外為どっとコムが提供するCFDサービス「CFDネクスト」の各銘柄(WTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス)と米ドルの「相性」(相関性)をランキング形式でまとめました。銘柄ごとの変動要因についても簡素にまとめています。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
「米ドルとの相性抜群ランキング」(過去1週間の対米ドルでの相関係数)
順位 | CFD銘柄 | 相関係数 |
---|---|---|
1 | 銀スポット | -0.97 |
2 | 天然ガス | -0.31 |
3 | 金スポット | -0.09 |
4 | WTI原油 | 0.77 |
集計期間中(3/14~3/20)に米ドルと負の相関が強かったCFD銘柄は銀スポットだった。金スポット価格は米国の関税政策などの不透明感を背景に20日には一時1トロイオンス=3065.20ドルと史上最高値を更新した。
米ドルの他通貨に対する相対的な強弱を示すドルインデックスは期間中に0.13%上昇した。
※米ドル建てで取引される資源は一般的に米ドルの動向と負の相関(逆相関)が強いと言われている
※数値が-1.0に近いほど米ドルの動きが直近の価格動向に影響を与えていたと考えられる
※資源価格は需給など様々な材料の影響で変動するため、必ずしも米ドルと負の相関関係が続くわけではない
WTI原油の変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:WTI原油価格は、地政学リスクで上昇
原油相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中のWTI原油は2.8%上昇した
NEW!・米エネルギー省の週報で米国内の原油在庫は予想以上に積み増され、ガソリン在庫は予想ほど取り崩しされなかった
NEW!・イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの攻撃を再開するなど、中東を巡る地政学リスクが再び高まっている
・石油輸出国機構(OPEC)プラスは4月から自主減産量を予定通り縮小することを発表した
・トランプ米大統領が国家エネルギー非常事態を宣言。「掘って、掘って、掘りまくれ」と発言した
天然ガスの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:天然ガス価格は、米国が暖かくなる見通しで下落
天然ガス相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の天然ガスは2.24%下落した
NEW!・米国の広い範囲で、3月後半の気温が平均より高くなると予想されている
NEW!・米エネルギー情報局(EIA)の週報では、米国内の天然ガス貯蔵量は9Bcfの増加。市場予想は3.50Bcfの増加だった。総貯蔵量は過去5年平均を約10.0%下回っている(3/14時点)
※Bcf=10億立方フィート
NEW!・米国内の天然ガス貯蔵量は2024年11月1週目以来の増加となった
金(ゴールド)スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:金(ゴールド)スポット価格は、世界経済の不透明感で史上最高値更新
金(ゴールド)スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の金スポット価格は1.89%上昇した
NEW!・米国を中心とした関税合戦が世界経済を悪化させるとの懸念が引き続き金スポット価格の上昇に寄与している
NEW!・金スポット価格は2025年3月20日に一時1トロイオンス=3065.20ドルまで上昇し史上最高値を更新した
・各国中銀による断続的な金の購入が金価格の支えとなっている
銀スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:銀スポット価格は、5カ月半ぶり高値水準から反落
銀スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の銀スポット価格は0.89%下落した
・金同様に装飾需要がある
・幅広い産業需要があり、需要の5割以上が工業用需要。そのため経済が上向くと銀の需要が増える
・太陽光パネルなど幅広く使われているため、ここ数年は供給不足気味
・価格が低い分変動率が大きくなってしまう
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『CFDネクスト』においてスプレッド実績は日本N225では42%縮小し2.9(提示率は最も高く99.95%)、WTI原油では13%縮小し0.026(提示率は99.88%)となりました🌟
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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集計期間中(3/14~3/20)に米ドルと負の相関が強かったCFD銘柄は銀スポットだった。金スポット価格は米国の関税政策などの不透明感を背景に20日には一時1トロイオンス=3065.20ドルと史上最高値を更新した。米ドルの他通貨に対する相対的な強弱を示すドルインデックスは期間中に0.13%上昇した。
インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。
3月20日の金価格は小幅に上昇し中心限月4月物の清算値は前日比2.60ドル(0.09%)高の1オンス=3043.80ドルとなりました。連続で史上最高値を更新したことになります。
インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。
外為どっとコムが提供するCFDサービス「CFDネクスト」の各銘柄(WTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス)と米ドルの「相性」(相関性)をランキング形式でまとめました。銘柄ごとの変動要因についても簡素にまとめています。
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