ETC障害で渋滞 家族連れは恨み節
この障害は、ETCに依存した現代の交通インフラの“弱点”を浮き彫りにしました。
ETCのゲートが開かなかった朝。ドライバーたちは焦り、係員は謝り、道路は詰まり、時間だけが無言で流れていった。テクノロジーが止まると、社会の無数の歯車がむき出しになる。その脆さを、私たちはどこまで理解していたのだろう。今もETCカードをポケットに入れているあなたは、何を信じてアクセルを踏み込むのか。
現場では係員がETCカードを受け取り、手作業で通行記録を処理するなど、急場をしのぐ対応が取られました。
家族連れからは恨み節が聞かれた。子供と一緒に甲府市内でのイベントに参加予定だった長野県佐久穂町の男性(35)は、中央道の韮崎IC(山梨県韮崎市)から降りるのに約1時間かかった。「遊ぶ時間を増やそうと高速に乗ったが、逆に時間がかかってしまった。今日に限って……」と肩を落とした。名古屋市の会社員(36)は東名高速で約2キロの渋滞を抜けるのに約4時間を要した。妻と出かけたお笑いライブには間に合わず、「生で見る機会はなかなかないのに」と残念がった。
高速道路でいつも通っているETCゲートが突然使えなくなる——それだけで想像以上の混乱を招くのは当然かもしれません。何も知らずに通過しようとした瞬間に起きる“違和感”が、不安を一気に広げていきます。
ETCが使えない場面で、ドライバーがとるべき行動には一定の流れがあります。慌てず対応するための5ステップを、順に確認してみましょう。
中央自動車道や東名高速道路の一部料金所で、システム障害によりETCレーンが機能しない状況が起きている。歌手の宝井美琴が6日、長蛇の列ができた現場の様子をXでアップしている。
NEXCO中日本の公式サイトによると、現在のシステム障害復旧のめどはたっておらず、「ETCの障害が発生している料金所においては、そのままご通行ください。通行料金はWEBでのお手続きをお願いいたします」としている。
今回の障害は、ETCという便利な仕組みがいかに社会に深く根ざしているか、そして、その基盤がひとたび崩れたとき、どれほどの混乱が生じるかを私たちに示しました。
宝井は「東名のETC障害だって 出口出るのに3キロ以上の渋滞! 全然動いてないよー」と東名高速の出口付近を通過する様子を投稿した。
Q:ETCレーンに入ってしまったがどうすれば?A:係員の指示に従い、そのまま通過しても後日請求されます。
2025年4月6日未明、NEXCO中日本のETCシステムに大規模な障害が発生しました。影響は東名・中央道・新東名を含む主要幹線道路に及び、全国で50カ所以上の料金所でETC専用レーンが使用不能に。
普段使っているETCが、もし使えなかったら?通常時と今回の障害時では、実際の流れや心理的負担も大きく異なります。
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