NYダウ 一時1200ドル超の下落
【ニューヨーク共同】3日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落して始まった。前日終値と比べた下げ幅は一時、1200ドルを超えた。
先週末にダウ平均株価が一時、900ドルを超える値下がりとなったニューヨーク株式市場では、週明けの5日も取り引き開始直後から半導体やIT関連など多くの銘柄に売り注文が膨らみました。ダウ平均株価は一時、1200ドルを超える急落となり終値は先週末に比べて1033ドル99セント安い3万8703ドル27セントでした。ダウ平均株価の終値が1000ドルを超える急落となるのは2022年9月以来、1年11か月ぶりです。株価の急落は、アメリカの景気減速への懸念が背景にあります。先週発表された雇用統計の内容が市場予想を大幅に下回ったことで売り注文が一気に増加しました。また、5日の東京株式市場で円高ドル安の進行とともに日経平均株価が急落したことも投資家心理を悪化させ、リスクを避けようという動きが加速しました。ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数も一時、6%を超える急落となり、終値は先週末と比べて3.4%の下落でした。市場関係者は「先週から続く株価下落に歯止めがかかるかどうかは今後、発表されるアメリカの経済指標を受けて投資家の間の動揺が収まるかどうかにかかっている」と話しています。
IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数も一時、1000ポイント超下落した。
【ニューヨーク=小林泰裕】5日のニューヨーク株式市場で、米国の景気後退への懸念からダウ平均株価(30種)は一時、前週末終値から1200ドル超下落した。取引時間中の下落幅が1000ドルを超えるのは、2022年9月以来、約1年11か月ぶり。
5日のニューヨーク株式市場では市場参加者のあいだで疑心暗鬼が広がりました。投資家の不安心理を表すとされるVIX指数は一時、65まで上昇しました。「恐怖指数」とも呼ばれるこの指数はシカゴ・オプション取引所が公表していて、投資家がこの先、株価の値動きが激しくなると予想すると上昇します。20を超えると警戒感を示すとされていて、5日の金融市場では投資家の不安がかなりの水準まで高まったことを示しています。この指数が上がると投資家は株式などリスク性の資産の比率を下げる動きをとる傾向が強まるとされています。
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