万博の空飛ぶ車 飛ばない期間あり
日本国際博覧会協会(万博協会)は3日、大阪・関西万博で披露される「空飛ぶクルマ」のデモ飛行の計画を公表した。丸紅とスカイドライブ(愛知県豊田市)が13日の開幕日のフライトに向け調整している。会期中、いずれの事業者も飛ばない期間がある見込みで、限定的な計画となった。
定「私の理解では万博は、実は最初の誘致段階では、ライフサイエンスを強く謳っていました。それが途中から、SDGsの達成に貢献できる万博でなければ、というメッセージも強くなってきた。その中で、環境に対してもできるだけのことをしないといけない、現時点での我が国の最高のパフォーマンスを見せて発信しないといけない、という空気が生まれてきました。
万博×空飛ぶクルマは、国の方針に基づく取り組みなのだ。
協会が公表した資料によると、スカイドライブ(愛知県豊田市)が飛行を予定しているのは開幕日と7月中旬~8月下旬。ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーションのグループは9月下旬から10月13日、丸紅は2つの機体を複数期間飛ばすとしている。
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万博協会は、日本航空と住友商事の共同事業体が会期中の運航を断念し、機体展示に切り替えるとも明らかにした。各陣営は来場者を乗せた商用運航を検討していたが、いずれも見送った。
昨今では万博も控えており、日々メディアで『脱炭素』という言葉が出ない日はほとんどないですし、その点はすごく変わったと思います。とはいえ楽観視できるかというと、まだまだ難しいというデータも現実としてあるので、これはまだまだやり続けないといけない。
デモ飛行は気象状況や機体のメンテナンスなどで運休となることも想定されている。万博協会は今後、ホームページで運航スケジュールの詳細を公開する予定だ。
瀬川「やはり、世界が注目する万博の開催が大きいと思います。世界の機体の開発状況を見ても、『機体の型式証明』という安全性の認証をクリアする機体が出てくるのが、2025年頃と想定されています。また、万博会場(夢洲)へ関空から海上を飛んでいくケースも実現可能性が高く、機体メーカーや運航会社も、万博でのお披露目を当面の共通目標として動いていますね。
VA1-100は定員5人で航続距離160キロのモデルで、最高時速325キロでの飛行が可能という。丸紅はこのほかにも2021年にパートナーシップを結んだ米LIFT Aircraftのモデル「HEXA」の運航も検討中としている。運航は、万博開催期間のうち1カ月を予定している。
スカイドライブと丸紅の他、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーションのグループの計3事業者が計4機種のデモ飛行を計画。開幕直後や5月の大型連休に加え、会期後半を中心に、2地点間の飛行や周回飛行を予定している。現時点で9月上~中旬などはいずれの事業者も飛ばない。
空の移動革命に向けた官民協議会が2022年に公表した「空の移動革命に向けたロードマップ」などにおいて、大阪・関西万博は空飛ぶクルマの商用運航を実現するマイルストーンに位置付けられていた。万博での商用化を念頭に、運航に関する基準のガイドライン策定や低高度における安全・円滑な航空交通を行う体制整備、認知度向上を図っていく方針が掲げられた。
自動操縦と言いながらもわりと運用に手間がかかり、飛行性能も散々な乗り物である事を察して頂いたうえで、この「空飛ぶクルマ」が1世紀後、半世紀後、四半世紀後に残っていると考えられるでしょうか? 経済産業省と国土交通省は「空飛ぶクルマ」に具体的な法整備の準備や開発委託を行っており、中でも「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」(大阪万博)で移動手段としてこれを導入する方針です。
万博では、会場から中央突堤間の2地点間運航などを行う予定だ。中央突堤のバーティポートはOsaka Metroが整備したもので、2025年3月に完成し、「大阪港バーティポート」と命名された。つまり、SD-05はEXPO Vertiportと大阪港バーティポート間でデモフライトを行うこととなる。
また、何度も言うが開発事業者にとって万博はあくまで通過点だ。万博後の計画も徐々に固まり始めている。近い将来、大阪を中心とする関西圏が空飛ぶクルマ先進地となる可能性が高いだけに、今後の動向にもしっかりと注目していきたい。
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