
日経平均株価は続落。寄り付きから上値を伸ばす展開となり、25日移動平均線(37909円 3/21)を上回る場面もあったが、後場は上げ幅を縮小してマイナスで終える格好となった。
RSI(9日)は前日の58.2%→73.8%(3/21)に上昇。下向きで推移する25日移動平均線が上値抵抗になる動きは想定内である。一方、4日ぶりの陽線で終え、5日移動平均線(37544円 同)付近では押し目買いが意識される。目先は下への揺り戻しが続く可能性もあるが、基本的な見方に変化はない。3/7や2/28の急落で形成したマドを埋め戻す強いリバウンドが続いたことで、底入れ期待が一段と強まる動きになっている。来週初は上向きが続く5日移動平均線を支持に反発上昇につながるかが焦点となる。
上値メドは、25日移動平均線、200日移動平均線(38577円 同)、心理的節目の39000円、2/13高値(39581円)などがある。下値メドは、5日移動平均線、10日移動平均線(37204円 同)、心理的節目の37000円、3/14安値(36594円)、心理的節目の36000円、9/17安値(35828円)などがある。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
人気の高いテクニカル分析の一つに「一目均衡表」がある
最終回は日経平均株価の分析をしてみましょう。昨年後半以降の日経平均は、ほぼテクニカル分析の理論通りに動いています。
【QUICK Money World 片岡 奈美】株式投資を始めた皆さんは「テクニカル分析」なんて言葉をよく耳にされるかもしれません。日々刻々と変化していく株価の方向性を読み取ったり、売り買いのタイミングを見計らったりするのに役立つとされる分析方法はいくつもありますが、その中でも最もよく知られ利用されている「移動平均線」について、ここでは少し紐解いてみたいと思います。
人気の高いテクニカル分析の一つに「一目均衡表」がある。昭和初期に日本で考案された手法で、海外でも...
ちなみに、直近で日経平均株価が終値で25日移動平均線を割り込んだのは4月20日で、その後、終値で上回ったのは5月10日の1日だけです。つまり、テクニカル的には、25日移動平均線が強力な上値抵抗線として機能していると見ていいでしょう。そしてそれは、4月20日以降、日経平均株価が明確に調整局面入りしたことを意味しています。
移動平均線はテクニカルチャートといわれるものの一つで、相場のトレンドや価格の方向性を見る際の参考となります。凸凹の出やすい日々の値動きを平均値としてならして眺めることで視覚的にも流れを把握しやすくなるでしょう。ただし、過去の数値を元に算出するため、実際の価格変動に対してはやや遅行する指標であることは念頭においておきましょう。
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