フジHD株主 業界外の経営陣望む
会見では幹部社員が関与していたと報道されたことについて、フジテレビは一貫して当該の食事会への社員の関与を否定。当初、「社員が誘った」と報じた文春側もこの会見の当日に記事を修正し、後に訂正した。
フジHDとフジテレビを巡っては、元タレントの中居正広氏が起こした女性との性的トラブルへの対応に批判が殺到。多くの広告主が自社CMの放映を見合わせ公共広告(AC)に差し替える事態が発生し、1ー3月期(第4四半期)の広告収入が大幅減少する見通しとなった。経営体制を刷新することでスポンサーが戻ってくるかどうかが、今後の焦点になる。
(9時50分、プライム、コード4676)フジHDが続伸している。一時、前日比177円(6.93%)高の2729円を付けた。フジHDが設置した第三者委員会は3月31日に公表した調査報告書で、元タレントの中居正広さんと女性のトラブルについて「フジテレビジョンの業務の延長線上で発生した」と認定した。類似事案の存在も指摘し「全社的にハラスメント被害が蔓延(まんえん)していた」と批判した。フジHDとフジテ...
同日開いた取締役会で決めた。日枝氏は40年以上にわたって役員級のポジションに就き影響力を及ぼしていたとして、去就に注目が集まっていた。またフジHDとフジテレビジョン両方で取締役を務める日枝氏に説明責任を問う声や、物言う株主(アクティビスト)からは辞任を求める声も上がっていた。
これに対し、フジテレビは1月17日に当時の港浩一社長らが会見を開いた。ここで明らかにされたのは、トラブルの発生直後に事態を把握しながら、1年半にわたって中居氏の出演する番組を継続していたという事実だった。
フジ・メディア・ホールディングスは27日、取締役相談役を務める日枝久氏らが6月の株主総会後に退任すると発表した。取締役の大幅な入れ替えや削減を進め経営体制を刷新し、立て直しを図る。
フジテレビでは取締役を22人から10人に減らす。フジHD社長に昇格する清水氏を除き、1月27日時点で在任していた社内出身の取締役や監査役の全員にあたる20人が6月の株主総会までに退任することになる。
元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発した、フジテレビの一連の問題。フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、3月31日午後、第三者委員会の調査報告書を公表し、第三者委員会は中居氏と女性からのヒアリングをもとに、性暴力があったと認定した。これまでの経緯をまとめた。
最終的にフジテレビは第三者委員会の設置を決め、3月末をめどに報告書が提出されることを発表。1月27日には2回目となる、いわゆる“やり直し会見”を開いた。
フジHDの株主総参考資料によると、日枝氏は1961年にフジテレビ(現フジHD)に入社し、編成局長などを経て、88年に社長に就任。2001年から17年まで会長を務めた。
フジテレビの親会社の株主であるダルトン・インベストメンツは書簡を送付。日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会の設置や、すべてのメディアが参加できる記者会見を開くよう求めた。
フジテレビの親会社の大株主である資産運用会社のトップがANNの取材に応じ、企業体質改善のためには、業界以外から経営者を招くことが望ましいとの考えを示しました。 レオス・キャピタルワークス 藤野英人社長 「第三者委員会から出てきたフジテレビの人権でありコンプライアンス意識の低さ、女性蔑視のような体質を(新経営陣で)変えることができるのか。こういう苦境に対して向き合った経験があるような方で、業界の方だけでなく財界の人も含めて立派な方、象徴的な方が(経営陣に)来ることが本来は望ましい」 フジ・メディア・ホールディングスの株式を5%以上保有するレオス・キャピタルワークスの藤野社長は、新しい経営陣について、社外取締役や女性の割合が増え若返った点を評価しました。 ただ、第三者委員会の報告書によって明らかになった企業体質を変えるには、テレビ業界以外からガバナンスを理解している経営者を招くべきだと述べました。 留任した取締役の交代を求める外資系ファンドに賛同する可能性もあるとしています。 「物言う株主」として知られる旧村上ファンド系の投資会社が新たに大株主になったことについては…。 藤野英人社長 「村上さんが出てきて事態がより複雑化したと思う。村上さんとダルトン(米ファンド)、会社側と3つのアイデア(提案)が出てくる」 株主総会については、大株主が様々な提案をし委任状争奪戦になる可能性もあるが、事前の話し合いで調整すべきだとしています。
中居氏による性的トラブルなどフジテレビの問題については、1月に設置された外部の弁護士で構成する第三者委員会が検証しており、3月末をめどに調査結果を報告することになっている。
フジHDの株価は年初から既に54%上昇し、主要企業で構成されるTOPIX500指数構成銘柄の中で最大の上げ幅を記録している。
金光社長は代表権のない取締役会長となり、清水専務が代表取締役社長に就任。清水氏はフジテレビとフジHDの社長を兼任する。
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