TOB提案に買収防衛 ニデック遺憾
【日経QUICKニュース(NQN)】ニデック(6594)は21日、牧野フライス製作所(6135)が19日に導入したニデックのTOB(株式公開買い付け)延期のための「買収への対応方針」をめぐり「協議及び交渉に関する事実関係を不当に歪曲して解釈した上で導入されたものであって、極めて遺憾」とのコメントを発表した。今後の対応などについては「慎重に検討する」としている。 ニデックによる牧野フのTOBをめぐっては、事前協議なくニデックがTOB実施を公表したことから両社で折り合いがつかないまま交渉が難航し、足元では複数のファンドが買収提案するなどしており、事態の収束がついていない。19日に牧野フはニデック...
牧野フライス製作所は18日、同社にTOB(株式公開買い付け)による買収を提案しているニデックに対し、10日付で送付した再要請書に19日16時45分までに回答するよう求めたと発表した。牧野フライスはTOBの開始日を4月4日から5月9日に延期することなどを再要請し、3月14日までに回答するよう求めたが、ニデックは同日に「真摯(しんし)に検討を重ねており、検討が完了したら改めて知らせる」と公表するにとどまっていた。
牧野フライスと同社の社外取締役で構成する特別委員会はこれまでに数回、TOB開始の延期などを要望したが、ニデックは応じてこなかった。同社は2024年12月27日に牧野フライスへの買収提案を公表し、25年1月以降、両社の間で書面のやりとりや面談が続いている。
Kentaro Okasaka [東京 21日 ロイター] -ニデックは21日、株式公開買い付け(TOB)を提案している牧野フライス製作所が買収防衛策を導入すると発表したことについて「極めて遺憾だ」とするコメントを発表した。「当社との間の協議及び交渉に関する事実関係を不当に歪曲(わいきょく)して解釈した上で導入された」と批判した。
ニデックは2024年12月27日に、牧野フライスへのTOBを2025年4月4日に開始すると予告しており、買い付け下限数を総議決権数の50%としている。これまでも牧野フライスは再三、TOBの開始日延期や買い付け下限数の引き上げを求めてきたが、いずれもニデックはTOBを予定通り実施する姿勢を崩していなかった。
Kentaro Okasaka[東京 21日 ロイター] -ニデックは21日、株式公開買い付け(TOB)を提案している牧野フライス製作所が買収防衛策を導入すると発表したことについて「極めて遺憾だ」とするコメントを発表した。「当社との間の協議及び交渉に関する事実関係を不当に歪曲(わいきょく)して解釈した上で導入された」と批判した。その上で、牧野フライスの要請と自社の今後の対応について、慎重に検討していくとしている。牧野フライス経営陣との密な対話が不可欠だと重ねて呼び掛けた。牧野フライスは19日、株主などが適切な判断を下す時間を確保するため、一定の条件に基づき、対抗措置として新株予約権の無償割当てを行うとする買収防衛策導入を発表した。ニデックがTOB開始時期を4月4日としているのに対し、牧野フライス側は5月9日まで延期するよう要請している。
ニデックは昨年12月、牧野フライス株を1株1万1000円でTOBし、完全子会社化を目指すと発表した。ニデックは当初からTOB開始時期を4月4日としており、牧野フライスは延期を要請している。
[東京 19日 ロイター] -工作機械の牧野フライス製作所は19日、ニデックによる株式公開買い付け(TOB)提案を受けて、買収防衛策を導入すると発表した。株主などが適切な判断を下す時間を確保するためで、一定の条件に基づき、新株予約権の無償割当てを行う。対応期間は19日から1年間。
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