「売るコメない」米屋の廃業増加
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「売るコメない」米屋の廃業増加
売るコメない 米屋の廃業増加
実際に、JAグループをはじめとするコメの集荷業者が相対で取引する価格は、2024年産の新米(出回り~2月まで)の平均で玄米60kgあたり2万4383円となり、前年産から約6割、5年間では約7割値上がりした。特に、中食や外食用に使用されることが多いほか、昨今の物価高で消費者からの支持も高かった「安い銘柄」のコメでは、5年間で2倍に高騰するなど値上がりが著しい。 こうした銘柄の取り扱いや販路に強みを有する米屋では、仕入れ価格の上昇による影響を強く受けた。加えて、特に地域密着で経営してきた米屋は家族経営など小規模で運営されており、経営者や従業員の高齢化が進んでいるケースも多く、安定した経営が望めなくなり、事業継続を諦めたケースが増加した可能性がある。 足元では、仕入先を広げながら販売先を既存顧客に限定するなど、消費者の手に届くまで安定した米の供給に努める米屋も多い。ただ、品薄感が強まる食品スーパーや大型チェーン店以上に「コメが回ってこない」といった声も聞かれ、「米屋で売るコメがない」ことに対する危機感が強まっている。コメ不足を理由に廃業・倒産するケースは、2025年度も増加する可能性がある。
京都府舞鶴市引土にある老舗米穀店「まつもと米穀」。24日朝、店のシャッターには「米屋ですが 米ありません 良質な米が安定供給できるまで店を閉めます ごめんなさい」と書かれた大きな張り紙(縦1・4メートル、幅3・2メートル)が張り出された。
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