豪ドル/円 今日の見通し「貿易戦争懸念で大幅円高!豪ドルは下げやすい?」2025/4/7

豪ドル/円 今日の見通し「貿易戦争懸念で大幅円高!豪ドルは下げやすい?」2025/4/7

【最新号】

短期トレード即効チャージ 豪ドル円

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は大幅続落。終値は前日比-4.96ドルの1バレル=61.99ドル(4月4日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

・4月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を4.10%で据え置いた。声明では前回の声明にあった「追加利下げには慎重」という文言が削除されるなどややハト派的になった。

・4月1日に発表された豪2月小売売上高は前月比+0.2%と市場予想通(+0.3%)を下回った。

・3月26日に発表された豪2月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.4%(予想:+2.5%、前月:+2.5%)だった。また、2月CPIトリム平均は+2.7%で前月(+2.8%)から伸びが縮小した。 1月29日に発表された、豪10-12月期CPIは前年比+2.4%(予想:+2.5%、前四半期:+2.8%)で予想以上の鈍化だった。また同CPIトリム平均は前年比+3.2%だった(予想:+3.3%、前四半期:+3.6%)。

・3月20日発表の豪2月雇用統計は、雇用者数が市場予想(3.00万人増加)に反して5.28万人の減少だった。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばい。労働参加率は66.8%だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

貿易戦争懸念で大幅円高!豪ドルは下げやすい?

4日(金)は米国の関税政策に対して、中国が報復の関税を発表。世界的に株価が大幅に下落する中で、リスク回避の動きが強まった。リスクセンチメントに敏感な豪ドルは対円、対ドルで大幅に下落。豪ドル/米ドルは2020年3月以来の水準まで下落、豪ドル/円は終値ベースでは前日比約4%安となる88円台後半で取引を終了した。一部には関税政策に歯止めがかかるとの期待があったが、週明けの本日早朝に、ベッセント米財務長官が関税政策に対して強気の発言をしたことで、オセアニア時間からリスク回避の動きとなっており、豪ドル/円は前週末終値から大きく下窓を開けて取引が開始された。豪州と交易関係の強い中国がこの問題に大きく関係していることも豪ドル/円の上値を抑える要因となろう。豪ドル/円は大幅下落に対するある程度の反発も考えられるが、基本的には下げやすい地合いと考えている。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目材料

日米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 

 

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 豪ドル/円 今日の見通し「貿易戦争懸念で大幅円高!豪ドルは下げやすい?」2025/4/7

2029年1月の豪ドル円見通し

2027年6月の豪ドル円見通し。当月始値 89.78、最低 85.78、当月最高 89.78。平均 88.11。月末 87.09。変更 -3.0%。

2027年9月の豪ドル円予想。当月始値 89.40、最低 85.42、当月最高 89.40。平均 87.74。月末 86.72。変更 -3.0%。

為替レートには、多くの要因が影響しています。上述した内容は、豪ドル対円相場の推移、そしてこの通貨ペアを取引する際の注意点についてです。

2029年1月の豪ドル円見通し。当月始値 106.91、最低 102.14、当月最高 106.91。平均 104.92。月末 103.70。変更 -3.0%。

2027年12月の豪ドル円見通し。当月始値 87.69、最低 84.12、当月最高 87.69。平均 86.23。月末 85.40。変更 -2.6%。

豪ドル高と円安に支えられ豪ドル円(AUD/JPY)は現在、50日線の攻防にある(98.03レベル、下の日足チャート 青ラインを参照)。日足のMACDはゴールデンクロスへ転じ、強気相場の勢いを強める可能性を示唆している。RSIは買われ過ぎの水準までまだ余裕がある。

豪ドル/円は2024年7月にかけて110円寸前まで上昇し、2007年に記録したこの間の高値を更新しました。これは米ドル/円が161円まで展開する「歴史的円安」となるなど、円全面安が展開した影響が大きかったでしょう。このため、米ドル/円が8月にかけて一転して暴落すると、豪ドル/円も90円割れ寸前までやはり暴落となりました(図表5参照)。

こうした中で豪ドル/円は52週MAを大きく割り込みました。その後の反発で一時52週MAを回復したものの、最近にかけて再び52週MAを大きく割れるところとなりました(図表6参照)。

2027年5月の豪ドル円予想。当月始値 88.48、最低 88.43、当月最高 91.13。平均 89.46。月末 89.78。変更 1.5%。

両国における相場の変動は、そのままAUD/円に影響しており、為替レートも常に変動しています。現在のレートは73.86で、AUDの上昇が低金利の円と対抗する形になっています。2010年末、豪ドル対円相場は、82.96でした。2000年12月31日時点でのAUD/円相場は63.15となっています。

AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。

米欧の主要中銀がそろって緩和サイクルへ突入している状況は、株式市場の下支え要因である(景気リスクが高まらない限り)。よって、株式市場との相関性が高い豪ドル相場の押し上げ要因にもなる。

かつては高金利通貨の代名詞としてFX取引でも人気の通貨であった。2018年8月時点での政策金利は1.50%と、米国よりも低く、長期金利などでも米国の水準を下回っている。もっとも、日本や欧州に比べると金利が取れる分、ある程度金利を意識した取引も残っている。また、世界有数の資源国として、天然資源の国際市場での動向が相場に影響を与える資源国通貨としての一面も持っている。輸出のトップ10はすべて天然資源が占めており、資源価格動向が豪経済に与える影響が大きい。 鉄鋼・石炭などが主な輸出品で、輸出先のトップは中国。そのため、自国の経済指標だけでなく、中国の鉱工業生産や小売売上高など、中国の経済指標で豪ドルが動くこともある。

2028年9月の豪ドル円予想。当月始値 91.78、最低 91.78、当月最高 95.95。平均 93.51。月末 94.53。変更 3.0%。

2029年3月の豪ドル円予想。当月始値 91.53、最低 88.62、当月最高 91.53。平均 90.41。月末 89.97。変更 -1.7%。

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