性行為が仕事の条件 起業家の被害
ーー周囲に被害を受けた方って。 松阪 お子さんと旦那さんがいらっしゃるスタートアップ起業家の女性が、夜中に投資家から呼び出された話を聞きました。 ーー夜中に呼び出して、なにをするつもりだったんですかね。どう考えても、悪いことしか待ち構えてなさそうですけど。 松阪 ほんと、そうなんですよ。小さな子どもがいることを知っているのに、「こっちは投資した立場なんだから、夜中でもなんでも来いよ」みたいに誘われたって。そんなの逃げ場がないじゃないですか、投資を受けてしまうと。それはほんとに良くないと思いましたし、「投資家のほうも、モラルってものを持つべきなんじゃないか」って。常識がないなと思いました。 もちろん、その方は呼び出しには応じなかったそうです。
ある調査によると、女性起業家の約52%がセクハラ被害に遭っている。
「スタートアップユニオン」が昨年2月から開始した「起業家新法」制定に向けた署名活動へは、今年1月までに4700人から賛同の声が寄せられている。一方で、国・政府、国会議員等に起業家・投資家間のセクハラ問題への意識が希薄なことも事実だとして大竹弁護士は次のように語った。
起業と同時に新しい市場やビジネスモデルを生み出そうとするスタートアップ業界で、女性起業家の多くがセクハラ被害を受けているという。
ーースタートアップ業界のセクハラについて、起業する前からなにか耳にしたことは。
会社を始めたばかりの頃は、事業を伸ばすこと、そして資金繰りのことでどうしても精一杯になってしまいます。そのため、トラブルが起こる可能性を事前に潰しておくことはあまり重要ではなくなってしまうのです。「これから起こる可能性のあること」が少しでも予測できるように、多くの起業家にとって大切な法的な知識を10個リストアップしました。ぜひ参考にしてください。
あとは、スタートアップ業界って男子校みたいだってよく言われるんです。女性の起業家の比率が圧倒的に低いこともあり、ビジネスシーンなのに平気で下ネタを言う人もいるんです。一般の企業に置き換えて考えれば、それがいかに非常識なことかわかりますよね。
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