「街の洋菓子店」の倒産 過去最多

「街の洋菓子店」の倒産 過去最多
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「街の洋菓子店」の倒産 過去最多

街の洋菓子店で倒産が急増している

コンビニスイーツなどに押されて一時は苦境に陥ったものの、コロナ禍で独自のファンやリピーターを獲得し復活の兆しをみせている街の洋菓子店。独自のプレミアム感やテーマ性、世界観といった「専門店ならでは」の新たな魅力を全国に発信できるSNSや通販といった武器を手に、今後どのような巻き返しを見せるのかが注目される。

今後も引き続き、洋菓子店では需要増が続きそうだ。特に、今年は昨年に続いて中高価格帯のクリスマスケーキで予約が好調といった動きもあり、年末にかけて洋菓子店の売れ行きは堅調に推移する見込みだ。ただ、小麦やバターなどスイーツづくりに欠かせない原材料費が足元で高騰している。農林水産省によれば、輸入小麦の政府売渡価格は2021年10月期で1トン当たり61820円だった。同年4月期の価格から19%上昇し、13年ぶりの高値となっているほか、バターや砂糖などの販売価格も足元では上昇傾向で推移している。原材料価格の高騰は、販売価格に転嫁しづらい中小洋菓子店にとって利益圧迫要因となる。また、有名パティシエとコラボしたPB商品や、健康意識や環境意識の高まりに配慮したスイーツ展開などで差別化を図るコンビニや大手スーパーなどとの競争も厳しさが増している。そのため、コロナ禍後も流れてきた客足を逃さない「街の洋菓子店ならでは」の工夫が今後も求められる。

足元では輸入レーズンや小麦粉など一層のコスト増が見込まれる食材もあり、原材料の値上げラッシュは当面見込めない状況が続く。使用する原材料の見直しや価格改定・値上げなど、変化する経営環境に対する街の洋菓子店の対応力が問われている。

しかし、帝国データバンクが6月7日に発表した「『洋菓子店』の倒産動向調査(2024年1-5月)」によると、「街の洋菓子店」の倒産件数は今年1〜5月、過去最高の18件も発生した。倒産は閑散期の夏以降に増えやすいため、今年は過去最多を更新する可能性があるという。なぜスイーツは人気なのに、洋菓子店は次々と倒産してしまうのか、要因を掘り下げてみたい。

街の洋菓子店で倒産が急増している。「街のケーキ屋さん」を中心とした洋菓子店の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は5月までに計18件発生した。2000年以降で最も多かった19年・49件を上回るペースで増加している。洋菓子店の倒産は閑散期となる夏以降に増加しやすく、24年通年の倒産件数は過去最多を更新する可能性もある。

ケーキ原価は5年で最大1.3倍 洋菓子店の6割「業績悪化」 ケーキ店など「街の洋菓子店」の倒産が急増している。2024年度(2024年4月~25年3月)に発生した「洋菓子店」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は51件発生した。前年度(32件)から1.6倍増加し、これまで最も多かった2019年度(44件)を上回って最多を更新した。

しかし、帝国データバンクが6月7日に発表した「『洋菓子店』の倒産動向調査(2024年1-5月)」によると、「街の洋菓子店」の倒産件数は今年1~5月、過去最高の18件も発生した。倒産は閑散期の夏以降に増えやすいため、今年は過去最多を更新する可能性があるという。なぜスイーツは人気なのに、洋菓子店は次々と倒産してしまうのか、要因を掘り下げてみたい。

しかし、コロナ禍となった2020年以降は一転して洋菓子店を取り巻く環境が一転した。巣ごもり需要の拡大で「自宅で食べるスイーツ」需要が高まった一方、ショッピングモールや百貨店などが休業し、身近な「街の洋菓子店」へ客足が流れた。また、「プチ贅沢」需要を背景に、一度はコンビニスイーツに流れた客足が専門店へ戻り始めるなど好循環が生まれていることが主な要因となり、一転して追い風が吹きはじめている。

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