来週の為替予想(米ドル/円)「振れ幅大きくもトレンド出にくいか、日銀の追加利上げ巡る動向にも警戒」ハロンズ FX 2025/3/29 #外為ドキッ

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来週の為替予想(米ドル/円)「振れ幅大きくもトレンド出にくいか、日銀の追加利上げ巡る動向にも警戒」ハロンズ FX 2025/3/29 #外為ドキッ
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2025年3月28日 12時17分

振れ幅大きくもトレンド出にくいか、日銀の追加利上げ巡る動向にも警戒

米ドル/円、高値圏でしっかり

米ドル/円は150.942円まで上昇幅を広げたあと、4年ぶりの低水準となった米消費者信頼感指数から149.548円まで下落。その後、期末に関連した米ドル買いが出るなどして、150.70円台まで切り返しました。同水準からはトランプ大統領が米国産以外の全ての自動車に25%の関税を課すとしたことで、不安定な値動きとなる場面はありましたが、上昇の勢いは止まらず米ドル/円は151.207円レベルまで上昇幅を広げました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

下押し後のリバウンド狙い

来週は月初めで米雇用統計など重要指標が並びますが、最大の注目はトランプ大統領による相互関税の内容となります。米銀では、相互関税について、「税率が20%なら米インフレを1.5%押し上げ、成長率を2%押し下げる」一方で、「税率が10%なら米インフレを0.75%押し上げ、成長率を1%押し下げる」との試算を示しています。ただ、市場ではこれよりも少し楽観的な税率7%程度に留まるとの見方が少し優勢なようです。仮に20%以上となれば、株価調整や米国の経済成長鈍化からリスクオフの流れが強まり、クロス円主導で円が上昇する危険はあります。また、10%だったとしても市場の楽観的なムードを踏まえれば、リスク回避の流れが強まっても不思議ではありません。また、10%以下なら市場はリスクオンの流れが強まり、株高・円安をサポートしそうです。

また、トランプ米大統領は中国に対して、TikTokの米国事業の売却を承認すれば、対中関税の軽減を検討する案も示しています。20%の関税が課されても、この案を中国政府が受け入れれば、投資家センチメントが改善することも考えられるため、相互関税を受けた中国政府の出方にも注目が集まります。オプションが多数あり見通しづらい状況ですが、個人的には、米国の関税に対する報復措置などから、一旦はリスク回避の流れが強まると考えます。ただ、相互関税は米国にとっても諸刃の剣であるため、トランプ大統領も交渉余地は残すと思われ、安堵感から徐々に米ドル/円は下値を切り上げてくるのではないかと期待しています。

とはいえ、植田日銀総裁が「過去と比べ、為替変動が物価に影響及ぼしやすくなっている」としている点は気になります。日本にとっては、関税による輸入品価格の上昇はインフレ圧力となるため、円安が進むようなら日銀の早期追加利上げへのトーンが高まり、米ドル/円の上昇幅を抑制することも考えられます。このように考えると、振幅が大きくなる危険はありますが、全体的にはトレンドは出にくいかもしれません。

チャネル上限付近の動向に注目(テクニカル分析)

米ドル/円は短期的に幅の広いレンジでの推移を考えています。日足一目均衡表の雲のねじれと同じくして、下降レジスタンスラインを上抜けする格好になっており、トレンドが変化した可能性はあります。しかし、下降チャネルの幅と比較して、今回の上昇チャネルの幅が小さいこともあり、上昇のモメンタムが続かない危険はあります。直近の支持線にサポートされるなら、フィボナッチチャネルの38.2%ライン(黄色)が推移する153円付近を目指す一方で、支持線となる下限のラインを割り込んで来れば、147.000円付近まで調整した後に徐々に水準を戻してくるのではないかと、考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ(TradingViewチャート)」
予想レンジ:
USD/JPY:147.500-153.500

3/31 週のイベント:

スケジュール

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一言コメント

センバツ高校野球が開催されていますが、あの大谷選手の母校の花巻東が勝利しても、これまでよりメディアの扱いが少なかったように感じます。ほかに報道すべき話題、特に日米の政治の話題が多かったからでしょうか。

 

 

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来週の為替予想 米ドル 円

2029年3月のドル円見通し。当月始値 189.34、最低 184.17、当月最高 189.77。平均 187.56。月末 186.97。変更 -1.3%。

2027年8月のドル円予想。当月始値 162.09、最低 154.87、当月最高 162.09。平均 159.07。月末 157.23。変更 -3.0%。

2027年7月のドル円見通し。当月始値 167.10、最低 159.66、当月最高 167.10。平均 163.99。月末 162.09。変更 -3.0%。

先週3/18におよそ1ヵ月ぶりの高値となる8円31銭へ上昇したものの、日足・雲の下限(8円26銭)を上値抵抗線として意識される一方、日足・転換線や基準線(8円15銭/8円14銭)を下値支持線とする動きを継続。ただ、4/2のトランプ政権の「相互関税」発動を控え、景気下振れへの警戒もあらためて意識されるかもしれません。こうした中、3/27に公表される南ア中銀四半期報告書や2月のPPIを受けて追加利下げ観測が高まるか、加えて、3/28の東京都区部コアCPIや先週の日銀金融政策決定会合の『主な意見』を受けて日銀の早期利上げ観測が高まるか、ドル円の反応と合わせて8円割れへの下振れに注意が必要です。

2028年2月のドル円予想。当月始値 175.33、最低 169.05、当月最高 175.33。平均 172.83。月末 171.62。変更 -2.1%。

2029年4月のドル円予想。当月始値 189.12、最低 189.12、当月最高 197.71。平均 192.69。月末 194.79。変更 3.0%。

2028年1月のドル円見通し。当月始値 168.28、最低 168.28、当月最高 175.93。平均 171.46。月末 173.33。変更 3.0%。

2029年3月のドル円見通し。当月始値 191.51、最低 186.28、当月最高 191.96。平均 189.72。月末 189.12。変更 -1.2%。

ドル円は、米大統領選でのハリス候補優勢との報道を受けて週明けは下落して始まったものの、投開票の結果が明らかになり、トランプ候補勝利との報道が続々と伝わると一気に買いが加速。一時154.71円まで買い上げられた。ただ、その後は急ピッチで上げた反動から失速。米長期金利の低下とともに152.70円まで調整売りに押されている。

2027年9月のドル円見通し。当月始値 157.23、最低 157.23、当月最高 164.02。平均 160.02。月末 161.60。変更 2.8%。

3/20の欧州委員会で米国による鉄鋼/アルミへの関税に対する報復関税を4/2から4月中旬への実施に延長するなど米国との協議への期待をのぞかせながらも警戒感や不透明感が残る中、3/24-25発表のドイツやユーロ圏3月製造業/サービス業PMIやドイツ3月IFO景況指数がトランプ政権の関税策に対する警戒を示す結果になるか注目されます。また、3/24にサウジで米露実務者及び米国とウクライナによるウクライナ和平に向けた協議が行われるものの、停戦進展は容易ではないと見られるほか、EUのウクライナ支援についてハンガリーが難色を示すなど一枚岩ではないこと、欧米間で支援に距離があることから依然不透明な情勢を継続。加えて3/25に召集されるドイツ議会で連立政権発足がスムーズに進むか注目されます。そのため、ユーロドルは日足・転換線(1.0876ドル)を上値抵抗線として200日移動平均線や基準線(1.0727ドル/1.0657ドル)を目指す下押し圧力が高まるか、ユーロ円も200日移動平均線や転換線(162円74銭/162円12銭)を高値に雲の上限(160円23銭)を下回る可能性に注意が必要です。

本レポートでは、最新のAI技術を活用し、トランプ政権下でのドル円相場の行方を分析する。具体的には、経済指標、金融政策、地政学的リスクなど、様々な要因を考慮しながら、複数のシナリオにもとづきドル円相場を予測する。そしてこの分析を通じて、今後の為替動向に対する新たな知見を得ることを試みる。

2028年12月のドル円予想。当月始値 188.77、最低 183.52、当月最高 189.10。平均 186.93。月末 186.31。変更 -1.3%。

2028年11月のドル円見通し。当月始値 188.18、最低 185.94、当月最高 191.60。平均 188.62。月末 188.77。変更 0.3%。

まず、トランプ氏の経済政策に関する主要な発言を分析し、その政策方針を明確化する。次に、これらの政策が実行された場合の「想定内シナリオ」におけるドル円相場への影響を、金融政策、財政政策、通商政策の観点から分析する。続いて、予期せぬ事態が発生した場合の「想定外シナリオ」について、地政学的リスクや国際金融市場の急激な変動などを考慮した分析を行う。最後に、各シナリオの発生確率をAIモデルによって算出し、より現実的な予測の提示を目指す。なお、本分析ではLLMの特性を活かし、膨大な過去データと最新の市場動向を組み合わせることで、より精度の高い予測の実現を図っている。

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