来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAは据え置きの公算大 次回の利下げ期待を高める材料は?」ハロンズ FX 2025/3/29 #外為ドキッ

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAは据え置きの公算大 次回の利下げ期待を高める材料は?」ハロンズ FX 2025/3/29 #外為ドキッ
 

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は93.66円前後で、ニュージーランド(NZ)ドル/円は85.66円前後で週初を迎えました。今週は豪州とNZ独自の材料がほとんどないなか、豪ドル/円とNZドル/円は米ドル/円の値動きにつれることが多く見られました。26日に豪2月消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、結果が豪ドルの値動きに影響を与えたのは指標発表直後のみでした。日本時間27日早朝にはトランプ米大統領が4月2日からの自動車関税賦課を発表したことで株価が下落し、リスク回避の円買いにつながる場面も見られましたが、各国の対応を見極めたいとの思惑もあり、大きな混乱にはつながりませんでした(執筆時)。

RBAは据え置き予想

来週は4月1日(火)に豪準備銀行(RBA)が金融政策を発表します。RBAは前回会合(2月18日)で2020年11月以来4年3カ月ぶりに利下げを実施。政策金利を25bp(0.25%ポイント)引き下げ4.10%に変更しました。RBAは利下げを行った理由を、「インフレがRBAの目標レンジ(2~3%)の中央値に向かって持続的に低下していることにさらなる自信を持ったため」と説明しています。ただし、国外の地政学的、政策上の不確実性が顕著であることなどを理由に挙げ、追加利下げに対しては慎重な姿勢を示しました。そのため、市場は今回のRBA会合での追加利下げはほぼない(利下げ確率7%前後)と見込んでいます。注目は声明やブロック総裁の会見となります。ただ、米国の自動車関税発効を控え各国の対応も決まっておらず、海外経済を中心に先行きが不透明な状態です。次回会合(5月20日)までにはRBAが重視する四半期CPIの1-3月期分のほかに、2月分が大幅な悪化となった豪雇用統計も3月、4月分などが発表されます。これらや海外情勢を見極めたいとの思惑から、今回の会合で次回会合での追加利下げの可能性を示唆することはないのではないでしょうか。
その他、豪州では1日に豪2月小売売上高が発表されます。市場予想は前月比+0.3%となっています。豪2月雇用統計では雇用者数が大幅に減少しており、豪労働市場悪化の懸念が台頭している中で、家計消費を表す小売売上高も悪化していた場合には、RBAの早期追加利下げの期待が高まる可能性もありますので注意が必要でしょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円の目先の上値目途は3月18日高値の95.75円前後となりそうです。その上の水準では日足一目均衡表の雲がレジスタンスとして意識されそうです。来週はその雲が急低下しており、ローソク足が雲を上抜ける可能性もあります。その場合、①転換線が基準線の上、②遅行線がローソク足の上、③ローソク足が雲の上、となる三役好転が点灯します。日々チャートをチェックしておきましょう。
一方、下値は日足一目均衡表の転換線や基準線が目先のサポートとなりそうです。その下の水準では3月20日安値の翌21日に93.10円台で反発したため、目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:93.00-96.00、NZD/JPY:84.50-87.50

3/31週のイベント:

03/31 (月) 09:00 NZ 3月ANZ企業信頼感
03/31 (月) 10:30 中国 3月製造業購買担当者景気指数(PMI)
04/01 (火) 09:30 豪 2月小売売上高
04/01 (火) 10:45 中国 3月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)
04/01 (火) 12:30 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
04/02 (水) 06:45 NZ 2月住宅建設許可件数
04/02 (水) 09:30 豪 2月住宅建設許可件数
04/03 (木) 09:30 豪 2月貿易収支
04/03 (木) 10:45 中国 3月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

4月からの息子の予定。平日は週2回サッカー、土日は午前野球、午後サッカー。練習時間が被ったらどちらかを優先しますが、もつのでしょうか…

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

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かつては高金利通貨の代名詞としてFX取引でも人気の通貨であった。2018年8月時点での政策金利は1.50%と、米国よりも低く、長期金利などでも米国の水準を下回っている。もっとも、日本や欧州に比べると金利が取れる分、ある程度金利を意識した取引も残っている。また、世界有数の資源国として、天然資源の国際市場での動向が相場に影響を与える資源国通貨としての一面も持っている。輸出のトップ10はすべて天然資源が占めており、資源価格動向が豪経済に与える影響が大きい。 鉄鋼・石炭などが主な輸出品で、輸出先のトップは中国。そのため、自国の経済指標だけでなく、中国の鉱工業生産や小売売上高など、中国の経済指標で豪ドルが動くこともある。

鉄鋼・銅など金属資源の国際市場動向の影響を大きく受けるため、国際商品市場動向を要チェック。中国向けの資源輸出が経済のカギを握っており、中国の需要減退などのニュースに反応しやすい面も。かつて金利を狙った投機的な取引が多かったこともあり、世界的なリスク警戒感を誘うようなニュースに対する感応度が大きく、リーマンショックの際に、経済的にはほとんどン関係なかったにもかかわらず、ドル円以上に値を落としたこともあるため、大きなニュースには要注意。

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