週明けの東京株も下落か 混乱続く
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週明けの東京株も下落か 混乱続く
ロシア国内の混乱で新たな地政学的リスクが台頭する可能性もあります。
先週末の米国7月雇用統計が予想を下回り、米国景気悪化懸念が浮上した(コラム「円高・株安傾向を増幅する米国景気減速懸念(7月米雇用統計):R-word(リセッション)が意識され始める」、2024年8月5日)。それ受けて米国金融市場ではドル安・円高、米株安が進んだが、その流れは週明けの東京市場でも止まっていない。
日経平均は夏場にも底堅さを発揮したことがある。アメリカの7月雇用統計での労働市場の弱まりが日本の株式市場に歴史的な混乱を生んだ8月上旬の取引では、日経平均は5日の終値で前日比4451.28円安の3万1458.42円まで下落した後、6日には3万4675.46円まで反発。16日には3万8000円台を回復している。安値をつけた5日時点の予想PERは17.07倍で、それだけ割安感が出ていたといえる。
週明け5日の東京株式市場が大荒れの展開となった。日経平均株価の終値は前週末比で4400円超も大幅下落した。昭和62年秋、米国株価が暴落した「ブラックマンデー」時を上回る史上最大の下げ幅である。
むしろ株価や円相場の不安定化が実体経済に及ぼす影響を冷静に見極める必要がある。企業心理や消費を下振れさせる恐れはないか。政府・日銀は混乱拡大への警戒を強めるべきだ。
日銀が7月31日に追加利上げを決めた後に進んだ円高も一段と加速した。これまでの円安は輸入品の価格高騰を通じて家計を圧迫した。本来なら極度の円安の是正は望ましいが、変動が急激すぎると混乱も生じよう。円高に伴う輸出企業の収益悪化が見込まれて株価下落を助長したことは懸念すべきだ。
週明けの東京市場も大幅下落か 「動揺収まるまで時間かかる」
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