
日経平均株価は大幅続落。大幅安スタートから下落幅を拡大し、昨年8月急落後の安値(31156円)を下回る展開となった。売り一巡感が乏しい状態が続く中で引けにかけても売り圧力が強まり、終値ベースの8/5安値(31458円)も下回った。
RSI(9日)は前日の10.8%→4.8%(4/7)に低下。ボリンジャーバンド(20日線)では終値でマイナス3σ(31525円)を下回った。
目先的には自律反発が予想されるが、5日移動平均線(34200円 4/7)が早々に上値抵抗になるといったイメージは続く。短期波動は下落継続との判断となり、押し目処を探る展開が続く公算が大きい。
長期波動では、2020年3月安値(16358円)を起点に昨年8月急落時につけた安値を通る上昇トレンドラインを下回り、月足では60カ月移動平均線(30614円 同)付近まで下落した。60カ月移動平均線を下回ると、アベノミクス相場が始まる直前の2012年秋ごろの安値を起点に、その後の複数の安値を通る右肩上がりの上昇トレンドラインとなる。4月中にその上昇トレンドラインまで下げる場合は29000円台に入ってくる。
上値メドは、心理的節目の32000円や33000円、5日移動平均線、心理的節目の35000円、4/2安値(35426円)、10日移動平均線(35734円 同)などがある。下値メドは、心理的節目の30000円や29500円、2022年8/16高値(28928円)、2023年3/9高値(28734円)、心理的節目の28500円や28000円などがある。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
ナスダック100 目先の見通しとテクニカルライン
週明け7日の米株価指数先物は急落スタートとなった。ナスダック100は弱気相場入りした。今週も下落相場を意識する状況が続こう。一方で、急落相場のなかの「急反発」を警戒したい。ナスダック100、目先の見通しとテクニカルライン。
週明けの米株価指数先物は急落スタートとなった。ナスダック100が原資産の米国テク株100は17,000ポイントを下方ブレイクする大幅下落のスタートとなった。トランプ関税砲がハイテク株を直撃しマグニフィセントセブンの輝きはもはや過去のものになりつつある。今週もナスダック100は下値を意識する状況が続こう。だが、急落相場では不意打ちの「急反発」を警戒したい。ナスダック100、目先の見通しと注目のテクニカルラインについて。
15,000ポイントが視野に入る可能性も 週明けのナスダック100先物は、節目の17,000ポイントを難なく下方ブレイクしている。反発も限定的である。弱気相場入りしたことも考えるならば、目先の焦点は16,000ポイントの維持となろう。このサポートラインを挟んで2022年10月の安値と今年2月高値の半値戻しの水準16,331ポイントと2023年10月の安値を基点としたフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準15,985ポイントが展開している。これらテクニカルラインがサポートゾーンとしてなる可能性がある。
過去の上昇幅と下落幅から相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断するテクニカル指標であるRSI(相対力指数)も17.6%まで低下。前週末の段階で「売られ過ぎ」を示す30%を既に割り込んでいたが、5日の暴落でさらにその度合いは一段と強まった。
週明けの日経平均株価も大幅続落となり、依然として下げ止まりがみえない状況です。日経平均は2024年8月5日の取引時間中に31,156円12銭をつけ、これが直近安値の水準でしたが、すでにこの水準も割り込んできており、心理的な節目の30,000円が意識されつつあります。そこで、今回のレポートでは、テクニカル分析などで客観的な下値の目途を確認します。
(テクニカル分析) 今夏、日米株は「分断」
今日以降、ナスダック100が16,000ポイントをも難なく下方ブレイクする場合は、一気に15,000ポイントまで下落幅が拡大する展開を想定したい。テクニカルの面でこのラインは、2022年10月の安値を基点としたフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準にあたる。
トランプ米大統領が4月2日に相互関税の導入を発表して以降、世界的な株安が続いています。4月4日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が前日比2,231ドル07セント安で取引を終え、1日の下げ幅としては史上3番目の大きさを記録しました。また、ナスダック総合株価指数は、2024年12月中旬につけた直近最高値からの下落率が22.7%となり(終値ベース)、「弱気相場」入りとされる20%を超えました。 週明けの日経平均株価も大幅続落となり、依然として下げ止まりがみえない状況です。日経平均は2024年8月5日の取引時間中に31,156円12銭をつけ、これが直近安値の水準でしたが、すでにこの水準も割り込んできており、心理的な節目の30,000円が意識されつつあります。そこで、今回のレポートでは、テクニカル分析などで客観的な下値の目途を確認します。
米国テク株100がこのテクニカルラインをも突破する場合は、18,000ポイントが視野に入ろう。このラインはフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。
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