラ対策のため、廃止や変更の動きが広がっています。
同社の名札から名字をなくす取り組みは、2024年11月から10店舗で試験的に導入しました。今年2月に行った社内アンケートでは、10店舗の従業員973人のうち、97%が取り組みを支持。レジ部門担当者の67%が「精神的負担の軽減を実感した」と回答しました。客からの批判的な指摘は2%にとどまり、同社では「多くのお客さまに受け入れられていることがうかがえる」と手応えを感じています。
回答ありがとうございました。 そうですね、名札をつけなくなった店や、名札を裏返しにしてつけている店は知っています。
しかし、就業規則や、その下位規範である服務規程等に、勤務時間中の名札の着用を義務付けている例は珍しくありませんし、ましてや、名札で示される情報は、氏名と会社内部の所属程度です。
国土交通省は2023年8月、バスやタクシーの乗務員を対象に、車内での氏名などの掲示義務を廃止。JR九州でも2024年1月から、在来線車内での運転士や車掌の名札の提示をやめました。コンビニ大手のファミリーマートは2024年5月下旬から仮名での名札を認め、ローソンは同年6月から、アルファベットやイニシャルなどでの表記を可能に。セブン‐イレブン・ジャパンも同年10月から、イニシャルや役職名だけの名札を認めています。
スーパーマーケットの「ベルク」は2月から、店頭で働く従業員の名札について、名字の表記をやめました。新しい名札は「STAFF」に統一。過去には、男性客が従業員の名札を見て名字を連呼したり、接客ぶりについて「SNSに書こうか?」と脅してきたりといったケースも。首都圏を中心に140店舗以上を展開する「株式会社ベルク」(本社・埼玉県鶴ヶ島市)の担当者に話を聞きました。
「男性客が名字を連呼」「SNSに書こうか?」スーパー店員の名札、名字やめました 首都圏チェーンの取り組みに「他社も続いて」
それでは、そうした事態を防ぐために名札拒否を要求できるかですが、名札を付けるのは、従業員が自覚と責任をもって職務に当たることが期待でき、大人数の職場では、従業員同士がコミュニケーションを取り、担当する職務を理解しあう上では有効です。また、対外的にも同様に氏名と、おそらく所属部署を表示した名札を付けることで、担当者の責任の所在が明確になり、顧客も安心します。
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