米FRB 金利据え置きの公算大
ボウマン理事は「最近の引き締めサイクルにおける金利上昇に対する実体活動の底堅さを表現する方法の一つは、先に述べた要素の一部がRスターの上昇につながったということだ」と述べた。
FRBは昨年12月の前回会合で、短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を0・25%下げ、4・25~4・5%とすることを決めた。昨年9月から3会合連続の利下げだった。パウエル氏は会見で、インフレ再燃につながりかねない一段の利下げには「慎重になるつもりだ」と語っていた。
パウエルFRB議長は今月7日の講演で、トランプ政権の通商政策などに関し、「不透明感が依然高い」と指摘。金融政策の調整を「急ぐ必要はない」と明言し、今の金利水準を維持する考えを示唆した。
[7日 ロイター] -米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は7日、インフレリスクの高まりは、FRBによる長期にわたる金利据え置きを正当化する根拠になるとの見解を示した。
その上で同じ要素が、経済活動を促進も抑制もしない中立金利の上昇につながった可能性が高いと指摘した。エコノミストはこの水準を「r*(Rスター)」と呼ぶ。
米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は、政策金利の中立水準について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降に上昇した可能性が高いとの認識を示した。
クーグラー理事はポルトガル銀行主催の金融政策と労働市場に関する会議向け講演原稿で、このところのインフレ期待の上昇や、2%のインフレ目標に向けて進展が見られない分野があることを踏まえ、「政策金利を当面は現行水準に維持することが適切かもしれない」と述べた。
会合後には参加者による最新の経済、政策金利見通しが公表される。昨年12月時点で、今年2回と見込んでいた利下げ回数に変更があるかが焦点だ。
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は18、19両日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、金融政策を協議する。政策金利は2会合連続で年4.25~4.50%に据え置く公算が大きい。トランプ政権の高関税政策がインフレ圧力を高め、景気に悪影響を及ぼすとの懸念が強まっており、経済情勢を見極める。
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