来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「ユーロ、ECB理事会での利下げ期待高まれば調整へ」ハロンズ FX 2025/4/6 #外為ドキッ

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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「ユーロ、ECB理事会での利下げ期待高まれば調整へ」ハロンズ FX 2025/4/6 #外為ドキッ
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年4月4日 15時05分

ユーロ、ECB理事会での利下げ期待高まれば調整へ

ユーロ/円・ポンド/円、円と米ドルの動きで板挟み

米関税策を受けたて市場が混乱する中で、円高と米ドル安が交錯したことから、ユーロ/円やポンド/円の方向性は見定めづらい展開でした。ユーロ/円は160.122円から164.185円で振幅。また、ポンド/円は、後半は円高が意識されて190.320円付近まで下げましたが、多くの時間は193.00円を中心とした上下動が続きました。(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ポンドは対ユーロでの動向に警戒

米国の関税による影響を受けてユーロ安が進むかと思えば、経済的なダメージは米国の方が大きいとの見方から、ユーロは対米ドルで上昇幅を大きく広げています。EU(欧州連合)がトランプ関税で影響を受ける分野を支援するための緊急パッケージを準備していることもユーロを支えている可能性はあります。シカゴ通貨先物の投機筋のポジションはユーロ買い越しに転じ始めており、ユーロをさらに押し上げる期待があります。ただし、ECBが17日の理事会で追加利下げに踏み切るとの見方も燻っており、こうした見方が高まれば、短期的にユーロの上値を抑制するかもしれません。ラガルド総裁が市場に対してどのようなメッセージを発信するか注目されます。

英国に対する上乗せ関税は10%とEUや日本に比べて小幅です。こうした点で、米関税が英経済に直接的に与える影響は限られそうです。リーブス英財務相も対抗措置を急がない姿勢を示しています。そのため、ポンドは他の主要通貨に対して底堅い推移が期待されますが、対円や対ユーロ中心に全体的に上昇の勢いが限られている点は気になります。特に、ユーロ/ポンドでは0.84735と1月20日以来のユーロ高・ポンド安レベルに接近しています。0.8470レベルは、昨年8月からの下落幅の61.8%戻しとも重なるレベルです。ユーロ/ポンドの上昇が止められるようならポンド買い戻しが進む一方、ユーロ/ポンドが一段高となれば、ポンドの上値が重くなる危険はありそうです。

【ユーロ/ポンドチャート 日足】

EUR/GBP日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオTradingViewチャート」

ユーロ/円、レンジで振幅か(テクニカル分析)

ユーロ/円は一目均衡表では三役好転の状態を保っており、地合いはそれほど悪化している様子は見られません。ただ、期間21日のボリンジャーバンドが縮小期で、上下にレンジを広げにくい様子で、ユーロ/円は162.00円を中心として限られたレンジでの推移が続くのではないかと、考えています。

また、ポンド/円は足許の上昇チャネルの下限を下抜けてきたほか、日足一目均衡表の雲下限にも迫っています。雲の下限を下回ってくるようだと、さらに地合いが悪化して下げ幅を広げる危険はあります。下方向の節目は3月11日安値の188.798円、2月28日安値187.683円などが意識されます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオTradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:159.500-164.500

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオTradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:187.000-194.000

4/7 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

新年度入りして、気持ちも新たにと思っていた矢先にこんな大相場が来るなんて。全く対応しきれずに相場にもみくちゃにされました。普段から準備しとかないといけないと反省しきりです。

 
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来週の為替予想 ユーロ 円

ドル/円、来週140円もありえる? 政府がこの円安を止めない理由とは?

ユーロドルは、2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)を確認した後、欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げの有無を見極めることになる。1月HICPは2.5%。また、昨年10-12月期の妥結賃金が4.1%だったことで、政策金利の2.5%への追加利下げが見込まれている。ただ、中立金利水準の上限まで低下することで、タカ派のシュナーベルECB専務理事は利下げの停止を主張しており、利下げの有無やターミナルレート(利下げの最終到達点)への言及に注目することになるだろう。また、トランプ米大統領は「欧州連合(EU)に対して25%の関税を課す。EUへの関税は自動車や他のモノが対象になるとし、詳細は追って通知する」と述べており、関税の動向には警戒すべきだろう。ウクライナ停戦合意に関しては、ゼレンスキー、プーチン両大統領と、EUが妥協できる決着となるのか否かに注目しておきたい。

ドル円は、米2月の雇用統計やISM製造業・非製造業景気指数などで、米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げの時期や年内の利下げ回数を見極めることになる。

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