高騰の富良野 購入は外国人ばかり
「ニセコはここ20年間で、外資が切磋琢磨し、新しい価値を創造してきた場所です。近年では一流ホテルが増え、場所自体がハイブランド化し、ニセコに不動産を持つことがステータスに。価格も高騰し、初期投資が高いので、投資のインカムゲイン(管理・運営により継続的に得られる収益)は1〜2%ほどと僅かかもしれません。それでも購入するのは、ステータス以外にも、数年後に不動産の価値がさらに高騰した際に売りに出し、購入時の金額との差益を得るキャピタルゲインを期待している部分があり、インカムゲインがマイナスにさえならなければ良いと考える、やはりある程度資金に余裕のある富裕層かなと思われます」
「移住する日本人ゼロ」」富良野・北の峰町が住宅地“地価上昇率”1位 購入は外国人ばかり…地元住民「オフはゴーストタウンに」
ニセコ地域の地価上昇率は全国有数で、2010年頃は1坪50万円程度だったというニセコひらふ地区の一等地の地価は、今や1坪300万円以上となった。30年度に北海道新幹線の開通が予定される倶知安駅周辺も、地価はコロナ前と比較して7~15倍ともいう高騰ぶりだ。マンション建設など日本企業の動きも活発である。
「中腹から上半分は旅館業・民泊の営業が可能なため最も人気で、前述の通り価格が高騰していますし、下半分は住居専用の用途地区のため旅館業は禁止されています。北の峰に隣接する下御料(しもごりょう)地区では旅館業や民泊の営業が可能なため、最近では下御料地区にも不動産を求める人が増えてきています」
「購入する方には、重要事項として町内会への参加の有無まで確認し、参加不参加を問わず、富良野のゴミの出し方のルールなどを説明します。実際、外国の方は宿泊施設運営のために購入するケースが多いので、旅館業の許可を取り、ルールに沿ってきちんと管理運営することで大半のトラブルは未然に防げると思います」
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