2月のテスラ車販売は 独以外の欧州諸国でも軒並み2桁減となった
【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラは2日、2025年1~3月期のEV販売台数が前年同期比13%減の33万6681台だったと発表した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的発言や強引な人員削減策への反発が販売に大きく影響したとみられる。
EV販売で世界首位を争うBYDの1~3月期のEV販売台数は前年同期比39%増の41万6388台となり、2四半期連続でテスラを上回った。現在の勢いが続けば、25年には年間販売台数でもBYDが世界首位に立つ可能性がある。
米国のトランプ次期大統領はEV向けの税制優遇を見直す方針で、テスラの業績にさらに逆風となる可能性がある。一方、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はトランプ政権で新設される「政府効率化省」のトップに指名されており、自動運転やAI(人工知能)などの分野で規制緩和の恩恵を受けられるとの見方もある。
【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラは2日、2024年のEV販売台数が前年比1%減の178万9226台だったと発表した。米メディアによれば、年間販売台数が前年割れとなるのは11年以来13年ぶり。EV販売世界首位の座は維持する見通しだが、EV需要の減速や中国勢との競争激化により、世界的に販売が伸び悩んだ。
さらに、日経も「テスラEV二重苦」「中・BYDなど値下げ攻勢、米・充電インフラ整備遅れ」との大見出しで、「EVのけん引役だった米テスラの成長に陰りが出ている」として「米中対立下で電池などのコスト競争でも厳しい状況に立たされている」とも伝えている。
【ニューヨーク共同】米電気自動車(EV)大手テスラが2日発表した2025年1~3月期の世界販売台数は前年同期比13%減の33万6681台だった。トランプ米政権で要職を担うイーロン・マスク最高経営責任...
こうした背景からテスラのブランドイメージが低下しており、欧米での販売不振につながった可能性がある。中国市場でも、BYDなど安価な地元メーカーとの競争激化で販売が伸び悩んだとみられる。
2月のテスラ車販売は、独以外の欧州諸国でも軒並み2桁減となった。(ロイター時事)。
このほか、毎日なども「テスラの株価は4月2日、前日比4.9%安で取引を終えて、年初からの下げ幅は3割を超えた」などと、株価でも苦戦ぶりが鮮明になってきている」ことについても言及している。
一方、欧米メディアによれば、競合する中国BYDが発表した24年のEV販売台数は12%増の176万4992台で、テスラに肉薄した。BYDの24年10~12月期の販売台数は59万5413台で、テスラを上回った。現在の勢いが続けば、25年には年間販売台数でBYDが首位に立つ可能性がある。
このうち、読売は「EV販売急ブレーキ」とのタイトルで「世界の2大EVメーカーである米テスラと中国BYDの販売失速が鮮明になっている」と、経済面トップで掲載。それによると、金融引き締めや景気減速の影響で、世界的にEV販売が失速していることが反映。テスラの2024年1~3月期のEV販売台数は、前年同期比9%減の38万6810台。市場予想の平均(約45万台)を下回り、コロナ禍が深刻化した20年4~6月期以来、約4年ぶりに前年同期を割り込んだという。
「ほれ見たことか…」とでも言いたいのだろうか。まるで鬼の首を取ったように寄ってたかっての大はしゃぎぶりである。米電気自動車(EV)最大手テスラが発表した2024年1~3月期の世界販売台数が4年ぶりに前年実績を下回ったことを受け、きょうの各紙も「米国市場におけるEV需要が鈍化した」などと、一斉に報じている。
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