[全般]クロス円中心

トランプ関税発動を直前に控え円売りドル買いが進みクロス円が全面高。そしてトランプ大統領が相互関税に関する大統領令に署名すると一段とクロス円が上昇。円を中心とした動きが続いている。

東京市場からドル円は底堅い動きでスタート。朝方ベッセント財務長官が「他国は関税を引き下げる措置を講じることができる」と発言したことで各国への関税が一律にはならないとの見方から円売りが先行。日本の関税への懸念が高まった。
ドル円は150円台に乗せた後は欧州市場に入ると米長期金利が低下したことで149円11銭まで押し戻された。
しかしNY市場に入ると一転してドル円クロス円が上昇するなど円売り中心の動きが強まりドル円は150円25銭まで買われた。
日本時間5時にトランプ大統領が相互関税に関する大統領令に署名。すべての輸入品に10％の関税を課すと発表するとクロス円は再び上昇。ドル円は150円48銭まで上昇するとユーロやポンドなども同時に上昇。クロス円が全面高となった。
トランプ大統領は全ての輸入品に最低10％の関税を賦課するとした。また、関税率は中国34％、EU20％、日本24％と発表。詳細が示されるとクロス円は下落に転じた。
今後トランプ大統領は関税率を修正する可能性も考えられるが、一先ず内容が明らかとなり関税による不透明感が払しょくされた。
トランプ関税による思惑や発言など、関税相場は一先ず終了。
次は各国金融政策や経済指標に注目が集まりそうだ。

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