当面はリスクオフ傾向が鮮明、今夜は米ISM非製造業景況指数【外為マーケットビュー】
動画配信期:公開日から2週間
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
市場予想動画の要約・まとめ
トランプ大統領の相互関税発表内容
トランプ大統領が朝5時から関税に関する発言を行い、各国への関税率が決定されました
国別関税率の詳細:
中国: 34%
日本: 24%
ベトナム、中国、台湾、タイなどアジア輸出基地: 30〜40%
韓国: 24-25%(日本と同等)
EU: 20%
英国、ブラジル、オーストラリア: 10%程度
メキシコとカナダに対しては25%が維持(すでに課されていた関税)
米国株式市場への影響
関税発表前は好調な展開:
ダウ平均は225ドル上昇
ナスダックは0.8%上昇
S&P500は0.67%上昇
市場は関税実施前の最終調整との見方も
関税発表後の急転直下:
ナスダックは19,861ポイントから18,736ポイントへと約1,000ポイント急落
ダウ平均は42,500ドルから41,250ドルへと約1,250ドル下落
S&P500も5,728ポイントから5,479ポイントへと約250ポイント下落
関税によるサプライチェーン混乱とコスト増への懸念が表面化
「タリフマン」(関税の人)発言後のリスクオフ傾向が鮮明に
当初の「米国製造業保護で米株上昇」という期待が崩れた形
ただし、今後の交渉進展や企業の適応策が明らかになれば、良い材料として株価を押し上げる可能性も
日経平均への影響
関税発表前の日経平均先物はCFDで36,500円まで上昇
発表後は一転して34,400円まで急落(約2,100円の下落)
今後の下値想定は33,000円台前半から34,000円台前半
PERベースでは13.5倍〜14倍が目処となる水準
ただし関税による輸出減速で企業収益が悪化すればPERも変動する可能性
日本市場は「アジア市場での海外悪材料織り込み」の役割を担う傾向
日足チャートでは33,000円台前半が当面の目処
PERが魅力的な水準まで下落すれば、投資家の買い意欲が復活する可能性も
為替市場(ドル円)の動向
関税発表前にはドル円は一時150円まで上昇
発表後は148円前半まで急落(3月20日の安値付近)
148円を割り込むと、さらに147円台前半まで下落の可能性
ピボットポイント分析では:
下値目処は147.43円
戻りの目処はまず148.70円、次に149円前半
東京市場の輸入需要で下値が支えられるか注目
今後の米ISM指数など米経済指標次第では、ポジティブサプライズがあれば円安方向への反発も
自動車産業への影響
メキシコから米国への自動車輸出に大きな影響が予想される
GM等の米国企業も影響を受ける(テスラは米国内販売分は100%米国生産、フォードも8割は米国生産)
日本の自動車メーカーへの影響も深刻
トヨタ、ホンダなど米国生産の余力がある企業は比較的対応可能
スバル、マツダなど米国生産能力がない企業は特に厳しい状況に
自動車工場の新設には4〜5年かかるため、即時の対応は困難
トランプ政権の「現地生産」要求へ対応が急務
各企業の効果的な対応策発表は、株価回復の好材料となりうる
今後の市場見通し
当面はリスクオフの円高・株安基調が続く見込み
本日のニューヨーク市場では米ISM指数の発表も控えており、好結果ならば市場反発の材料に
短期的にはネガティブ材料への反応が強く出る見込みだが、今後はポジティブ材料への反応も徐々に顕在化
中長期的には企業の対応策や交渉状況次第で反発局面も
関税による実際の影響度が明確になるにつれ、買い戻しの動きも予想される
過度な悲観は禁物であり、市場は過剰反応後に徐々に落ち着きを取り戻す可能性が高い
石破首相と植田日銀総裁の対応
トランプ相互関税発表を受けた日本政府・日銀の対応が注目される
輸出産業への影響緩和策が焦点に
政府・日銀による効果的な政策対応は市場安定化の好材料となる
結論
トランプ大統領による輸入相互関税発表を受け、米国株・日経平均・ドル円とも大幅な調整局面に入りました。特に自動車など輸出依存度の高い産業への影響が懸念されています。当面はリスクオフの展開が予想されますが、過度な悲観は禁物です。今後は企業の対応策や交渉進展、良好な経済指標など好材料への反応も徐々に見られるようになり、適正水準での買い戻しの動きも期待されます。取引においては当面ポジション量を減らして慎重に対応しつつ、反発機会を見逃さないよう注視することが重要です。
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YEN蔵 氏
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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