フジ会見 会場で起きていたこと
フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長は、港社長と嘉納会長以外のほかの役員の進退について問われたのに対して「第三者委員会の調査にも入っておりますが、グループガバナンスが効いていたのか、内部統制がちゃんとできていたのか、ホールディングスが出している人権方針がちゃんと徹底されていたのかなども含めて、我々もその中の対象に入っているということです。したがって職務をやりつつも、その結果次第においては何らかの処分を考えなきゃいけないと思っています」と述べました。その上で「これが最後ではなく、今後どういう形で進めていくかというのは今後いろいろと社員、役員の体制などを見直していくということだと思います」と述べました。
遠藤副会長は日枝相談役との間でどういった話があったか問われたのに対して「役員の間で総合的にいろんな話をした。その中で肯定的な意見、否定的な意見がさまざま出たが、その1つ、1つについて日枝相談役の発言も含めてここで開陳することはご容赦いただきたい。先ほども、嘉納会長、港社長の2人が辞任している中で、新生フジテレビの未来も暫定的なものだと説明した。そのうえで、すべての常勤役員が速やかな形で責任を取るということを説明した」と述べました。
フジテレビ問題を巡っては、17日に開いた記者会見の参加者を記者クラブの加盟社だけに絞ったほか、テレビ中継させなかったことなどに批判が集まった。会見の透明性が不十分であるとの認識が広がり、スポンサーは相次いでCMを差し止めた。
「本事案への一連の対応において、特筆すべきことは、フジテレビの幹部が、中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いたことである」と指摘しました。
会見の中で空気が変わったのは、3月27日にフジテレビとFMHからの退任が発表された日枝久元取締役相談役に関する質問が飛んだ瞬間。「日枝氏に説明責任はないのか」と問われた第三者委員会が「説明責任があるかないかといえば、一定の説明責任はある」と答えると、会場内で一気にキーボードを叩く音が大きくなったような気がしました。
中居正広さんと女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与したと報じられた問題。フジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会は調査報告書を公表し、中居さんから女性への性暴力はフジテレビジョンの業務の延長線上だったと認定。企業風土がハラスメントや人権侵害につながったと指摘しました。
昨年末からの一連の報道をうけてフジテレビの労働組合の加入数が増えていることについて、どのように社員とかかわっていくかとの質問があった。清水専務は社員にわびた上で、「急激に増えているのは(会社への)参加意識があることの表れだと思う。情報を密にし、対話を積み重ねていくことが会社の再生に重要なことだと思っている」と話した。
第三者委員会の報告書では、中居氏と女性アナウンサーにトラブルが起こるまでのメールのやりとりなど具体的な過程の詳細も明らかにされています。それによると、おととしの5月31日、中居氏は当初、タレントたちとゴルフをする予定でしたが、悪天候で中止になったため、代わりに都内にある中居氏が所有するマンションで、バーベキューが行われることになりました。中居氏はフジテレビの元編成幹部を誘ったうえで、携帯電話のショートメールで「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。アナ誰か来れるかなぁ」と手配を依頼しました。求めに対して元編成幹部は「アナウンサー調整してみます」などとして、被害にあった女性アナウンサーなどを誘い、女性も応じたということです。この女性は中居氏のマンションに向かうタクシーの中で、元編成幹部から「仕事でプラスになる」という趣旨のことを言われたとしています。バーベキューは、女性を含むフジテレビの女性アナウンサーやタレントなどが参加。午後8時ごろに終了しましたが、その際に中居氏からの誘いがあり、女性と元編成幹部の3人ですしを食べに行きました。この中で、女性は元編成幹部が「(二人は)つきあっちゃえばいい」と言ったとしていますが、これについて元編成幹部は「発言した記憶はないが発言した可能性はある」などと話しているとしています。この日に中居氏と女性は連絡先を交換し、2日後の6月2日、中居氏は女性にショートメールを送信。「今晩、食事はどうか」「メンバーを誘っている」などとして、フジテレビの社員や番組制作に関わるメンバーも参加するように思わせるものでした。次の連絡は夕方で「雨のせいか、メンバーが歯切れわるくいないです」と送信、さらに午後7時すぎには「メンバー見つからずです~。どうしよかね。2人だけじゃ気になるよね。せっかくだから飲みたいけど」とメッセージを送り、メンバーが来られないとして、飲食店での2人の食事を示して同意を得たとしています。その後「お店のレパートリーが情けないですが乏しく…。どうしよかね」などと連絡し食事の直前に、適当な飲食店がないことから自身のマンションの方が「安心かも」などと提案します。このことから報告書では「女性が断ることが困難な状況に追い込んでマンションでの食事に同意させたとみることができる」としています。女性はこうした経緯について「元編成幹部などはいつも中居氏にペコペコしている姿を見ていたから、逆らえないと思っていた。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか断ったらそのことが元編成幹部に伝わって番組によばれなくなるのではないか、そんな思いがあって、行きたくはないけど行った、という気持ち」と述べたということです。
フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは、中居正広氏と女性とのトラブルをめぐる一連の問題の事実関係や会社の対応を検証するため、ことし1月、独立した第三者委員会を設置しました。フジテレビは当初、弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げる方針を示しましたが、会社は「日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会ではないと思う」と説明していました。このため、調査委員会の独立性が担保されているか不透明だという批判が強まり、日弁連=日本弁護士連合会のガイドラインに基づく独立した第三者委員会を設置することになりました。委員会は、3人の弁護士で構成され、このうち委員長の竹内朗弁護士は、これまで公表された第三者委員会報告書の格付けを行う「第三者委員会報告書格付け委員会」にも参加し、調査の質の向上にも取り組んでいます。委員会は、フジテレビやフジ・メディア・ホールディングスの幹部など関係者を対象にヒアリングを重ねてきました。また、2月10日には、社外からの情報提供を求める専用のホットラインをインターネット上に設け、2016年4月以降にフジテレビの役職員が主催する会合に参加した際のハラスメント被害について心当たりがある人に対し情報提供を呼びかけました。委員会は、今回の問題を把握してからの会社の対応のほかガバナンスや人権問題への取り組みなどを重点的に調査し、一連の問題についての原因分析や再発防止に向けた提言などを行うとしています。
次期社長の清水氏は「株主やスポンサーがなぜフジ・メディア・ホールディングスやフジテレビに広告費を出すかと言えば、フジテレビというメディアが、全国の幅広い年齢層につながっている、メディアの価値を認めていただいているからだ。視聴者とつながっているのが、フジテレビの基盤の最大の部分だ。その信頼を失ってしまった。魔法の薬はない。日々、信頼を取り戻していく」と述べた。
会見の場に日枝久取締役相談役がいない理由を問われ、遠藤龍之介副会長は「フジテレビジョンの問題なので、会長と社長で対応している」と答えた。
また第三者委員会のメンバーが退出する出口に歩み寄っていき、怒号を浴びせる記者も登場するなど会場内は異様な雰囲気に包まれました。
遠藤副会長は、中居氏に対し、フジテレビとして損害賠償請求を行う可能性を問われたのに対し、「現在のところは考えておりません」とした上で、「第三者委員会の結論が出ておりませんので、いまのところまだ考えていないということでございます。そういう可能性もゼロではないかもしれません」と述べました。
中居正広氏とフジテレビの女性アナウンサーとのトラブルをめぐる一連の問題で、フジテレビと親会社が設立した第三者委員会が31日、調査報告書を公表し、今回のトラブルについて「『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」という判断を示しました。第三者委員会は記者会見を開き、報告書の中身について説明しました。会社側も午後7時から会見して報告書を踏まえた改善策を公表しています。
第三者委員会は、調査報告書の中で今回のトラブルに類似した重要な事案が2件あったと指摘しています。このうち1件は2021年12月にホテルのスイートルームで開催された中居氏と、有力な番組出演者であるタレントとの飲み会に、フジテレビの元編成局幹部や、複数の女性アナウンサーが参加したものです。アナウンサーはフジテレビ社員の誘いを受けて飲み会に参加しましたが、途中で中居氏が、元幹部や同席していたほかの社員に対し退出するよう働きかけた結果、2人のアナウンサーが中居氏とタレントともに部屋に残されたということです。その後、女性アナウンサーの1人は中居氏から体を触られたなどと話していて、第三者委員会は「セクシュアルハラスメントと認められる」としています。また、第三者委員会は元幹部の行動について、中居氏がタレントと「男性2対女性2」となる状況を望んでいると認識した上でスタッフとともに退出したとし、残った女性アナウンサー2人を「置き去り」にしたと評価しています。もう1件は10年以上前にフジテレビの女性社員が同じ元編成局幹部から有力な番組出演者との飲み会に誘われたものです。飲み会の最中に女性社員がトイレから戻ると元幹部やほかの参加者がいなくなっていて、番組出演者だけが残っていたということです。女性社員はその後、番組出演者と別の店に移動しましたが、その店で番組出演者が突如、ズボンと下着を脱いで下半身を露出したということです。調査に対し元幹部は「全く記憶にない」と述べる一方、「あってもおかしくない」などと述べているということで、第三者委員会は女性の話は相当具体的で、こうした事実があった可能性が高いとしています。第三者委員会はこの元編成局幹部について「自身が呼んだ女性社員を深夜、飲酒の席の後初対面の番組出演者と2名となる状況で『置き去り』にしている」とした上でこの元幹部の行為は女性社員を危険にさらし、その後実際にセクハラを受けているとして「女性社員を危険から守るよりも有力な番組出演者への配慮を優先させる思考パターンを表している」と指摘しています。
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