備蓄米販売の表記巡り 消費者困惑
先週入札が行われた備蓄米ですが、政府から集荷業者への引き渡しが18日から始まりました。
JA全農の藤井暁米穀部長は「備蓄米とわかると、それを買ったり取り合いになったりする行動が生じる可能性がある」と...
全国農業協同組合連合会(JA全農)は17日、政府備蓄米の販売に当たり、「備蓄米」と表記しないよう取引先に要請していると明らかにした。備蓄米が取り合いになり、消費者や流通が混乱することを避けるためだと主張している。
備蓄米は各地の倉庫で長期保存に適した玄米を主に保管する。JA全農は同日、落札した一部にあたる2024年産の12トンを倉庫から搬出し、販売に向けて精米工場へ運ぶ。
全国農業協同組合連合会(JA全農)は17日、備蓄米をスーパーで販売する際に「備蓄米」の表記をしないようコメ卸に要請していると明らかにした。店頭には3月末以降、複数の銘柄や産地を混ぜたブレンド米として並び始める予定だ。備蓄米放出後も高騰する卸間価格については高止まりするとの見方を示した。
落札した備蓄米は、早ければ3月末にも複数の銘柄や産地を混ぜたブレンド米などとして店頭に並び始める見通し。JA全農は混乱を避けることを理由に、スーパーで販売時に備蓄米かどうかを表示しないようコメ卸に求めている。法律上、販売時に「備蓄米」の文言を表示する義務はない。
【なぜ】JA全農の“備蓄米”表記せず販売要請に消費者困惑 米の価格は?専門家「4月中旬以降に5キロ3800円くらいに安く」
コメ卸大手の木徳神糧は販売にあたって備蓄米の表記をしない方針だ。他の複数の主要卸も同様の方針を示している。古米も含まれる備蓄米購入を避ける動きが消費者の間で先鋭化するのを避ける狙いがありそうだ。
政府備蓄米を巡り、コメの流通円滑化を目的とした初の放出が始まった。全国農業協同組合連合会(JA全農)は18日、落札した備蓄米について保管される埼玉県内の倉庫からの引き取りを開始した。報道陣向けに作業状況を公開した。
JA全農の藤井暁・米穀部長は17日の記者説明会で「備蓄米と表示された場合に、買い進められて混乱すれば企図した政策と合わない」と説明した。また、落札金額に必要経費だけを加えた額で販売するよう求めた。ただ、備蓄米の表示に関して強制力はなく、販売業者が判断する。一般に流通するコメと区別したい業者や消費者もいるとみられる。
江藤拓農相は18日の閣議後の記者会見で、初回分の入札結果について「われわれの目的に沿った価格帯で落ち着いた」と述べた。直近の価格が消費者の負担になっていると指摘したうえで、スーパーの店頭価格に政策効果が反映されるまでにもう少し時間がかかるとの見方も示した。
農水省は週内に2回目の入札公告を発表し、3月中の実施を予定している。備蓄米7万トンを対象とする。
先週末のダウ平均は674.62ドル高の41488.19ドル、ナスダックは451.08pt高の17754.09ptで取引を終了した。共和党のつなぎ予算案を巡り反対姿勢を示していた民主党の院内総務が案を支持する姿勢に転じたため期限切れによる政府機関閉鎖を回避する可能性が強まり、寄り付き後、上昇。値ごろ感からハイテクの買戻しも続き、相場は上昇した。ミシガン大消費者信頼感指数が予想以上に低下したため、伸び悩む局面もあったが国務長官がロシアとのウクライナ停戦を巡る交渉において、注意深く楽観的な感触を示したため期待感を受けた買いも手伝い相場は終日堅調に推移。終盤にかけ相場は上げ幅を拡大し、終了した。
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