この考え方が 日本のスタバでとても重要視されています
このように、日本で最も成功しているカフェであるスタバからは、ブランディング戦略、店舗戦略、事業戦略に加えて、ファイナンス戦略からも多くのことが学べます。企業分析をする際には、P/Lに加えてB/SやC/Sを見たり、ファイナンス視点を押さえたりすることをぜひ意識してみてください。そうすることで、その企業の隠れた強みを見抜けるようになるはずです。
「家でも職場でもない、第三の場所」＝サードプレイス。この考え方が、日本のスタバでとても重要視されています。スタイリッシュなデザインの店舗や、地元の文化を取り入れた店舗が増えていて、ついつい長居したくなる空間が魅力です。
前述のアナリスト、小川さんも、スタバファンを維持させつつ、新しい顧客の獲得が必要だろうという。
最多店舗数を誇るのは、ドトール・日レスホールディングス（3087）の看板ブランドであるドトールコーヒーショップで、12年8月末時点で1115店。スタバはこのドトールに次ぐ規模で、1000店舗前後はこの2ブランドしかない。「1000」という数字は同社にとっても、かなり重みのあるものだろう。
日本のスタバが他国と違うポイントは、「限定感」を大事にしているところ。たとえば、「京都限定の抹茶フラペチーノ」や「北海道限定のクリームチーズフラペチーノ」みたいに、その土地でしか味わえない特別感があるんです。旅行のお土産感覚で楽しむ人も多いですよね。
第1四半期を終えた時点の6月末で店舗数は966店となり、3月末よりも11店舗も多くなっている。ちなみに、13年春には島根県・松江市に出店を予定。その時点でスタバのない県は鳥取県だけとなる。
同社について、フィスコのアナリスト、小川佳紀さんは「相次ぐ新商品の投入によって、スタバファンを飽きさせない戦略が奏功しています」と分析する。
ちなみに、僕はかつて、スタバアンチでした。ご興味があればこちらの記事もどうぞ。
しかし、今後は新規客を囲い込む戦略も重要になると小川さん。「ジェイアイエヌ（3046）は、メガネが必要のない人に度なしのメガネ（JINS PC）を発売、大ヒットを記録して業績を大きく伸ばしています。こういった新たな戦略も当然、スタバにも求められるでしょう」。JINS PCにあたるものがスターバックスでは何になるのか？それを生み出せるのか？期待と不安が織り交ざる。
日本では、スタバのモバイルアプリが1500万ダウンロードを突破しているんです。これって、日本の人口の約10%以上が使っている計算ですよね。アプリを使えば注文がスムーズになるだけでなく、ポイントが貯まる楽しさも。これがリピーターを増やしているんです。
プリペイドカードの発行額がこれほど多い理由は、おそらく「プレゼント」とも関係しているのではないかと推測します。私もスタバのプリペイドカードを贈ったり贈られたりした経験がありますが、スタバをよく利用する人には嬉しいプレゼントです。
スターバックスは、アメリカでは課題を抱えながらも、日本での成功を武器に、さらに成長を目指しています。この事例は、規模の大小に関係なく、どんなビジネスにもヒントになる部分がたくさんあります。大事なのは、「お客さんの気持ちを考えること」と「ブランドの強みを活かすこと」。これを意識すれば、どんな企業でも明るい未来が見えてくるはずです！さあ、あなたのお店やビジネスも、スタバの事例をヒントに進化させていきましょう。
中小企業にとって、スタバの「サードプレイス」の考え方は非常に参考になります。たとえば、小さなカフェなら、「お店の雰囲気作り」を大事にするだけで、リピーターが増える可能性があります。お客さんが「また来たい！」と思うような工夫をしてみましょう。
お客さんが求めているものは何なのか？変化しているニーズをつかむことが大事です。スタバが日本で成功している理由は、「地域限定」や「便利なアプリ」など、顧客に寄り添ったアイデアを積極的に取り入れているからです。自分たちのお店でも「お客さんが何を喜ぶか」を考える時間を作るといいですね。
「私自身もスタバをよく利用するのですが、『コーヒーはスタバでしか飲まない』という、固定層を飽きさせないことが大事でしょう。つい最近、日本航空（9201）が再上場しましたが、『飛行機はＪＡＬしか乗らないから、また株主になる』という個人の声は多いようです」
コメント