フィボナッチチャネルでチャート分析
③スタイル:ラインの色(ここで設定する色はフィボナッチアークの基点を結ぶラインの色です。)、種類、太さを選択することができます。
その点、フィボナッチチャネルは「高値と安値と真ん中に3本」のラインを引きますから、環境把握するには便利です。ポンド円の4時間足を見てください。
チャートで過去の値動きを確認すると、フィボナッチ比率が当てはまる水準で、押しや戻りが完了していることがよくあります。上昇トレンドのときは高値からの38.2%押し、50.0%押し、61.8%押しの水準が押し目買いのメド、下降トレンドのときは安値からの38.2%戻し、50.0%戻し、61.8%戻しの水準が戻り売りのメドとして特に活用されます。
この、フィボナッチ数列の特徴である1.618と0.618をもとに導き出した比率(数値)が「フィボナッチ比率」で、フィボナッチ比率を相場に当てはめるのが、フィボナッチ分析のオーソドックスな手法です。
「フィボナッチ・リトレースメント」では、チャート上の重要な高値と安値までふぃの値幅をフィボナッチ比率で分割して、押しや戻りのメドを推測します。
分析に使われるフィボナッチ比率には、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%などがあり、その中でも38.2%、50.0%、61.8%が多用されると言われています。
フィボナッチ分析に使う「フィボナッチ比率」は、「フィボナッチ数列」と呼ばれる数列(数の列)から導き出されます。
フィボナッチ数列は「0.1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.233.377…」と続く、黄金分割を表現する数列です。フィボナッチ数列に含まれる数値(フィボナッチ数)はゼロと最初の1を除き、前の2つの数字を足した値と等しく、かつフィボナッチ数の値が大きくなるにつれ、前の数字に対する増加率は限りなく1.618に、次の数字に対する減少率は限りなく0.618に近づくという特徴があります。
このフィボナッチ比率は、チャート分析で活用できないかと研究されました。そして、フィボナッチ・リトレースメントをはじめとする、さまざまなテクニカルツールが考案されたのです。
次に、ドル円の4時間足にフィボナッチチャネルを引いてみます。
相場は一方的に上昇だけや下落だけを続けることはなく、一定の押し(反落)や戻り(反発)を繰り返しながらトレンドを形成します。その押しや戻りがどのぐらいの値幅になるのかを推測する手法が「フィボナッチ・リトレースメント」です。単純に「リトレースメント」と呼ばれることもあります。
⑧「フィボナッチ・レベル」タブが開きますので、レベル変更します。
そのほかにも扇形のようなラインで構成される、フィボナッチ・リトレースメントの応用型の「フィボナッチ・ファン」や、ピボットにフィボナッチ数列を用いた「フィボナッチ・ピボット」なども知られています。
フィボナッチアークはチャート上の2つの点を指定し、その区間の移動に対するフィボナッチ比率に基づいた戻りの水準を基準に半円、または楕円を描画するツールです。
実際、フィボナッチ比率で多用される38.2%、50.0%、61.8%は、日本古来の罫線分析(チャート分析)で知られている3分の1押し(3分の1戻し)、半値押し(半値戻し)、3分の2押し(3分の2戻し)の水準とも近く、一定の有効性があると考えることはできますので、基本的な手法は覚えておいて損はないでしょう。
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